ILOによる違反工場の名前の公表で労働条件が改善

　国際労働機関（ILO）は、カンボジアでBetter Factories Cambodia（BFC）プログラムを実施しています。このプログラムでは、多数の縫製工場を査察して労働条件等をチェックし、今年からは違反企業名を公表しています。今年3月には8社が最低レベルと判定され、企業名を公表されていました。今回の報告では、更に1社が公表されました。
　他方、「重要事項」（21項目の基本要件）に違反していた工場92社のうち3分の1は査察後に改善が行われたとしています。また、改善を実施した19社を含め合計43社の工場が、「重要事項」について全く違反がないとされています。ILOでは、BFCを通じた透明性の向上により、労働条件の改善に向けた改革が始まっていると評価しています。
　カンボジア縫製製造業協会（GMAC）は、BFCによる企業名公表に反発していますが、発注側のファストファッションブランド等からのプレッシャーもあり、労働条件の改善についても努力を求められています。

ブログ「カンボジア経済」2013年10月23日「有名ブランド13社　ILO査察受け入れを求める
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/cc2a6b8245ca4726a8ce1b2227e2c28c

ブログ「カンボジア経済」2013年10月2日「ILO　労働法違反の縫製工場名を公表へ」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/9cd04dc68e824f2ca0660b456bb8c517


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