黒部ダム

2012年09月04日 | 
黒部ダム駅から220段の階段を登りきると
ダムを見下ろせる展望台に出る。

黒部ダムは、黒部川をせき止めたアーチ式コンクリートダムで
黒部第四発電所、通称「くろよん」の取水の為のダム湖でもある。
竣工時の関電社長であった太田垣氏の名を残す為に
黒部湖を「太田垣湖」と呼ぶ事もある。

黒部川は、日本どころか世界有数の急流で
人どころか動物さえも寄せ付けないほどの川であることは
展望台から望める範囲の谷の深さからもわかる。
また、その谷の急峻さから、雪崩も頻発している。
外国人から見ると、これは川でなく「滝」といってもいいそうだ。



ダムには放水口5門と、自然越流用の排水口が設置されていて
夏の間は観光放水として上部の放水口2門から
毎秒10トン以上の水を放水している。
放水によって川底が削られることを避けるため
放水された水は霧状になって再び下流へ流れてゆく。

黒四発電所への水は、下流へ向かって右岸、
黒部ダム駅側の崖に設けられていて
ここから導水路を通って発電所へ向かい、タービンを回転させている。

黒部トンネルは、導水路のやや谷側を、やはり発電所に向かって貫通している。



そんな荒々しい黒部川において
黒部ダムだけが唯一穏やかな水面をみせている。
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