世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

世界の新幹線事情 (安全と安心)

2010年12月05日 | 国際
安全の考え方にも


国民性が出る。



日本は、

新幹線を海外に売り込もうと躍起だ。



とりわけアメリカに攻勢をかけている。


「安全なものが欲しい」

とアメリカが言う。


「安全が最大の売りです」


日本は自信を持って答える。



「じゃあ、ぶつかっても壊れないのか」

アメリカが聞き返す。


「いや、ぶつからないから安全なのです」


「・・・」



そういえば

「バック・トゥ・ザ・フューチャー 3」を見るまでもなく


踏切で車とぶつかるアメリカの機関車は


どれもこれもびくともしない。





銃社会と、

そうでない国の感覚の違いだろうか。



あるいは

軍備国家と、

「憲法九条」 の国の違いだろうか。





「安全」 かもしれないが、


決して 「安心」 は出来そうもない。



この感覚からいくと、


ボーイング社は

落ちても壊れない飛行機を早く作るべきだ。





所変わって


日本を抜いて今や世界一の新幹線網を誇るCRH (中国新幹線)。




日本、フランス(TGV)、ドイツ(ICE)、スペイン(AVE)の

各新幹線の模倣の上に作られ、


スピードばかりを追求しているようにみえるが


はたして安全性は大丈夫なのか?




ボクは、上記の新幹線すべてに乗ったが


CRH には

乗りたくもアリ、

乗りたくもナシ。







日本は、

多くの発展途上国にも、新幹線の売り込みを図っている。




彼らは言う、


「日本の新幹線は素晴らしい。


で、電気はどうする」



そもそも、走らせるための電気がないのだ。




新幹線の前に、


原子力発電所を売り込まねば。



余談だが、

たしか、東芝は


発展途上国向けに

停電しても2時間みられるテレビを

開発したそうな。



そのまえに、


電気は来てても

時々テレビが映らなくなるのは、何故?

そっち(の解決)が先でしょ!(笑)




また

フィリピンでは

路上生活ならぬ、

「線路上生活」 がまかり通る。


新幹線は、とんでもご法度であろう。




一方

期待されるのは、

ベトナムだ。



ハノイからホーチミンまで約1800キロは

青森から鹿児島までの距離に匹敵する。



地図上では、ほぼ直線。



現在2日がかりの列車の旅が

10時間を切るようになれば


南北往来もグッと楽になる。



中部の、フエ、ダナン、ホイアンといった


世界遺産の名だたる観光地も潤うだろう。



そして、こちらは

原発と抱き合わせの商談だ。





おりしも

東北新幹線が青森まで開通した。


来年、3月には九州もつながる。




スピードとともに安全・安心という課題を乗せて

夢は果てしなくつながっていく。