カンボジア経済

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省エネで節約 UNDP報告書

2020年05月15日 | 経済
 4月23日、国連開発計画(UNDP)は、「エネルギー効率:カンボジアのエネルギーの未来の重要な柱」と題する報告書を発表しました。報告書では、「2010年以降、カンボジアの電力需要は年率20%で伸びており、発電設備の拡充に多大の投資を行ってきた。エネルギーの効率化は、電力需要な急速な伸びを抑制する可能性を秘めていることに加え、二酸化炭素排出量を抑えた開発の道を確保するのに重要な役割を果たすものである。更に、エネルギー安全保障、エネルギーの持続可能性、資金の節約につながる。」としています。
 報告書では、エネルギー効率化目標、グリーンで効率的な建物、家庭でのエネルギーの使用状況、家庭での節約可能額、エネルギー効率の高い産業、効率化された輸送、エネルギー効率化政策、省エネのヒント(家庭・オフィス)等について分析・説明されています。
 具体例では、家庭で照明、冷蔵庫、クーラー等を効率の高いもとすることにより、年間3000KWhの節約となり、電気料金の支払いを545ドルも減額できるとしています。マクロ的には、エネルギー効率化により、2030年の電力需要を30%削減でき、電力料金にして2億8000万ドル(約300億円)の節約、200MWの発電所を不要とする効果があるとしています。
 カンボジアでは、電力料金が高いこともあって、街灯やビル照明のLED化が進んでいると感じられます。ただ、一般家庭で使用されている冷蔵庫やクーラー等は中古品も多く、効率が低いものが多く使用されているものと見られます。また、炊事はまだ七輪で薪や木炭を使用している家庭も相当に多いものと見られます。経済の成長に伴ってこれらのエネルギー使用が少しずつ効率化されていくことが期待されます。

UNDPの発表
https://www.kh.undp.org/content/cambodia/en/home/library/energy-efficiency-the-key-pillar-of-cambodias-energy-future0.html



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