https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191018-00143063-kyt-l25 京都新聞10/18(金)
「自分みたいに苦しむ人を生み出さないで」と語る男性(大阪市内)
詐欺罪に問われ10カ月以上勾留された後、9月に大津地裁で無罪判決を受けた20代の大学4年の男性=大阪府=が17日までに、京都新聞社の取材に応じた。客観証拠がほぼない中、滋賀県警と大津地検が「共犯者」の虚偽供述を別の共犯者に伝えて供述を引き出す強引な手法で、有罪立証に突き進んだ。「初めから犯人と決めつけられた。自分のように苦しむ人が今後なくなってほしい」と訴える。
「なんで黙秘すんねん。やってるからやろ」「しゃべれや、うそつくなや」
昨年7月30日、男性は大阪市内で大津北署の刑事3人に呼び止められ、逮捕状を見せられた。「え、どういうこと?」。心当たりがなく「身に覚えありません」と答えたが、「分かった分かった。あっち(大津)で話を聞くから」と手錠を掛けられた。
容疑は、共謀し、高齢者から現金計200万円をだまし取った疑い。「共犯者」の知人とはアルバイトを通じて知り合ったが、詐欺グループの一員とは知らなかった。男性は知人らの供述によって特殊詐欺の「上位役」にされていた。
答えることがないので、調べには黙秘した。「なんで黙秘すんねん。やってるからやろ」「しゃべれや、うそつくなや」「詐欺は長いぞー、4回は逮捕されるな」などと追及された。それでも黙秘し続け、攻めあぐねた担当の男性刑事は居眠りをし、「調べることがないなら終わって」と男性が起こす始末だった。
独居房「本当につらかった」
逮捕は4回、勾留は10カ月に及んだ。就職活動で数社から内定を得ていたが、全部だめになった。大学は休学し、留年した。
拘置所は独居房。「会話する相手が全くおらず、本当につらかった」。えん罪に関する本など段ボール6箱分の本を読んだ。母親が連日、大阪から面会に来てくれたのが支えになった。
今年5月、「証拠隠滅の恐れがない」として保釈された。10カ月ぶりに大好物だったコーラを買った。拘置所の食事になれた舌には甘すぎて飲めなかった。
9月27日の判決。知人が自分を陥れたのは分かっていたが、有罪になるかもしれない。不安を抱えて臨んだ法廷で、裁判官は「知人らの証言は信用性に重大な疑義がある」と無罪を言い渡した。傍聴席で母親が号泣し、自分も涙がこぼれた。
県警も地検も、最初から決めつけて取り調べたと感じる。男性は「少しでも『やっていないのでは』という視点があれば変わったのでは」と話す。今月復学し、就活も始めるという。
https://blog.goo.ne.jp/egaonoresipi/e/bf16de0def4afc39c3bf397d2b165f8b
愛媛の誤認逮捕 県警本部長が議会で謝罪 「自白強要」調査へ 会見は予定せず ”ひょっとして、氷山の一角?”
https://blog.goo.ne.jp/egaonoresipi/e/46702d8ac40b003cc1f1005752b61f01
「私は負けない 『郵便不正事件』はこうして作られた」村木厚子著 江川紹子(聞き手・構成)”誰でも虚偽の自白調書にサインしてします。実際多くの事例がありました”
感想;
疑わしきは罰せずが司法の原則なのですが、警察/検察は疑わしきは逮捕あるいは罪を擦り付ける方針なのでしょう。
一方、詩織さんの準レイプ事件のように、逮捕直前に上からの指示?があり、逮捕されなかったケースもあります。
警察/検察もトップの意向が大きいのでしょう。
また真実を追求することより、誰かを犯人にしてしまうことを目的としているのではないかと思って今します。
今回様なこと、愛媛県のようなこと、村木厚子さんのようなことがまれなことであればよいのですが・・・。
また多くの警察官/検察官が真実を上からの指示に負けずに本来の目的達成に努めて下さっている人がいると信じたいのですが・・・。
「自分みたいに苦しむ人を生み出さないで」と語る男性(大阪市内)
詐欺罪に問われ10カ月以上勾留された後、9月に大津地裁で無罪判決を受けた20代の大学4年の男性=大阪府=が17日までに、京都新聞社の取材に応じた。客観証拠がほぼない中、滋賀県警と大津地検が「共犯者」の虚偽供述を別の共犯者に伝えて供述を引き出す強引な手法で、有罪立証に突き進んだ。「初めから犯人と決めつけられた。自分のように苦しむ人が今後なくなってほしい」と訴える。
「なんで黙秘すんねん。やってるからやろ」「しゃべれや、うそつくなや」
昨年7月30日、男性は大阪市内で大津北署の刑事3人に呼び止められ、逮捕状を見せられた。「え、どういうこと?」。心当たりがなく「身に覚えありません」と答えたが、「分かった分かった。あっち(大津)で話を聞くから」と手錠を掛けられた。
容疑は、共謀し、高齢者から現金計200万円をだまし取った疑い。「共犯者」の知人とはアルバイトを通じて知り合ったが、詐欺グループの一員とは知らなかった。男性は知人らの供述によって特殊詐欺の「上位役」にされていた。
答えることがないので、調べには黙秘した。「なんで黙秘すんねん。やってるからやろ」「しゃべれや、うそつくなや」「詐欺は長いぞー、4回は逮捕されるな」などと追及された。それでも黙秘し続け、攻めあぐねた担当の男性刑事は居眠りをし、「調べることがないなら終わって」と男性が起こす始末だった。
独居房「本当につらかった」
逮捕は4回、勾留は10カ月に及んだ。就職活動で数社から内定を得ていたが、全部だめになった。大学は休学し、留年した。
拘置所は独居房。「会話する相手が全くおらず、本当につらかった」。えん罪に関する本など段ボール6箱分の本を読んだ。母親が連日、大阪から面会に来てくれたのが支えになった。
今年5月、「証拠隠滅の恐れがない」として保釈された。10カ月ぶりに大好物だったコーラを買った。拘置所の食事になれた舌には甘すぎて飲めなかった。
9月27日の判決。知人が自分を陥れたのは分かっていたが、有罪になるかもしれない。不安を抱えて臨んだ法廷で、裁判官は「知人らの証言は信用性に重大な疑義がある」と無罪を言い渡した。傍聴席で母親が号泣し、自分も涙がこぼれた。
県警も地検も、最初から決めつけて取り調べたと感じる。男性は「少しでも『やっていないのでは』という視点があれば変わったのでは」と話す。今月復学し、就活も始めるという。
https://blog.goo.ne.jp/egaonoresipi/e/bf16de0def4afc39c3bf397d2b165f8b
愛媛の誤認逮捕 県警本部長が議会で謝罪 「自白強要」調査へ 会見は予定せず ”ひょっとして、氷山の一角?”
https://blog.goo.ne.jp/egaonoresipi/e/46702d8ac40b003cc1f1005752b61f01
「私は負けない 『郵便不正事件』はこうして作られた」村木厚子著 江川紹子(聞き手・構成)”誰でも虚偽の自白調書にサインしてします。実際多くの事例がありました”
感想;
疑わしきは罰せずが司法の原則なのですが、警察/検察は疑わしきは逮捕あるいは罪を擦り付ける方針なのでしょう。
一方、詩織さんの準レイプ事件のように、逮捕直前に上からの指示?があり、逮捕されなかったケースもあります。
警察/検察もトップの意向が大きいのでしょう。
また真実を追求することより、誰かを犯人にしてしまうことを目的としているのではないかと思って今します。
今回様なこと、愛媛県のようなこと、村木厚子さんのようなことがまれなことであればよいのですが・・・。
また多くの警察官/検察官が真実を上からの指示に負けずに本来の目的達成に努めて下さっている人がいると信じたいのですが・・・。