4月11日の保健省の発表では、カンボジアの新型肺炎感染者数は、122名となっています(死者はゼロ)。4月4日には114名でした。感染者のうち治癒数は、77名です。
4月13日から16日までは、クメール正月で、例年ですと、プノンペンに来ている多くの地方出身者は故郷に戻り、家族と一緒に過ごし、お寺参りをする慣例です。このため、多くの人が混雑した中を移動し、家族や友人で集まり、イベントに押し掛けることとなり、新型肺炎の感染拡大が懸念されていました。そこで、4月7日、フン・セン首相は、4月13日~16日に予定されていたクメール正月の休日を延期とすると発表し、労働職業訓練省から通知が発出されました。延期された休日については、新型肺炎が終息した後、適切な時期に5日間の代休を設定するとしています。最高仏教会も全てのクメール正月行事を中止するとしています。また、休暇をとって帰郷した労働者は、プノンペンに戻っても14日間の隔離を求めることとしました。これらの対策でも従わない人が多数いると見たため、カンボジア政府は、4月9日24時(10日0時)から4月16日24時(17日0時)まで、プノンペン都と他州間の移動、州内の市、郡等の行政区画内の移動を禁止(一部例外条件あり)する政府命令を発出しました。その後、プノンペン都とカンダール州間の移動は例外扱いとなり、州内の移動制限も緩和されましたが、主要な州境では検問が行われており、実質的には帰郷は難しい情勢となっています。
報道によりますと、カンボジアに進出する日系メーカーの間で工場の操業を一時停止する動きが出始めているとのことです。隣国タイでの自動車メーカー各社の相次ぐ生産停止による関連部品の需要減や、海外からの不安定な原材料供給の影響を受けているためとしています。
4月11日夜に最後の全日空の成田行き直行便がプノンペンを飛び立ち、24日まで運休の予定です。また、今月末までは、外国人のカンボジアへの入国は実質的には困難となっています。カンボジア人の帰国者全員にも14日間の隔離が義務付けられました。
様々な批判もあるものの、フン・セン首相は、躊躇なく対策を繰り出しており、「君子豹変す」を地で行く政治家としての嗅覚の鋭さや実行力には感服します。様々な対策により、カンボジアでは爆発的な感染拡大には至っていないものの、引き続き最大限の警戒が必要なものと見られます。
(写真は、閑散としているプノンペン市内。休業しているお店も多く見られます。)
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4月13日から16日までは、クメール正月で、例年ですと、プノンペンに来ている多くの地方出身者は故郷に戻り、家族と一緒に過ごし、お寺参りをする慣例です。このため、多くの人が混雑した中を移動し、家族や友人で集まり、イベントに押し掛けることとなり、新型肺炎の感染拡大が懸念されていました。そこで、4月7日、フン・セン首相は、4月13日~16日に予定されていたクメール正月の休日を延期とすると発表し、労働職業訓練省から通知が発出されました。延期された休日については、新型肺炎が終息した後、適切な時期に5日間の代休を設定するとしています。最高仏教会も全てのクメール正月行事を中止するとしています。また、休暇をとって帰郷した労働者は、プノンペンに戻っても14日間の隔離を求めることとしました。これらの対策でも従わない人が多数いると見たため、カンボジア政府は、4月9日24時(10日0時)から4月16日24時(17日0時)まで、プノンペン都と他州間の移動、州内の市、郡等の行政区画内の移動を禁止(一部例外条件あり)する政府命令を発出しました。その後、プノンペン都とカンダール州間の移動は例外扱いとなり、州内の移動制限も緩和されましたが、主要な州境では検問が行われており、実質的には帰郷は難しい情勢となっています。
報道によりますと、カンボジアに進出する日系メーカーの間で工場の操業を一時停止する動きが出始めているとのことです。隣国タイでの自動車メーカー各社の相次ぐ生産停止による関連部品の需要減や、海外からの不安定な原材料供給の影響を受けているためとしています。
4月11日夜に最後の全日空の成田行き直行便がプノンペンを飛び立ち、24日まで運休の予定です。また、今月末までは、外国人のカンボジアへの入国は実質的には困難となっています。カンボジア人の帰国者全員にも14日間の隔離が義務付けられました。
様々な批判もあるものの、フン・セン首相は、躊躇なく対策を繰り出しており、「君子豹変す」を地で行く政治家としての嗅覚の鋭さや実行力には感服します。様々な対策により、カンボジアでは爆発的な感染拡大には至っていないものの、引き続き最大限の警戒が必要なものと見られます。
(写真は、閑散としているプノンペン市内。休業しているお店も多く見られます。)
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