世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

ソーホーで露店を開いた

2012年07月11日 | 仕事
今回のNY行きは

もう一つ目的があった。


熊本(失礼、全国)で有名な書画家のI先生の作品を売り込むことだ。


日本のカリグラフィとしてこのNYで販売先を探すというもの。



サンプル作品を預かってきている。




それを携えての飛び込み営業だ。




日本でも、紹介もなく見ず知らずのところへ飛び込んで売り込むのは

それなりの度胸がいる。


ボクにはいままで余り経験がないことだ。




それをいきなりNYでやった。


ここでも当然英語力が試される。



SOHO や トライベッカ、ノリータ、チェルシーといったところの

露天商も含めてギャラリーを10軒ほど回った。









何処も取り合ってくれない。


これではI先生に申し訳ない。



五番街の紀伊国屋に行けばとも言われた。

それではあまりに能がない。



スーベニアショップも然り。


これは日本が誇る素晴らしいアートなのだ。





やはりアーティストの街で

現地の人や観光客に買ってもらいたいという思いがあった。





一枚も売らずに手ぶらで日本に帰るわけにはいかない。


本来は、昔ながらの建物が残り、

現在最も数多くギャラリーが集まるチェルシーを攻めればいいのだが


今日のところはその時間がない。





よし、

と覚悟を決めた。




ここで露天商をやろう。


芸術家の街、ソーホーで露店を開こう。



勝手に段差のあるビルの前に作品を並べた。



たぶん許可がいるのかもしれなかった。



構うものか、

怒られたらしまえばいい。


罰金や逮捕されることはないだろう。



するとすかさず一人の男性が足を止めた。




オー、なんだか脈がありそう。


「日本の有名なカリグラフィの先生がお書きになったものだ」


「それを日本から販売しに来た」


「今日は特別格安にしておく。

どうか一枚買ってくれ」



ボクは祈るような気持ちで彼に語りかけた。


彼もいろいろと質問を浴びせてきた。



「あなたが書いたのか」

「いや、I先生というボクの友達だ」


「彼は日本で売れて忙しいから

ボクが代理でNYに売りに来たのだ」



「本来彼の作品は日本では数万円から数十万円はする」


「それを今日は特価だ、5ドルでいいよ」と。



I先生には安くて申し訳なかったが、

何としてでも売りたかった。



売れることを実証してみたかった。



「この辺に住んでいるのか」、と彼に聞いた。


「ああ」、と頷く。



「君もアーティストか?」


「まあ、そんな感じだね(kind of)。

まだ駆け出しだけどね」という。



そして約10分、

一枚の作品を手に取った。



そしてポケットから5ドル紙幣をおもむろに取り出した。



やったー、売れた―!。

妙に感激してしまった。



日本でもやったことのないことを

いきなりNYの、しかもソーホーでやった!









初めての経験。

売れるという手ごたえを得た。


すごくうれしかった。



安くてI先生には本当に申し訳なかったが

それ以上の達成感を覚えた。



もっと時間があるなら

必ず売れるという自信を感じた。


チェルシーへ行けば絶対売れる。


I先生直々にお出ましを願おうか。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー――――――――

どんなことでも新しいことにチャレンジするのは

凄く勇気がいるし大変なことだ。



が、それ以上の充実感

どんな小さくても達成感が生まれる。



何だが大袈裟かもしれないが

こんなことでも生きてるって、感じる。



やればできるんだって思える。



英語もこうして生の現場で、

実践を積みながら鍛えられる。



英会話は机の上で起こっているのでなはい。

路上で、現場で激しくぶつかり合うものだ。



それが一番の上達の道。




ニューヨークで

ソーホーで


地元のアーティストと差しで英語で渡り合える。


ビジネスができ商談が成立する。



アー、生きてるって、

こういうことなんだ、きっとネ。
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7月10日(火)のつぶやき

2012年07月11日 | 人間関係
05:52 from gooBlog production
娘の結婚式ボイコットか? goo.gl/bSa2A

by asaykaji on Twitter
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