Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2019年6月1日(土) [大峰]釈迦ヶ岳へ、ピンクの斑入りのシロヤシオにうっとり!

2019年06月04日 | 山登りの記録
■メイン写真
稜線では、珍しいピンクの斑(ふ)入りのシロヤシオが見られる


■今回のコース
太尾登山口→古田ノ森→千丈平→釈迦ヶ岳→深仙ノ宿→千丈平→古田ノ森→太尾登山口


大峰山系でシロヤシオといえば、何ヶ所か「見せ場」がある中で釈迦ヶ岳はピカイチ。
今年は開花が遅れており、花の数もあまり多くないというが、珍しいピンクの斑が入った
花を見つけることができた。



標高1300mの太尾登山口からスタート。釈迦ヶ岳への最短ルートだ。



シャクナゲがまだ咲いていてくれた。



シロヤシオも、数は少ないが綺麗に咲いている。



この清楚な「白」が好きだ。



新緑のブナ、カエデ林の中を歩く。気持ちいい。



旭ダム方面が見えている。はるばる木屋谷林道をクルマで上がってきたのだ。



ほどなく進行方向右側に見えてきたのは大日岳だ。



途中の露岩にて。下方を回り込み、下からのカメラアングルで狙う。
こんな岩場を登っていくわけではない。



開放的な、すがすがしい尾根を歩く。



古田ノ森に到着。ちょっとしたピークになっている。
ここでランチタイムとした。



いよいよ見えてきた釈迦ヶ岳のピーク。



大日岳もしだいに近づいてきた。



千丈平の湿原。美しいたたずまいだ。



このあたりにはシカが多く見られる。毒草のバイケイソウやトリカブトばかりが
増え続けているが、人目も気にせず何を食う?



千丈平から少し先に進むとテン場があり、さらに先に湧き水がある。
冷たくておいしい水が湧く。



山頂へは急登となる。がんばりどころだ。大峰奥駈道に合流し、さらにもうちょっと。



釈迦ヶ岳山頂には、釈迦如来のブロンズ像が立つ。
北にそびえる仏生ヶ岳が「釈迦誕生」を示し、釈迦ヶ岳が「釈迦入滅」を意味する。



大岩壁が印象的な七面山の向こうに、近畿最高峰の八経ヶ岳が堂々と。
釈迦ヶ岳からの眺めは、雄大そのものである。

満員の山頂を後にして、奥駈道を南へ、深仙ノ宿(じんせんのしゅく)をめざす。
この区間の尾根沿いが、シロヤシオが一番美しいと思っている。



ところで、一般的なシロヤシオの花は、中を覗くと純白または緑の斑点がみられる。



それに対し、ここ釈迦ヶ岳南稜線では、どういうわけか、ピンク色の斑点が
入ったり、花びら自体にピンクの斑(ふ)が入る樹がわずかにみられる。
もしかしたら、シロヤシオより少し早く咲くアケボノツツジの遺伝子が混じって
いるのかもしれない。



今回も、その貴重な株を発見。



たくさん花をつけると、そこだけがぱっと光り輝くよう。



アケボノツツジも、数は少ないがまだ咲き残っていた。ラッキー。



かつて修験の行場(靡)だった「都津門」。そそり立つ岩壁に、人がかろうじて
通れるほどの丸い穴があるのがお分かりだろうか。修験者は、ここを潜って
胎内くぐり行をしたというが、現在はここに至るアプローチが崩壊し近寄れない。



深仙ノ宿に到着。この潅頂堂は、修験の世界では非常に特別な「聖地」とされる。
人々を教え導くことのできる「阿闍梨」の位にのぼることを認める「伝法潅頂の儀式」を
ここで行うのである。



深仙ノ宿で振り返ると、「四天石」が並ぶ。圧巻の光景だ。



帰りは千丈平へのトラバースルートを使う。緩やかに登っていく。



途中にある、伊富喜(いぶき)秀明行者入定の地を示す石碑がある。
これは1995年の夏。60日間の断食修行に挑んだ伊富喜氏は、53日目に潅頂堂で失神し、
2日後に救助の担架で下山中、亡くなったという。



トラバースルートにはシロヤシオはない。カエデなどが多い。
これはアサノハカエデ。



一般的ではないこのルートにも、谷筋をまたぐ木橋はしっかり作られている。
行者さんたちは普通に使っておられるのだろう。



千丈平からは、往路に歩いてきた登山道を戻る。
下山途中にシカの親子を見かけた。
「ちょっとしんどいかなと思ってたけど、前から登ってみたかった釈迦ヶ岳に
 行けてよかった」。
常連のTさん、がんばりましたね。登頂おめでとうございます!


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