カンボジア経済

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カンボジア鉄道北線 全線開通

2018年07月10日 | 経済
 7月4日、カンボジア鉄道北線のプルサット~プノンペン間166キロメートルが開通しました。式典には、スン・チャントル公共事業運輸大臣も出席しました。4月4日にカンボジア鉄道北線のタイ国境接続部のポイペト~シソポン間の改修が開通、4月29日には、シソポン~バッタンバン間が開通、5月29日にバッタンバン~プルサット間107キロメートルが開通し、順次開通部分を伸ばしてきていました。今回の開通で国境からプノンペンまでの北線全線(約390キロメートル)が接続されたこととなります。鉄道の運営は、民間企業のロイヤル鉄道が行っています。運行本数や時刻表は今のところ不明ですが、7月末までは運賃無料としています。
 スン・チャントル大臣によれば、更に7月の選挙前までに、タイとの直通列車を実現するため、タイとの協議を早期にまとめたいとしています。
 鉄道北線は、プノンペンと、タイ国境のポイペトを結んでおり、ポイペトから国境を越えてタイ国鉄と連結しています。フランスにより1929年から建設されたものです。1970年代以降の内戦での損傷が激しく、2010年からアジア開発銀行等の支援を受けてリハビリ工事を行いましたが、途中で資金不足となり、政府予算で細々と改修工事が行われてきました。
 北線は、開通したとはいえ、線路が繋がっただけであり、信号設備は一切なく、自動踏切もほとんどないのが実情で、開通早々、自動車との衝突事故等を起こしています。また、多額の予算が必要な橋梁の本格的改修や、細かい部分の完工は後回しとなっているものと見られます。7月の選挙を前にして、「開通」という実績をアピールする狙いもあるものと見られますが、安全で快適な鉄道として本格的に営業するまでには、まだ時間を要するものと見られます。
(写真は、プノンペンから約10キロメートルの地点にある踏切。7月5日撮影)

プノンペン駅から10キロほどの踏切。手動の遮断機は設置されています。


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