アジア開発銀行(ADB)は、9月25日に「アジア経済見通し2019年改訂版(Asian Development Outlook (ADO) 2019 Update)」を発表しました。
カンボジア経済は引き続き順調に成長するものと見られ、2019年のGDP成長率は7.0%(前回予測7.0%)、2020年6.8%(前回予測6.8%)と予測されています。米中貿易摩擦の悪化などによる世界貿易の先行き不透明感の高まりや、先進国および中国、インド、韓国、タイなどアジアの主要経済国の減速で、成長率予測が引下げられる国が多い中で、カンボジアは、好調な輸出、観光、国内需要等により引き続き好調を維持するものと見られます。
2019年1月~5月の輸出は14.3%増と好調でした。EU向けは1.3%増と微増でしたが、米国向けは41.2%増と急増しました。2019年上半期の観光セクターも、訪問客数は11.2%増と好調でした。
物価上昇率は、国際原油価格の上昇にも関わらず、2019年6月で2.2%と安定的でした。このため、2019年の物価上昇率を2.2%(前回予測2.5%)と予測を引き下げました。2020年は2.5%(前回予測2.5%)で据え置きました。
経済の好調により、輸入も拡大しており、経常収支の赤字(対GDP比)は、2019年13.5%(前回予測12.7%)、2020年13.5%(前回予測11.8%)と若干増加するものと見られます。しかし、外国直接投資が好調のため、総合収支は黒字を維持しています。このため、外貨準備は2019年末には、123億ドル(約1兆3200億円)に達すると見ています。これは、輸入の6か月分以上にあたり、十分なレベルと言えます。
リスクとしては、対外要因は、EUの特恵関税制度EBAの資格停止を挙げています。国内要因としては、不動産向け融資の膨張を挙げています。
アジア開発銀行のサイト(和文)
https://www.adb.org/ja/news/asias-economic-outlook-dims-trade-and-investment-weaken-adb
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カンボジア経済は引き続き順調に成長するものと見られ、2019年のGDP成長率は7.0%(前回予測7.0%)、2020年6.8%(前回予測6.8%)と予測されています。米中貿易摩擦の悪化などによる世界貿易の先行き不透明感の高まりや、先進国および中国、インド、韓国、タイなどアジアの主要経済国の減速で、成長率予測が引下げられる国が多い中で、カンボジアは、好調な輸出、観光、国内需要等により引き続き好調を維持するものと見られます。
2019年1月~5月の輸出は14.3%増と好調でした。EU向けは1.3%増と微増でしたが、米国向けは41.2%増と急増しました。2019年上半期の観光セクターも、訪問客数は11.2%増と好調でした。
物価上昇率は、国際原油価格の上昇にも関わらず、2019年6月で2.2%と安定的でした。このため、2019年の物価上昇率を2.2%(前回予測2.5%)と予測を引き下げました。2020年は2.5%(前回予測2.5%)で据え置きました。
経済の好調により、輸入も拡大しており、経常収支の赤字(対GDP比)は、2019年13.5%(前回予測12.7%)、2020年13.5%(前回予測11.8%)と若干増加するものと見られます。しかし、外国直接投資が好調のため、総合収支は黒字を維持しています。このため、外貨準備は2019年末には、123億ドル(約1兆3200億円)に達すると見ています。これは、輸入の6か月分以上にあたり、十分なレベルと言えます。
リスクとしては、対外要因は、EUの特恵関税制度EBAの資格停止を挙げています。国内要因としては、不動産向け融資の膨張を挙げています。
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