Y家の人々とディナーをともにする。
といっても、近所のラーメン屋だ。
Y家は、父と母と娘の3人家族だ。
それぞれが好きなものを注文する。
この日は確か、父ワンタン 母ラーメン大盛り、娘チャーハンだったと思う。
ちなみに、ワタシは中を取ってワンタンメンだ(何のなかだ?)
あと、単品を何品か注文し、セルフサービスでお茶など飲む。
おしぼりもセルフだ。勝手知ったる我が家、みたいなもんだ。
ま・・・・ったく愛想のないオバちゃんが、ナベと腕を振るっている。
がらんがらんだった店に、客が入りだす。
言ってみれば、オレたちは福の神だ^^
混みだしたので、おばあさんが配膳に駆り出される。
単品が最初にきて、次にワタシのワンタンメンがくる。
はい、お待ちどうさま~の、おばあの指の位置がビミョーだぞ。
先っぽ、入ってねぇ?
Y家のも次々と出てくる。
さすがプロだ。待たせない。腕も要領もいい。
ない愛想と指の位置は不問にしよう。
ラーメン屋母娘のコンビネーションに感服していると・・・
負けじと、Y家のコンビネーションも炸裂する!
それぞれがそれぞれの注文の品を食して3分、
これといった合図もなしに、トライアングルの間でパス交換がされる。
一瞬の間に、父チャーハン、母ワンタン、娘ラーメンになる。
この早業を、終了までに3,4回繰り返す。見事じゃ
これを中坊の娘が屈託なくやるとこがエラい。
ちなみに、ワタシも娘のチャーハンを強奪したし、
ラーメン+ワンタン=ワンタンメンだから、食した種類は一緒だ^^
なにより、気兼ねない人たちと、気取りのない店で食うメシは美味い。
トラッピングの差が実力の差だ。
ガーナはどこか“鼻歌まじり”のところがあったが、代表はそれこそ必死だった。
ボールを止める能力の差がデカすぎるからだ。
最初にピタっと止まらない限り、次のキープもコントロールもない。
ボールが収まらないからあわてる。
代表がバタバタしてみえるのは、ボールが止まらないからだ。
いちばん基本的なことが、いちばんムズかしい。
ましてや動きながら、シュート性の速いパスを止めることなど至難の業だ。
柔らかなタッチで、スッとボールを止めるのは、それだけで美しい。
トラップがうまい日本選手って、あまり思い浮かばない。シュンスケくらいか
シュンスケといえば、もうひとりの中村はおもしろかった。
二川も出てきたし、基本的にオシムはあーゆー選手が好きなんだろうな。
オレも好き。
あと、“乳酸”が溜まりにくいらしいエシエンと今野。
なんてうらやましいことでしょう^^
速い! アイツはどこから来たんだ!
この日唯一のゴール(ガーナ・ドラマニ)は、速すぎて見えなかったほどだ。
ガーナ代表は、全員がヨーロッパ(トルコ、ロシアを含む)でプレーしていることもあり、組織がしっかりしていて破綻がない。
個人技に走ることもなく、向いている方向が同じだ。
コンディション的には60%くらいだろうけど、強さの片鱗は魅せた。
アフリカはもっともっと強くなるだろう。
少なくても、サッカーの世界では“サード・ワールド”ではなくなった。
だいたいエシエンもアッピアも、ふつーにカッコいい。ピンポンは跳ねるし。
完勝したのは、国歌斉唱の“健・ヌッツォ”のテノールくらいだ。
適度な緊張感を漂わせ、代表の今まででいちばんの好ゲームは敗戦で終わった。