カンボジア経済

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カンボジア証券取引所 携帯通信セルカードの株式上場を承認

2023年04月05日 | 経済
 3月29日、カンボジア証券取引所(CSX)は、携帯通信サービス「セルカード」を展開するCAMGSM社の上場申請を原則承認したと発表しました。CAMGSM社は、カンボジアの財閥ロイヤル・グループ傘下の携帯通信事業者で、携帯通信の主要3社の一角です。1996年に設立され、現在は全国で代理店2900カ所、基地局3000カ所を展開しているとのことです。
 今後、カンボジア証券取引機構の審査・承認を経て、5月に新規株式公開(IPO)を実施する見込みです。IPOでは、2000万ドル(約26億円)を調達するとしています。
 カンボジア証券取引所の主市場に上場している企業数は7社で、現在1社(MJQW社)が上場準備中です。CAMGSM社が上場すれば、上場企業数は9社となり、カンボジア証券取引所では、今後の上場企業数の増加に期待を示しています。カンボジア証券市場は、2020~2022年は新型コロナの影響もあって株価は沈滞した状況が続きましたが、新規上場により上場企業数が増加していくことは、市場の活性化にも効果があるものと期待されます。
 カンボジア証券取引所への上場は、カンボジアの民間企業の資金調達手段の多様化に大きな役割を果たしつつあります。また、上場により、企業情報・財務情報の開示等が実施されており、企業の透明性確保にも貢献しているものと見られます。今般、カンボジアの財閥系企業が初めて上場を承認されたことは、大きな意義があるものと見られます。
(写真は、クメールタイムズ紙より)

カンボジア証券取引所の発表(英文です)
http://www.csx.com.kh/news/notice/viewPost.do?MNCD=8020&postId=568#.ZCaxNsrP02w


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