世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

断念 カンボジア

2010年12月10日 | 
もともと、無理があった。



だが

無理を承知で、どうしても挑戦したかったのだ。



JICA のボランティア応募の話。



ミッションは

観光開発。


場所は、


カンボジア。

2か月前に行ったばかりだ。

                 


 
ミッションの要請内容には、こうであった。


カンボジアは、世界遺産のアンコールワットを代表とする歴史的寺院群を観光の目玉としているが、一点集中的な観光から脱却し、多角的な観光客の誘致の可能性を図っている。海岸地帯ののリゾート化や、メコン流域の川イルカウォッチングなどがその例である。さらに、最近のエコツーリズムの世界的潮流を受け、熱帯雨林やメコンのマングローブ林、東北部の山岳地帯の地勢、少数民族の存在を生かしたエコツーリズムの可能性を探りたいと考えている。




この内容に魅かれた。


これは俺がやるしかないと、ピンときた。




だが、大きな問題があった。


期間が、10カ月と長いのだ。




ボクが今までJICAで行った


ベトナムとコスタリカは

共に、期間が1ヶ月という短期だった。



だから可能だった。


しかも、仕事がオフの間という好都合も重なって好都合だった。



ベトナムは、水産物輸出促進のセミナー講師、

コスタリカは、盆栽の講師


という要請内容にはかなり無理があったけど。



何とか根性と厚かましさでクリア―。





今回のカンボジアの観光開発は、

言ってみればボクの 「十八番(おはこ)」 だ。



「俺が行かなきゃ、誰が行く」、

という情熱が沸点に達していた。




だが、

なんといっても10ヶ月という期間は、

長~い。


長すぎるゥ。




ゴールデンウィークや夏休み、

秋の行楽シーズンといった

稼ぎ時をすべて棒に振ることになる。



これは、死活問題だ。

(借金がまだ1,000万円以上残っているしィ)


それに

ニューヨーク留学中の子供への仕送り、


施設にいるお袋の世話、


現在行っているボランティア活動など

諸々の企画を中断しなければならないことなど、



かずかずの問題が大きく立ちはだかった。




だが、

ここも日ごろの 「前向き思考」 がむくむくと湧きあがる。


つまり、出来ない理由を並べ立てても、

何も変わらない、動かない、ということだ。



まずは応募してみよう。

採用されなければ、それで諦めはつく。


挑戦する前から、諦めるのはオレの性分ではない。



願ってもないチャンスをみすみす見逃す手はない。


まずは、チャレンジ!


採用されたら、

それから考えればいい。


断ることはいつだってできるのだから。





そこで、とりかかった。


いつものことだが、

応募書類を書くことが大変だった。



真剣に自分の 「スキル」と 「情熱」 を

これでもかとばかりに訴えなければならない。


三日三晩、練りに練った。

そして、眠りに眠った(笑)。



これなら、いけるというところまで書き上げた。





さて、あとは健康診断を受けなければならない。

面倒くさいが、しかたがない。


で、かかりつけの病院へ電話を入れた。



今までは一か月の派遣期間で、

問診票の自己申告だけで済んでいた。


ところが、派遣期間が10か月となると


エコーや内視鏡検査とやたらと検査項目がてんこ盛りになる。



病院の見積りをとると、

4万円近くかかる。


しかもこれは自己負担だ。


それに結果が出るのが応募の締め切りに間に合わないことが判明した。




仮に受かったとしても、

今、10か月も行ける確率は低かった。



というわけで、

今回は、断念!




3カ月に一回募集がある。


次のチャンスを待とう。