カンボジア経済

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ソク・アン副首相 タイと海上油田共同開発を協議

2012年08月02日 | 経済
 数週間にわたりシンガポールで腎臓結石の治療を受けていたソク・アン副首相は、7月26日に無事帰国し、7月27日には早速、タイの代表団と海上油田の共同開発について協議しました。カンボジアとタイの間では海上の国境線が確定しておらず、双方が領有権を主張する2万7000平方キロメートルの重複主張海域(Over-wrapping Claim Area:OCA)が存在しています。この海域では、石油・天然ガスが豊富に埋蔵していると見られており、領有権問題を棚上げして、両国で共同開発を行う方向で協議が進められています。タイ側は、タクシン政権時代にこの考えに合意し、覚書の調印まで至りましたが、アピシット政権になってからこれを覆し、交渉は暗礁に乗り上げていました。昨年のインラック政権成立で再び交渉の機運が高まっていました。
 今回の協議には、カンボジアはソク・アン副首相、タイはタイ石油公社の代表等が参加しました。
 カンボジア領の海上油田の開発が遅れ気味で、商業生産開始が2016年と見られています。更に有望な地域であるOCAでのカンボジアとタイによる共同開発には、多くの期待が寄せられています。

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