2010年8月13日、ドイツ連邦共和国(Bundesrepublik Deutschland)はバイエルン州(Freistaat Bayern)のローテンブルク(Rothenburg ob der Tauber)の中心部にあるMarktplatzを歩いていたら、どこかのポルシェ愛好クラブらしいところが車を並べているのを見つけました。せっかくなので見ることとし、撮影しました。勿論、中に入ることはできません。
手前のパナメーラ(Panamera)など、全部で5台がMarktplatzに並べられています。
ポルシェと言えば、一番有名なのは911でしょうが、その911については様々なヴァリエーションが展開されていますし、ケイマン(Cayman)、ボクスター(Boxter)、カイエン(Cayenne)なども見かけます。もっとも、日本でも高級車の部類ですから、おいそれと手を出すことができません。
パラメーラ(Panamera)の正面です。やはりポルシェらしい形です。日本と異なり、オートマティック車が少ないドイツでは、ほとんどのポルシェがマニュアルミッション車でしょう。今の日本でマニュアルミッション車を買うのは至難の業と言ってもよく、日本車は勿論、フォルクスワーゲンなどでもオートマティック車ばかりですが、ポルシェについてはマニュアルミッション車が用意されているようです。日本では操作の容易性だけが優先されているようですが、燃費だのエコだのと叫ぶならばマニュアルミッションを見直す必要があるのではないでしょうか。
911の後部座席は、実に乗りにくく、心地よいものではありません。それだけに、パナメーラなら後部座席でも快適かもしれないと思います。但し、価格が問題で、日本では基本的なタイプでも、当時の為替相場で換算して900万円以上、上級タイプでは2000万円以上もします。ドイツでは基本的なタイプで75899ユーロでしたから、日本円に換算するとやはり900万円台となりました。
2011年5月時点において、ポルシェの公式サイトではボクスター、ケイマン、911、パラメーラ、カイエンがラインナップされていました。私はポルシェに詳しくありませんので、上の写真の黄色い車が911であるのかそうでないのか、よくわかりません。説明の紙が運転席の所にあり、読んだのですが、内容などを忘れてしまいました。911と言っても様々な種類があることは、公式サイトでも紹介されています。
ポルシェ911は1963年から今に至るまで、改良を重ねつつ生産され続けています。その間、基本的なデザインにはほとんど変化がありません。これはフォルクスワーゲンの名車、初代ビートルことタイプ1と共通する点であり、凄いところです。また、ポルシェ911はRR、つまり、エンジンが車体後部にあり、後輪を駆動させる方式を採用しています。これもフォルクスワーゲンのタイプ1と共通しています。
よく考えると、ポルシェとフォルクスワーゲンは深い関係にあります。タイプ1は、1930年代にポルシェ博士が設計した「国民車」、ドイツ語でいうVolkswagenに由来します。ポルシェは、言うまでもなくポルシェ博士(Dr. Ferdinand Porsche)の名に因むもので、彼が創設した会社ですが、その一族はフォルクスワーゲン社の経営にも関わっていました。
これも911ですが、おそらく初期のタイプではないかと思われます。少なくとも、ヘッドライトの部分は先ほど取り上げた黄色の911および黒の911と異なります。また、この車は左ハンドル車ですが、ワイパーが右ハンドル車の向きとなっています。
日本車で、デビュー以来、モデルチェンジを重ねても基本的なデザインに変化がない、というような車種はほとんどないでしょう。たとえば、日産のスカイラインも長い歴史を持ちますが、デザインは大きく変わりました。モデルチェンジまでの期間が長いという点では日産のマーチが代表的ですが、初代と2代目とではかなり違っています。
(「待合室」第415回として、2011年5月1日から7日まで掲載。大幅に修正。)
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