カンボジア経済

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第24回医療者勉強会 結核死亡率ワースト1の国カンボジアでのWHOの取り組み

2014年06月05日 | 社会・風土
 カンボジアには、様々な医療関係者の方々(お医者さんや看護師さん等)が日本から援助の事業や、NGO等のお仕事で来られています。これらの方々が集まって勉強会を開催しています。
 5月29日に開催された勉強会では、世界保健機関(WHO)カンボジア事務所に勤務されている小林美和子先生が、「結核死亡率No.1の国カンボジアでのWHOの取り組み」について講演されました。カンボジアは結核の有病率が、世界の22の結核高負担国の中でワースト2位、死亡率はワースト1位となっています。日本やWHO等からの支援もあって、結核患者数は大きく減少してきましたが、未だに年間約4万人が患者として新規報告されています。また、発症を把握できていない人数も2万人程度はいるもの見られており、今後、診断の感度向上等の対応が必要とされています。今年採択されたポスト2015年世界結核戦略では、結核ゼロ世界を目指すとしており、カンボジアでも、結核を引き続き減少させていくための戦略を策定しようとしています。カンボジアでの結核撲滅のために、引き続き各国や国際機関等の支援が期待されます。
 今回の勉強会には、約30名が参加し、熱心な質疑応答もありました。写真は日本の支援で建設されたカンボジア国立結核センター(CENAT)です。

ブログ「カンボジア経済」2008年3月16日「カンボジア国立結核センター」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/5f62a4fc246c07f4c2b301803393fe68


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