彌生慰霊堂

2015年12月16日 | 東京のお散歩
北の丸公園、日本武道館の脇の、田安門の枡形上に、訪れる人も少ない
彌生慰霊堂という施設があります。



この施設は、警視庁と東京消防庁の殉職者を祀ったもので
明治十八(1885)年に文京区(当時は本郷區)弥生町に創建されたものです。

数度の遷座ののち昭和二十二(1947)年に当時は代官町と呼ばれたこの地に
警視庁管理下から離れ(神道指令:いわゆる政教分離による)、遷座してきました。



警視庁の殉職者のうち、西南役の殉職者は招魂社(靖國神社)に祀られており、
この慰霊堂に合祀されているのは、それ以外の殉職者となっています。

また、その翌年には警視庁から分離した東京消防庁の殉職者も
それまでの警視庁消防部吏員の殉職者と同様に合祀されることとなりました。

現在の慰霊祭は、神道式を離れて無宗教となっています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする