カンボジア経済

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新型コロナ カンボジアの状況 6月6日 カンボジア国内でワクチンを充填包装へ

2022年06月06日 | 経済
 カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、今年初頭にはワクチン接種の進展に伴い市中感染は大幅に減少していました。2月に入ってオミクロン株の市中感染が拡大しましたが、3月中旬以降ピークアウトし、5月には死亡者数・新規陽性者数はゼロに近いレベルとなっています。6月5日の保健省の発表によれば、死者は累計3056名(5月22日からゼロ名増)です。累計陽性者数は13万6262名(同ゼロ名増)となっています。治癒数は13万3205名(同4名増)です。5月7日から6月4日まで28日間連続で新型コロナ新規陽性者はゼロとなっています。PCR検査数が大幅に減少しているため、ゼロ名という数字が正確かについては議論のあるところですが、死者数はここ6週間ほどゼロ名を続けており、新規陽性者数が低いレベルにあるのは確かなものと見られます。
 6月1日、カンボジア保健省は、中国のシノバック社(Sinovac Life Sciences)と、シノバック社で生産したワクチンについて、カンボジア製薬会社(Cambodian Pharmaceutical Enterprise)とシノバック社の合弁会社がカンボジア国内で充填・包装して、カンボジア政府に供給するとの覚書に署名しました。合弁会社は、年間3500万回分の包装能力があり、政府は2024年~2026年の3年間で、合弁会社から合計1億487万3157回分のワクチンを調達する計画です。なお、2022年~2023年については、現在保有している900万回分に加え、中国から1500万回分、米国から550万回分、オーストラリアから50万回分を調達して対応することとしています。
 カンボジアでのワクチン接種については、世界的に見ても早いペースで接種が進んでいます。既に、5歳以上~成人についてはほぼ接種を完了していると言ってもよい状況と見られます。6月3日現在で、1504万5995人への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の94.0%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の103.2%に第1回接種を、99.7%に2回目を完了しています。ブースター接種(3回目)も実施が進められ、6月3日現在925万9661人(うち成人651万2762人)が接種を完了しています。また、4回目の接種を1月14日から開始しました。6月3日現在で257万9278人が接種済です。4回目接種から3カ月以上経過している医療関係者等が対象となる5回目接種も6月9日から開始される予定です。
 カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために2021年はプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、秋以降、大幅緩和となっています。なお、入国規制を含めて各種規制が頻繁に変更されていますので、大使館等のサイトで最新情報をご確認ください。カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続き密を避けるといった基本的な対策の継続が必要と見られます。
(写真は、リノベーションが完了して全面再開しているプノンペン空港の免税店街。5月24日撮影)

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