カンボジア経済

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マレーシア系ペステック 株式上場に向けて準備進む

2020年05月14日 | 経済
 マレーシア系の電力設備会社ペステック・カンボジアは、今年中に新規株式公開(IPO)を実施し、カンボジア証券取引所への上場を目指すとしています。ペステックは、既に2018年にカンボジア証券取引員会からIPOについて第一次承認を受けています。その後準備は進み、今年中にもIPOを実施できる状態になっているとしています。
 ペステックでは、IPOでの資金調達金額は1000万ドル(約11億円)程度とし、IPO後も株式総額6000万ドルのうちマレーシアの親会社が80%程度を保持したいとのことです。IPOに際して、自社の付加価値を高めるような戦略的パートナーの参加を求めています。候補としては、ドイツ、中国、イタリアの企業があがっているとのことです。また、IPO・上場は、資金調達だけでなく、会社の知名度向上も目的としているとしています。
 ペステックは、カンボジアではシアヌークビル~プノンペン送電線(230KV/500KV)、シェムリアップ~ウドンメンチェイ送電線(115KV)、コンポンチャム~クラチエ送電線(230KV)等の事業をBOTで行っています。
 カンボジア証券取引所には現在5社が株式を上場しており、今月中にACLEDA銀行が加わる予定です。証券取引所設立以来、株価、出来高共に低迷が続きましたが、昨年から市場が活発化してきたところでした。新型肺炎の影響で、現在は静かな市場となっていますが、ACLEDA銀行に続き7社目となるペステックの上場で株式市場が更に活性化されることが期待されます。
(写真は、シアヌークビル近郊での送電線工事。2019年12月撮影)


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