世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

最愛の人・家そして地

2019年02月11日 | 100の力
1000坪の敷地と5軒の家。

ここ数年ほったらかしだった。



このまま手放そうかと思っていた。

独り身には持て余す。

タビストには、ある意味無駄なオブジェでしかない。

歳を取ればなおさらのことだ。


老後は田舎でのんびり穏やかに悠々自適。

だって!?

そんなこと夢のまた夢。

幻想にしか過ぎないことをとうに気づいていた。


年を取れば、街中でワンルームのマンション生活がいい。

余計なものを一切排除して、必要なものは手の届くところにある。


一歩出ればすべてが揃っている。

コンビニもドラッグストアも、銀行も郵便局も、そして病院も。

すべては歩いていける距離。

いや、這ってでもいける。


タビストにとっては、それすら必要のないことかもしれない。

転々とホテル暮らしをするのだから。

バックパック一つあれば済む。

そんな生き方を描いていた。



それが、一転。

ここをもう一度生かそうという意欲が湧いてきた。

最愛の人とならできる。

そう思えるようになった。




確かにここはパワー満ち溢れた稀にみる神々しい場所。

滾々と湧き出る水、澄み切った空気。満天の星。

ここにいてこそ、氣力がみなぎり、こうして元気でいられる。

感謝に尽きない。


山から、森の木々から、何より天からパワーが注がれる。

守られし地。

敷地を挟んで祠と鳥居がある。

川がある。

築120年の古民家、そして1000本の竹を切って森に建てた理想の家。

2度にわたる震度七の大地震にも耐えた家と土地。

愛着がないと言えばウソになる。

手放すにはあまりにも忍びない。



20年前までは、大分県久住高原で15000坪(ここの15倍)の土地を切り開いてきた。

20年の歳月が体力を1/15にしたとしても、

氣力は一向に衰えない。

いや、それ以上のものが経験則として培われてきた。

問題は、モチベーションだった。

今それに火が付いた。


ただ漂うだけだった浮き草の根がしっかりと大地に根を下ろし、

海を渡って地球に蔓延(はびこ)り、

枝を伸ばし傘のように地球上を緑で覆う。

それは世界に平和と心の豊かさをもたらす。

ボクの壮大な夢は、愛する人の力を得てここに実現する。


1+1は必ずしも2ではない。

愛する人となら、それは5にもなり、10にもなり、100にもなりえる。


もう一度、二人でこの地に心血を注ごう。

新世界を創るのだ。