国家統計庁から発表された2021年10月の物価上昇率(対前年同月比)は、6.8%と大幅上昇となりました。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移しています。細かくみると、2017年初頭に4%台まで上昇しましたが、2017年5月以降は3%未満で安定していました。2018年10月以降3%台となる月が出てきていましたが、9月・10月は久しぶりの大幅上昇となっています(2016年1月3.1%、2月2.3%、3月2.0%、4月2.8%、5月3.2%、6月3.3%、7月3.0%、8月3.0%、9月2.9%、10月3.4%、11月3.6%、12月3.9%、2017年1月4.4%、2月4.0%、3月4.2%、4月3.2%、5月2.5%、6月2.3%、7月2.3%、8月2.6%、9月2.7%、10月2.1%、11月2.3%、12月2.2%、2018年1月2.0%、2月2.3%、3月2.3%、4月2.4%、5月2.9%、6月2.8%、7月2.3%、8月1.9%、9月2.6%、10月3.1%、11月2.5%、12月1.6%、2019年1月1.6%、2月2.4%、3月2.3%、4月2.6%、5月2.3%、6月1.6%、7月2.2%、8月3.1%、9月1.7%、10月1.3%、11月1.8%、12月3.1%、2020年1月3.6%、2月2.7%、3月2.8%、4月1.9%、5月2.4%、6月3.2%、7月3.1%、8月2.0%、9月2.9%、10月3.7%、11月3.7%、12月2.9%、2021年1月2.6%、2月1.7%、3月2.1%、4月2.7%、5月3.0%、6月2.7%、7月3.3%、8月3.4%、9月5.9%)。なお、9月と比べると10月は0.7%の上昇でした。(なお、今月、物価統計の修正があり、9月の物価上昇率が変更となっています。)
ガソリン価格は、政府による価格メカニズム導入の効果もあって細かく動いています。9月の3905リエル/リットルから、10月は4300リエル/リットルに大幅に上昇しました。ディーゼルも、9月の3550リエル/リットルから、10月は3911リエル/リットルに上昇しました。国際原油価格(ニューヨーク市場のWTI)は、80ドル台に値上がりした後、70ドル台後半で推移しています。カンボジアのガソリン価格も国際価格に概ね連動して動いており、世界的な資源価格高騰等の影響を受けて、値上がりしています。
国際機関は、カンボジアの物価上昇率を引き続き安定的と見ています。2021年の物価上昇率について、アジア開発銀行は2.9%、世界銀行は3.2%、国際通貨基金(IMF)は2.5%と予測しています。
(写真は、プノンペン市内のガソリンスタンド。10月22日撮影)
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ガソリン価格は、政府による価格メカニズム導入の効果もあって細かく動いています。9月の3905リエル/リットルから、10月は4300リエル/リットルに大幅に上昇しました。ディーゼルも、9月の3550リエル/リットルから、10月は3911リエル/リットルに上昇しました。国際原油価格(ニューヨーク市場のWTI)は、80ドル台に値上がりした後、70ドル台後半で推移しています。カンボジアのガソリン価格も国際価格に概ね連動して動いており、世界的な資源価格高騰等の影響を受けて、値上がりしています。
国際機関は、カンボジアの物価上昇率を引き続き安定的と見ています。2021年の物価上昇率について、アジア開発銀行は2.9%、世界銀行は3.2%、国際通貨基金(IMF)は2.5%と予測しています。
(写真は、プノンペン市内のガソリンスタンド。10月22日撮影)
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