カンボジア経済

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海上油田開発 海上プラットフォームの建設進む

2020年09月03日 | 経済
 8月26日、シアヌークビル沖の上油田鉱区ブロックAで油田開発を進めているクリスエナジーは、油田掘削に必要な海上プラットフォームが完成し、8月25日に海上輸送を開始したと発表しました。このプラットフォームは、米国海洋エンジニアリング大手のナショナル・オイルウェル・バーコのインドネシア子会社プロファブがバタム島の施設で昨年12月から組み立てを始め、新型コロナの影響も受けたものの9カ月で完成させたものです。
 ブロックAについては、当初はシェブロンや日本の三井石油開発等も権益を有していましたが、現在は、クリスエナジー95%、カンボジア政府5%となっています。開発のフェーズ1Aは、ブロックAのうち3083平方キロメートルで、水深50~80メートル程度と見られます。フェーズ1Aでクリスエナジーは、海上プラットフォーム1基(24井)と浮体式生産バージ、更に1.5キロのパイプラインで接続される浮体式貯蔵積出設備(FSO)を投入して、日量3万バレルの原油を生産する計画でした。現在、更に縮小したミニフェーズ1Aでは、日量7500バレルを目指すとしています。
  当初の計画では2012年12月12日に商業生産が開始される見込みでした。大分遅れましたが、2020年末~2021年初頭には、商業生産が開始される可能性が高まりました。これまでカンボジアは石油製品を全量輸入に頼っていましたので、原油の産出により、貿易収支の改善に加え、国際石油価格の変動ショックを吸収しやすい経済体質となることが期待されます。
(写真は、クメールタイムズ紙より)

クリスエナジーの発表
https://krisenergy.com/default/assets/File/KrisEnergy%20Apsara%20Platform%20Sailaway%2026Aug2020.pdf


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