カンボジア経済

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シアヌークビル港経済特区に台湾系ラジエーター工場進出へ

2015年08月28日 | 経済
 8月20日、台湾のラジエーターメーカー、英瑞集団(エンターレックス・グループ)は、カンボジアの新工場が来年稼働すると発表しました。投資額は2,000万ドル(約25億円)で、日本の円借款で開発されたシアヌークビル港経済特区に入居します。翁文鐘社長は、カンボジアの優位性について、賃金が中国の5分の1、欧米向け輸出での後発発展途上国特恵関税の適用、法人所得税免除などを挙げ、「カンボジアを欧州やアジア、アフリカなどの新興市場開拓の基地と位置付ける」と話しました。英瑞は現在、主力商品の冷却水タンクが、北米の自動車部品アフターマーケットでシェア26.5%と首位に立つ企業です。
 中国江蘇州揚州市の工場は、北米向け供給拠点としての役割に加え、中国メーカー向けにOEM(相手先ブランド生産)供給もしています。同社の上半期の売上高は前年同期比0.54%増の25 億8,500 万台湾元(約98 億円)、営業利益は18.52%減の1億5,400 万台湾元でした。
 シアヌークビル港経済特区は、港に直結する利点を生かして、重量のある製品の製造等に優位性を持っています。ラジエーター工場の進出は、この利点を最大限活用できるものと見られ、今後の発展が期待されます。
(写真は、シアヌークビル港(左)と隣接するシアヌークビル港経済特区(右側))

訂正
 2015年9月2日
上記の記事において「日本の円借款で開発されたシアヌークビル港経済特区に入居します」というのは、「中国系のシアヌークビル経済特区に入居しました」の誤りでした。誠に申し訳ありません。深くお詫びして訂正いたします。幣研究所では、今後とも、記事の正確性について、最大限の努力を続ける所存です。引き続きご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

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コメント
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