カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、ワクチン接種の進展に伴い、市中感染は減少傾向にあるものと見られます。しかし、デルタ株の感染確認が増加中で、感染拡大が懸念される状況です。9月12日の保健省の発表によれば、死者は累計2040名(9月5日から83名増)です。累計陽性者数は9万9504名(同4204名増)となっています。治癒数は9万3904名(同3220名増)です。先週の新規陽性者のうち、3077名は2月20日市中感染事件による陽性者でした。それ以外の先週の海外帰国・入国者の新規陽性は1127名でした。
国内でのクラスターとしては、11月3日事変(陽性者4名:終息済)、11月28日市中感染事件(陽性者41名:終息済)に加え、2月20日市中感染事件が発生しました(9月12日現在陽性者8万4593名)。今回の感染は、中国人女性が隔離ホテルから賄賂を使って脱走し、クラブやサービスアパートメント等で感染を広げるという悪質なケースでした。なお、海外帰国者の陽性者も、空港や国境での検査や2回目以降の検査等で引き続き発見されています。また、タイからの帰国者を中心にデルタ変異株の感染拡大が進みつつあり、9月9日現在で累計3731例が確認されています。
新規陽性者数は減少傾向にあるものの、デルタ株の感染が増加していることもあって、感染防止対策規制は継続されています。9月9日、プノンペン都は、映画館やカラオケ・バー等の営業禁止、アルコール類の販売・提供禁止等の規制を2週間延長して9月23日までとすることを決定しました。また、9月12日、シェムリアップ州は1週間(9月18日まで)のロックダウンを決定しています。
他方、12歳から17歳へのワクチン接種の進展も踏まえて、9月9日、教育省は9月15日以降の中学校の再開方針を決定しました。なお、幼稚園・小学校については、感染対策等の個別審査を行うとしています。プノンペン日本人学校・補修校は、この審査の結果、優先再開対象として認可され、今後授業等が再開される見込みです。
9月5日、シンガポール政府は、カンボジアを含むカテゴリー2~4に該当する国・地域からのトランジット客を含むすべての渡航者について陰性証証明書に関する条件をこれまでの出国前72時間から48時間に変更すると発表しました。プノンペンから日本に帰国する際にシンガポール経由便を使われる方は、ご留意ください。
ワクチンについては、世界的に見ても早いペースで接種が進んでいます。9月11日現在で、1142万9835人(うち12歳~17歳179万6611人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の約71%に相当します。この結果、2021年内に成人1000万人への接種(2回)を完了するという目標は10月中にも達成可能となり、12歳~17歳200万人を加えて、人口(約1600万人)の80%への接種を11月中にも完了できると見ています。なお、中国製ワクチンの効果が低いことから、第3回目接種(ブースター)の接種も開始され、プノンペン都では、60歳以上等を対象に9月6日から28日まで実施されます。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために、4月にはプノンペン等のロックダウンに踏み切りました。デルタ株の市中感染が確認されたこともあり、再度規制強化が実施されています。新たな規制については、州毎に状況が異なっていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、閉鎖が続く映画館。9月9日撮影)
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在カンボジア日本国大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000431.html
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国内でのクラスターとしては、11月3日事変(陽性者4名:終息済)、11月28日市中感染事件(陽性者41名:終息済)に加え、2月20日市中感染事件が発生しました(9月12日現在陽性者8万4593名)。今回の感染は、中国人女性が隔離ホテルから賄賂を使って脱走し、クラブやサービスアパートメント等で感染を広げるという悪質なケースでした。なお、海外帰国者の陽性者も、空港や国境での検査や2回目以降の検査等で引き続き発見されています。また、タイからの帰国者を中心にデルタ変異株の感染拡大が進みつつあり、9月9日現在で累計3731例が確認されています。
新規陽性者数は減少傾向にあるものの、デルタ株の感染が増加していることもあって、感染防止対策規制は継続されています。9月9日、プノンペン都は、映画館やカラオケ・バー等の営業禁止、アルコール類の販売・提供禁止等の規制を2週間延長して9月23日までとすることを決定しました。また、9月12日、シェムリアップ州は1週間(9月18日まで)のロックダウンを決定しています。
他方、12歳から17歳へのワクチン接種の進展も踏まえて、9月9日、教育省は9月15日以降の中学校の再開方針を決定しました。なお、幼稚園・小学校については、感染対策等の個別審査を行うとしています。プノンペン日本人学校・補修校は、この審査の結果、優先再開対象として認可され、今後授業等が再開される見込みです。
9月5日、シンガポール政府は、カンボジアを含むカテゴリー2~4に該当する国・地域からのトランジット客を含むすべての渡航者について陰性証証明書に関する条件をこれまでの出国前72時間から48時間に変更すると発表しました。プノンペンから日本に帰国する際にシンガポール経由便を使われる方は、ご留意ください。
ワクチンについては、世界的に見ても早いペースで接種が進んでいます。9月11日現在で、1142万9835人(うち12歳~17歳179万6611人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の約71%に相当します。この結果、2021年内に成人1000万人への接種(2回)を完了するという目標は10月中にも達成可能となり、12歳~17歳200万人を加えて、人口(約1600万人)の80%への接種を11月中にも完了できると見ています。なお、中国製ワクチンの効果が低いことから、第3回目接種(ブースター)の接種も開始され、プノンペン都では、60歳以上等を対象に9月6日から28日まで実施されます。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために、4月にはプノンペン等のロックダウンに踏み切りました。デルタ株の市中感染が確認されたこともあり、再度規制強化が実施されています。新たな規制については、州毎に状況が異なっていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、閉鎖が続く映画館。9月9日撮影)
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