カンボジアは、EUの特恵関税制度(EBA: Everything But Arms:武器以外は全て免税)により、コメをEU市場に無税で輸出しています。これに対し、イタリアのコメ生産農家を中心とするイタリア米産業協会等は、反発を強めてきており、ミラノなど4カ所の主要穀物取引所をデモ隊で閉鎖に追い込むことも辞さないと圧力をかけています。
EBAは、開発途上国を支援するためにEUが実施している特恵関税制度です。日本やアメリカも開発途上国向けの特恵関税制度があり、途上国は多くの品目を日米欧に無税・無枠で輸出することが可能です。もちろん、日本はコメについては特恵関税の対象としていません。
EUのEBAでも、域内市場に大きな影響を与える場合には、セーフガードにより、特定の品目・特定国について、輸入を制限したり、関税を課すことが可能です。イタリアコメ産業協会等では、セーフガードの発動を求める文書を提出することを検討しているとしています。イタリア側では、イタリア産のコメの需要が減り、販売量が減るだけでなく、価格が大きく低下していることも問題だと指摘しています。
カンボジアにとって、EU市場は、精米輸出先として非常に重要であり、ライスポリシーの目標とする精米100万トン輸出達成に欠かすことができないところです。途上国支援の原点に立ち戻って、EUが冷静な対応を取っていくことが期待されます。
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EBAは、開発途上国を支援するためにEUが実施している特恵関税制度です。日本やアメリカも開発途上国向けの特恵関税制度があり、途上国は多くの品目を日米欧に無税・無枠で輸出することが可能です。もちろん、日本はコメについては特恵関税の対象としていません。
EUのEBAでも、域内市場に大きな影響を与える場合には、セーフガードにより、特定の品目・特定国について、輸入を制限したり、関税を課すことが可能です。イタリアコメ産業協会等では、セーフガードの発動を求める文書を提出することを検討しているとしています。イタリア側では、イタリア産のコメの需要が減り、販売量が減るだけでなく、価格が大きく低下していることも問題だと指摘しています。
カンボジアにとって、EU市場は、精米輸出先として非常に重要であり、ライスポリシーの目標とする精米100万トン輸出達成に欠かすことができないところです。途上国支援の原点に立ち戻って、EUが冷静な対応を取っていくことが期待されます。
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