カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

ANAの新型ビジネスクラス

2018年03月18日 | 生活環境
 今般、成田~プノンペンのANA直行便で新型ビジネスクラス(ANA BUSINESS STAGGERED)に搭乗する機会がありました。機体は、ボーイング787-8で同じですが、フルフラットシートを互い違いに配置した、スタッガードシート配列を採用していて、どの席からでも直接通路に出ることができる、全席通路側スタイルです。私は体が大きいこともあって、フルフラットシートは大変ありがたいです。また、成田行は、夜行便なので、このシートですとよく眠れました。
 もちろん、サービスや機内食もANAらしいきめ細かいものです。また、空港でラウンジを使えるのも助かります。ビジネスクラスといっても、成田~プノンペンは、比較的リーズナブルな価格で利用可能な時期もあります。ぜひ一度お試しください。
 なお、この新型シートは、長期路線を中心に使用されている模様で、プノンペン線で当る確率はまだ高くないとの情報もありますのでご留意ください。(その場合の座席は、ANA BUSINESS CRADLEとなります。)

ANAのサイト
https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/international/inflight/guide/c/seat/

機内食。結構豪華で、お酒のおつまみにもぴったりです。ビジネスなので、シャンパンも楽しめます。


成田空港のANAのラウンジにある日本酒コーナー。朝から一杯いただけます。



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東日本大震災復興支援報告会&チャリティーバザー

2018年03月17日 | 社会・風土
 3月11日、プノンペンのクラタペッパーにて「東日本大震災復興支援報告会&チャリティーバザー」が開催されました。ペッパークッキーを販売したLe Point、クラフトビールのRiel Brewing and Distilling、コロッケバーガーのSANCHA、ハーブティーのDEMETER他、様々なお店が協力して、出店されていました。多くの方々のご厚志により、547ドルが日本ボランティアセンターを通じて南相馬の被災者の方々に届けられるとのことです。こうした活動に参加された方々に敬意と感謝を表したいと思います。

 あの日から7年が経ちました。亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。また、被災された方々のご苦労を思い、一日も早い復興を、遠くカンボジアからですがお祈り申し上げております。更に、東日本大震災に際し、様々なご厚情をいただきましたカンボジアの方々に改めて感謝申し上げます。


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OECD東南アジア地域プログラム閣僚会合

2018年03月16日 | 経済
 3月8日、東京において、日本及びインドネシアの共同議長の下、OECD東南アジア地域プログラム(SEARP)閣僚会合の「閣僚フォーラム」(テーマ:「包摂的なASEAN(Inclusive ASEAN)」)が開催されました。日本からは河野外務大臣、カンボジアからはソック・チェンダ・ソピア首相補佐特命大臣兼カンボジア開発評議会事務局長が参加しました。この他、ASEAN及びOECD諸国の代表、関連国際・地域機関の代表が参加しました。
 河野大臣は、「連結性」に関するセッションにおいて講演を行い、東南アジアの地政学的観点からの戦略的重要性に言及しつつ、ASEANの「連結性」向上の観点から、国際スタンダードに則った質の高いインフラ整備や自由で公正なルールに基づく貿易・投資の重要性を強調しました。また、ASEAN諸国が国内改革の優先課題を更に押し進め、「中進国の罠」を回避すべくOECDを最大限活用することへの期待を述べたほか、人材育成や女性の参画の重要性を強調しました。
 カンボジアのソック・チェンダ・ソピア大臣は、生産性の向上と格差是正の重要性を訴えました。また、ASEANで成功している雁行的発展モデルに沿って、連結性を活かして国際的サプライチェーンを促進することの重要性を指摘しました。カンボジアについては、産業開発政策に沿って、ハード・ソフトのインフラ整備・人材育成に取り組んでおり、外資誘致を図っていると説明しました。
 今次会合の成果文書として、「共同コミュニケ:包摂的なASEAN」が発出されました。特に、質の高いインフラに関しては、インフラの開放性、透明性、経済性、被援助国の財政健全性の確保、安全性及び環境配慮といった国際的に共有されたスタンダードや原則に則った質の高いインフラの整備が必要不可欠であることが示されました。

外務省の新聞発表
www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/oecd/page1_000488.html


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三井物産 カンボジアで森林保全

2018年03月15日 | 経済
 3月5日、三井物産は、カンボジア環境省、コンサベーション・インターナショナルと、森林減少が進むカンボジアのプレイロング(Prey Lang)地域において森林保全活動の実施を通じた温室効果ガス排出削減プロジェクトを推進することで合意しました。
 カンボジア北東部、メコン川西岸に位置するプレイロング地域は、絶滅危惧種を含む多くの野生生物が生息するインドシナ半島最大級の熱帯低地常緑樹林で、同国の貴重な水源です。しかし、違法伐採や地域住民による農地開拓により森林減少が進み、森林に蓄積されるべき温室効果ガスの排出が増えています。
 そこで、三井物産はカンボジア環境省・コンサベーション・インターナショナルと共に、パリ協定に定めるREDD+(Reducing Emissions from Deforestation and forest Degradation, and the role of conservation, sustainable management of forests and enhancement of forest carbon stocks in developing countries)と呼ばれる、開発途上国における森林の減少や劣化を防止することにより排出削減できた温室効果ガスに対して排出権などの経済的インセンティブを与える仕組みを活用し、プレイロング地域における違法伐採取り締りのための森林パトロール強化や地域住民への森林伐採に依拠しない代替生計手段の提供などを行うことで森林保全活動を支援します。また、当該プロジェクトを日本政府が推進する二国間クレジット制度に登録申請する予定としています。

三井物産の発表
https://www.mitsui.com/jp/ja/topics/2018/1225794_11233.html

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プノンペン港湾公社 業績好調 配当を2割増へ

2018年03月14日 | 経済
 カンボジア証券取引所に上場しているプノンペン港湾公社が、昨年度決算に基づき、下記の通り、株主に対して配当を実施します。基準日(2017年3月12日) の時点で株主名簿にある株主に配当が支払われます。なお、詳細につきましては、証券会社、支払代理人等にお問い合わせください。

1. 配当の種類:金銭
2. 配当金の期間:2017年
3. 配当性向:5.86% (前年度6.39%)
4. 配当総額:KHR 1,270,847,386 (前年度KHR1,059,039,488)
5. 一株当たり配当金:KHR 307 (前年度KHR256)
6. 基準日:2018年3月12日
7. 払込期日:2018年3月16日

 一株当たりの配当金は、額面(4000リエル:約1ドル)の7.60%(前年度6.40%)、3月12日現在の株価(5400リエル)の5.69%となります。昨年度比で19.9%増としました。最初に上場したプノンペン上水道公社の2016年の配当実績である一株当たり152.57リエル、株価の3.1%と比べると、かなり良い配当と言えます。
 カンボジアの証券市場は、株価。出来高共に低迷が続いており、十分な配当の実施により、株式への資金流入を促進する必要性は高いものと見られます。

カンボジア証券取引所のサイト
http://www.csx.com.kh/company/announce/viewPost.do?MNCD=5040&postId=481#.WqdhBUxuI2w

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カンボジアとロシア 原子力協力に向けて討議

2018年03月13日 | 経済
 2月27日、カンボジア政府とロシア政府はモスクワで会合を持ち、カンボジアに原子力エネルギー情報センターを設立することを促進していくことで合意しました。ロシアは、原子力エネルギー情報センターの建設や必要となるトレーニング等を支援する見込みです。
 2016年5月17日に、フン・セン首相は、ロシアのメドベージェフ首相と会談しました。この際、原子力情報センターの設立に関する覚書、平和目的の原子力利用における協力に関するカンボジア・ロシア共同ワーキンググループの設立に関する覚書等が調印されていました。
 カンボジアでは、石炭火力と水力が発電の主力となっていますが、環境問題等もあって、更なる拡大には課題があるのも事実です。そのような状況にあって、原子力発電は、一つの可能性として検討されているものと見られます。カンボジアではほとんど地震がないことも原子力発電に優位に働くものと見られます。


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2018年03月12日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
 配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

 メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
http://archive.mag2.com/0001154670/index.html


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米国政府 カンボジアに対する追加制裁を発表

2018年03月12日 | 経済
 2月27日、米国政府は声明を発表し、「米国は過去四半世紀、カンボジアの開発パートナーとなってきたが、最近のカンボジアの民主主義の後退を深く懸念する。」として、カンボジア政府や軍への支援の一部を中止・削減すると発表しました。特に、2月25日のカンボジア上院選で与党が全議席を独占したことについて、真の民意を反映していないとして、米国の納税者の資金が反民主主義の動きを支援することがないよう、カンボジア向けの支援を再検討せざるを得ない状況にあるとしています。この結果として、カンボジア軍や地方政府、税務当局などへの援助を中止・削減すると発表しました。一方で保健や農業、地雷除去、市民社会など、カンボジアの国民を直接支援するものは継続するとしています。
 米国は、今年の総選挙向け支援の凍結、カンボジア政府幹部へのビザ発給制限等の制裁を課してきていましたが、今次発表により、一般的な支援の削減にも制裁が波及しました。7月の選挙まで、欧米諸国は次第に制裁を強化していく方向と見られるため、この動きに留意する必要があります。特に、カンボジアから欧米向けの輸出を支えている特恵関税関連について制裁が波及し、輸出の減退や縫製業への影響、縫製労働者の大量失業等に繋がることは何としても避ける必要があるため、カンボジア政府の慎重な対応が求められるものと見られます。

米国ホワイトハウスの声明(英文です)
https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/statement-press-secretary-reduction-assistance-government-cambodia/


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ローズウッドホテルの和食 IZA

2018年03月11日 | 生活環境
 ヴァタナックタワーに開店したローズウッドホテルの和食「IZA」です。プノンペンで最も高いビルのヴァタナックタワーの37階にあり、素晴らしい眺望が楽しめます。インテリアは、落ち着いた感じですが、バースペース、鮨カウンター、炉端焼き、ラーメンコーナー等が並んでいます。メニューは、お刺身やお鮨、焼き鳥等の炉端焼き、更にはラーメンまであって、アジアン和食といった趣です。お客は、地元の家族連れや欧米系の若い方が多いようでした。あまり敷居の高い感じはしません。日本人の大将が、取り仕切っていますが、鮨はマレーシアからのシェフ、ホールはフィリピンや欧米系のスタッフもいて、国際色豊かです。今のところ。夜だけの営業ですのでご留意ください。

IZA
https://www.rosewoodhotels.com/en/phnom-penh/dining/iza

サーモンなめろう(7.65ドル)。美味しかったです。



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在留韓国人に人気の韓国料理 大長吟

2018年03月10日 | 生活環境
 プノンペン北部、トゥールコックにある韓国料理店「大長吟(デーチョングム)」です。プノンペン在住の韓国人の間で人気のお店です。お店は、315通りと592通りの交差点に面していて、大変わかりやすい場所です。一軒家で、ごく普通の作りですが。駐車スペースもかなりあるので便利です。今回は、ヤンニョムカルビ(味付けカルビ:23ドル)とプルコギ(13ドル)を頼みましたが、韓国料理店らしく、チジミやキムチ等が色々とついてくるので、おなか一杯でした。ヤンニョムカルビも骨付きの立派なもので、コストパフォーマンスも最高です。地元の家族連れで満員の盛況でした。お勧めです。お試しください。

大長吟
No. 61, St. 592

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日本政府 カンボジア選挙管理委員会に無償資金協力

2018年03月09日 | 経済
 2月21日、日本の外務省は、プノンペンにおいて堀之内秀久駐カンボジア大使とプラック・ソコン上級大臣兼外務国際協力大臣との間で、供与額8億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する交換公文の署名が行われたと発表しました。この計画はカンボジア政府に対し、日本製の投票箱等の選挙用物品を供与することにより、同国において行われる選挙の円滑な実施を促進し、同国の経済社会開発の支援に寄与するものです。日本製の投票箱は今後の選挙においても永く使用可能なことから、今回の支援を通じ、カンボジアにおける選挙による中長期的な民主主義の定着に向けた役割を果たすことが期待されます。
 欧米諸国が、カンボジアの政治状況を理由に支援を絞り、制裁も検討する中で、カンボジア政府と深い信頼関係にある日本が引き続き対話を通じて、フン・セン政権に意見を伝えていくことは、大変に意義深いことと言えます。外務省も、「カンボジアでは、内政の緊張が高まる中、昨年11月に最大野党が解党される事態に至りましたが、本年7月の国政選挙が国民の意思を適切に反映したものとなることが極めて重要です。国民の意思が反映される形で選挙が実施されるためには、選挙プロセスの信頼性向上は不可欠であることから、今回の投票箱等の供与は重要な選挙改革支援の一環です。」としています。
 中国の外交的・資金的支援に傾いているカンボジア政府に対し、欧米のような批判・制裁型の対応では、何の影響も与えられないものと懸念されます。日本は、カンボジア政府・民間との様々なパイプを生かして、対話により、カンボジア政府への影響力を維持する方向と見られ、引き続き地道な努力が続けられるものと期待されます。

外務省の新聞発表
www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_005687.html


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EU外相理事会 カンボジアへの制裁検討へ

2018年03月08日 | 経済
 2月26日、欧州連合(EU)の外相理事会は、カンボジアの民主主義の状況が改善しなければ制裁を検討すると表明しました。カンボジアでは2月25日に上院選挙が実施されましたが、最大野党の救国党が昨年解党に追い込まれ、対抗勢力不在の選挙となっており、与党の人民党が全議席を確保していました。
 欧州連合(EU)の外相理事会は、カンボジアのフン・セン政権が野党や非政府組織への弾圧など強権姿勢を強めていることについて「深い懸念」を表明する文書を採択しました。人権尊重や法の支配の原則などを巡る状況が改善しなければ、制裁を検討すると警告するものです。
 カンボジアに対しては、米国が政府高官及び家族へのビザ発給制限を実施中であり、更に、超党派の上院議員による制裁法案が上程されています。また、オーストラリア議会でも制裁を求める声が上がっています。また、2月14日に、ドイツ政府は国会での質問に回答する形で、カンボジア政府高官への優遇ビザの発行を停止する制裁措置を検討中であることを明らかにしました。
 各国の制裁自体の影響は今のところ極めて限定的ですが、今後、ファストファッション企業等が政府の意向を忖度してカンボジアへの発注を減らす等の対応を取り始める可能性もあります。カンボジアの主要輸出先は、EUと米国であり、カンボジア政府には制裁が経済面に波及する懸念を取り払う努力が必要と見られます。


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カンボジア上院選挙 与党が全議席を確保

2018年03月07日 | 経済
 2月25日、カンボジア上院議会選挙の投票が行われました。定数62議席のうち、下院議員123人、地方評議会議員1万1572人による間接選挙でえらばれる58議席は、全て与党であるカンボジア人民党が確保しました。残る4議席のうち、2議席は国王の指名、2議席は下院議員が選ぶこととなっています。国王指名については、シハモニ国王は2月19日に、異母妹のアルンレアスマイ氏(前フンシンペック党党首)とオム・ソマニン氏という王族2名を上院議員に任命しています。今後、国民議会(下院)が選出する2名については、「複数政党制」を名乗るためにも、フンシンペック党など人民党以外の政党に議席を与える可能性が高いと言われます。
 上院選の公平性については、批判の声も上がっています。カンボジア最高裁判所は2017年11月、救国党に解党命令を出しており、解党された救国党が持つ議席が、改正選挙法によって、他の政党に振り分けられていました。この議席再配分により、救国党が下院に持つ55 議席と、地方選で獲得していた5007議席が他の政党に配分され、人民党の地方評議会での議席は全体の95%に達していました。
 旧救国党や欧米は、フン・セン政権への批判を強めており、今年7月に予定される総選挙に向けて、その動向を注視する必要があります。


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欧州特許庁とカンボジアとの協定が発効

2018年03月06日 | 経済
 欧州特許庁(European Patent Office)は、カンボジア政府との間で締結された協定について、カンボジアでの批准手続き等が完了し、2018年3月1日に発効したと発表しました。この協定により、カンボジアは、アジアで初めての欧州の特許の拡張国(Validation States)となり、カンボジア国内においても欧州特許庁が認めている特許は保護されることとなります。協定は、当初2017年7月に発効する予定でしたが、カンボジアの批准手続きや関連規程整備の遅れにより、発効が遅れていました。カンボジアは、2017年11月24日にこの協定を批准し、12月8日にこの協定の手続に関する省令第282MIH/2017を公布しました。
 なお、カンボジア側は、医薬品については、2033年までの過渡期間中はこの協定の対象としないとするWTO適用除外の対象とするとしています(ジェネリック医薬品に対する配慮です)。
 この協定により、欧州で申請・認可された特許がカンボジアでも保護されることとなり、欧州企業にとっては、カンボジアに進出するインセンティブの一つになるものと期待されます。

欧州特許庁の発表
http://www.epo.org/news-issues/news/2018/20180301.html


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2018年03月05日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
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