広尾 瑞泉山祥雲寺

2020年12月11日 | 東京のお散歩
広尾商店街の突き当たりにある臨済宗大徳寺派寺院の瑞泉山祥雲寺。

元は赤坂溜池の筑前福岡侯黒田忠之中屋敷に、黒田家の江戸菩提寺として
元和九年(1623)に父長政が帰依した大徳寺164世住持龍岳宗劉の開山として
龍谷山興雲寺を創建された寺とされています。

寛永六年(1629)には麻布市兵衛町に寺領を拝し、瑞泉山祥雲寺と改称しました。

寛文八年(1668)の大火で焼失したため、さらに郊外の現在地に移転し
江戸時代を通じて臨済宗大徳寺派の触頭として崇敬されました。

幕末の明治元年(1868)、上野戦争においては幕府軍詰所となりましたが
彰義隊壊滅により撤収したため、戦火を逃れました。

しかし昭和二十九年(1954)、小学生の放火によって、全焼してしまいました。





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