カンボジア経済ウォッチ 今年の成長率予測を6.2%に維持

　カンボジアの経済雑誌「Economics Today」では、毎年2回「カンボジア経済ウォッチ」と題して、カンボジア経済を概観する特別号を出しています。EIC(Economic Institute of Cambodia)が全面的に執筆しています。
　2012年7月の特別号では、今年の成長率予測をこれまでの6.2％に維持しました。カンボジア経済のメインエンジンである縫製業は、1月~4月の縫製品の輸出が、欧米の経済不調もあって、11%増と成長速度が鈍ってきています。今年後半もヨーロッパの経済不振が続くものと見られ、カンボジア縫製業への影響が懸念されます。この傾向から、2012年の縫製業の成長率を8.6%と見込み、第2次産業全体でも8.8%の成長と予測しています。農業は、4.6%と穏やかな成長を見込みます。サービス等の第3次産業は、金融は12.3％の高成長が期待されますが、不動産の不振は続き2％の成長にとどまると見ています。第3次産業全体では、5.4％の成長となると予測されています。
　海外からの直接投資は、2012年には9億600万ドル（約710億円）と2011年の8億4600ドル（約660億円）と約7％増を見込みます。物価上昇率は国際石油価格が落ち着いていることもあり4.8%となるものと見ています。

Economics Todayのサイト（英文です）
http://www.etmcambodia.com/




↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村