![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/f0/1ade54d03f7ec48910a134f0b1560a6b.jpg)
■2011年8月8日(月)
順延のマッターホルン登山が予定通り実行されるのか、
朝一で、アルパインセンターで確認すると、相変わらず天候不順という。
10日はキャンセル待ちであり、これの確定は9日の朝となる。
仕方ないので、今回、まだ手付かずの観光スポット、定番ではあるが、
ゴルナグラート登山鉄道に乗り、標高3135mのゴルナーグラート展望台に
行くことにした。また出費である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/15/906e2c0886ec7ccdd1f8f8f2f6fc57d7.jpg)
もともと典型的な少年だったので乗り物は大好きだったが、
今でも珍しい乗り物には心が騒ぐ。
2本の線路の間に歯車のももう一つの線路が敷いてある、アプト式の
列車は、信じられない角度の傾斜を登っていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/92/bcc13084b15225219906523be518ec76.jpg)
古城風のデザインが特徴的なゴルナグラートは、観光客でにぎわっている。
レストランあり、土産物屋あり。完全なリゾートである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/ad/b54296b337a74659d2d6f279d331f545.jpg)
屋外テラスからは絶景が楽しめる。
マッターホルンは雲の中であるが、リスカム連峰、そしてモンテローザと、
アルプスの主峰群が一望のもと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/c1/965fe0f3357efd92f1ad20ad295341e6.jpg)
これを見て、血がたぎらないはずがない。
ここがゴールの観光客たちとは違い、景色を凝視して、地形を詳しく読んでいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/59/602184e9c7fdabbe93b7ce0e4db4ced6.jpg)
ところでゴルナーグラート展望台からは、稜線づたいに、東へ踏み跡が
続いていた。呼んでいる。
まるで夜の街で若いおねーちゃんに「おにーさん、寄っていかない?」と
声をかけられるがごとく、ふらふらと踏み跡に誘い込まれていくのだった。
かくて、昼食も持参せず、稜線を往復5時間も歩いてしまうことになる。
冬季、スキー場のリフト駅になるHohtalli(3273m)、Rote Nase(3251m)へと
小ピークを縦走し、「ここから先はフツーの人は入っちゃダメよ」の
立て札を、読めないことをいいことに前進。
崩れやすい赤い岩の頼りない踏み跡をたどり、夏季非営業のStockhorn駅(3421m)へ。
工事中の作業員が3人ほど、岩を下の氷河にバンバン落としていた。
駅の展望台にある標識は、「Stockhorn、3532m」と記載されていたが、
これはこの先の白いピークのことだろう。今、履いている靴はサンダル同然。
雪が出てくると、さすがに無理だ。
腹もかなり減っているし、ここで退却することにした。
グーグー音を立てる腹、血糖値が下がり、ふらふらしてくる中、
ようやくゴルナーグラート駅に着く。既にランチタイムは終了しており、
甘いケーキでこの場をしのぐ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/9b/2354a17066880f98d9aa2ac3b728e11c.jpg)
帰りは、登山鉄道を一駅ずつ降りて、各駅の周辺をぶらぶらして
ゆっくり下りた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/32/75bd345fddb4f91213f564a9194deb69.jpg)
リッヘルベルグ駅では、クライミングに使われるリッヘルホルンの黒い岩塊と、ブライトホルンの純白の峰が
対照的だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/54/bab34820588ac09f709ad5d0d9d6cfec.jpg)
ツェルマットの一つ手前のフィンデルバッハ駅では、滝を見物しに行き、
次の列車まで時間があるので、そのまま山道を歩いてツェルマットに
戻ったのだが、途中、野生のラズベリーが実っているのを発見。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/4b/a5f0337dfe7496c0120a9e26f6b4c8b5.jpg)
香り高い、甘酸っぱさが一瞬で口の中いっぱいに広がった。
ともちゃんは両手にこぼれるくらいのラズベリーを一気食いして
ご満悦だった。
■2011年8月9日(火)
完全なる沈殿日。
晴れているのに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/bf/c171352c68b175993432e380ed75f91d.jpg)
アルパインセンターで、10日のキャンセル待ちをあきらめ、
最後の望みをかけて16日に予約しなおす。
モンブランの予備日にとっておいた日程で、本来は、モンブラン登山の
拠点であるシャモニーにいるはずの日だが、ここに賭けるしかない。
後半の旅程が大幅に狂い、綱渡りのスケジュールとなるが、
やむをえない。
アルパインセンターとのやり取り、駅、ネットカフェ、そしてホテルで
PCを借りるなど、スケジュール変更の伴う交通ダイヤ等の調査に
てこずり、時間はつぶれていった。
どこにも行けなかったこの日、宿泊しているDERBYで、ちょっと奮発して
豪華夕食を頼んだ。
今頃、ヘルンリ小屋では10日の登頂に備える登山者が期待に胸を
ふくらませていることだろう。
順延のマッターホルン登山が予定通り実行されるのか、
朝一で、アルパインセンターで確認すると、相変わらず天候不順という。
10日はキャンセル待ちであり、これの確定は9日の朝となる。
仕方ないので、今回、まだ手付かずの観光スポット、定番ではあるが、
ゴルナグラート登山鉄道に乗り、標高3135mのゴルナーグラート展望台に
行くことにした。また出費である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/15/906e2c0886ec7ccdd1f8f8f2f6fc57d7.jpg)
もともと典型的な少年だったので乗り物は大好きだったが、
今でも珍しい乗り物には心が騒ぐ。
2本の線路の間に歯車のももう一つの線路が敷いてある、アプト式の
列車は、信じられない角度の傾斜を登っていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/92/bcc13084b15225219906523be518ec76.jpg)
古城風のデザインが特徴的なゴルナグラートは、観光客でにぎわっている。
レストランあり、土産物屋あり。完全なリゾートである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/ad/b54296b337a74659d2d6f279d331f545.jpg)
屋外テラスからは絶景が楽しめる。
マッターホルンは雲の中であるが、リスカム連峰、そしてモンテローザと、
アルプスの主峰群が一望のもと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/c1/965fe0f3357efd92f1ad20ad295341e6.jpg)
これを見て、血がたぎらないはずがない。
ここがゴールの観光客たちとは違い、景色を凝視して、地形を詳しく読んでいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/59/602184e9c7fdabbe93b7ce0e4db4ced6.jpg)
ところでゴルナーグラート展望台からは、稜線づたいに、東へ踏み跡が
続いていた。呼んでいる。
まるで夜の街で若いおねーちゃんに「おにーさん、寄っていかない?」と
声をかけられるがごとく、ふらふらと踏み跡に誘い込まれていくのだった。
かくて、昼食も持参せず、稜線を往復5時間も歩いてしまうことになる。
冬季、スキー場のリフト駅になるHohtalli(3273m)、Rote Nase(3251m)へと
小ピークを縦走し、「ここから先はフツーの人は入っちゃダメよ」の
立て札を、読めないことをいいことに前進。
崩れやすい赤い岩の頼りない踏み跡をたどり、夏季非営業のStockhorn駅(3421m)へ。
工事中の作業員が3人ほど、岩を下の氷河にバンバン落としていた。
駅の展望台にある標識は、「Stockhorn、3532m」と記載されていたが、
これはこの先の白いピークのことだろう。今、履いている靴はサンダル同然。
雪が出てくると、さすがに無理だ。
腹もかなり減っているし、ここで退却することにした。
グーグー音を立てる腹、血糖値が下がり、ふらふらしてくる中、
ようやくゴルナーグラート駅に着く。既にランチタイムは終了しており、
甘いケーキでこの場をしのぐ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/9b/2354a17066880f98d9aa2ac3b728e11c.jpg)
帰りは、登山鉄道を一駅ずつ降りて、各駅の周辺をぶらぶらして
ゆっくり下りた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/32/75bd345fddb4f91213f564a9194deb69.jpg)
リッヘルベルグ駅では、クライミングに使われるリッヘルホルンの黒い岩塊と、ブライトホルンの純白の峰が
対照的だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/54/bab34820588ac09f709ad5d0d9d6cfec.jpg)
ツェルマットの一つ手前のフィンデルバッハ駅では、滝を見物しに行き、
次の列車まで時間があるので、そのまま山道を歩いてツェルマットに
戻ったのだが、途中、野生のラズベリーが実っているのを発見。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/4b/a5f0337dfe7496c0120a9e26f6b4c8b5.jpg)
香り高い、甘酸っぱさが一瞬で口の中いっぱいに広がった。
ともちゃんは両手にこぼれるくらいのラズベリーを一気食いして
ご満悦だった。
■2011年8月9日(火)
完全なる沈殿日。
晴れているのに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/bf/c171352c68b175993432e380ed75f91d.jpg)
アルパインセンターで、10日のキャンセル待ちをあきらめ、
最後の望みをかけて16日に予約しなおす。
モンブランの予備日にとっておいた日程で、本来は、モンブラン登山の
拠点であるシャモニーにいるはずの日だが、ここに賭けるしかない。
後半の旅程が大幅に狂い、綱渡りのスケジュールとなるが、
やむをえない。
アルパインセンターとのやり取り、駅、ネットカフェ、そしてホテルで
PCを借りるなど、スケジュール変更の伴う交通ダイヤ等の調査に
てこずり、時間はつぶれていった。
どこにも行けなかったこの日、宿泊しているDERBYで、ちょっと奮発して
豪華夕食を頼んだ。
今頃、ヘルンリ小屋では10日の登頂に備える登山者が期待に胸を
ふくらませていることだろう。