市川の松のある風景(京成線国府台から菅野まで)

2020年11月28日 | 千葉のお散歩
京成線の市川真間から菅野にかけては、古くは国府台付近まで入江が入り込み
その砂州の上に松林が広がる風光明媚な土地だったと伝えられています。

万葉集にも登場する真間は、上代の言葉で崖線を意味する「ママ」の事と思われ
これは国府台の崖線を意味していると考えられます。
国府台は、その名の通り下総国庁が置かれた場所で、和洋女子大あたりには
国衙の遺跡と思われる遺構も出土しています。
また、国分寺も残っています(現在は真言宗豊山派寺院)。

近代以降は、日本橋あたりの大店の旦那の別荘や隠居先として好まれ
後には隣接する菅野に永井荷風や幸田露伴・文親子などが住み
真間(のちに須和田)には郭沫若が住んでいました。
また昭和末期から平成初期にはさだまさしも住んでいました。

現在でも、街の至る所に松の木が植えられ、閑静な趣が残されています。



国府台の崖線(真間山弘法寺)



松並木のある住宅街


車一台ギリギリの道が閑静さを保っている

未舗装の道も残っている



永井荷風が晩年を過ごした菅野

市川真間の駅前

東京都から川一本隔てた最初の駅、国府台



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