英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ハンチョウ ~神南署安積班~』 第5話

2009-05-12 20:56:29 | ドラマ・映画
 今回は、あまり良くなかったです。

 夫が従業員に刺され、その直後、現場に妻が来て瀕死の夫を発見。しかし、夫のDVに苦しむ妻は、救急車を呼ばず、見殺しに。罪の意識からか、妻は「夫を殺した」と自供。妻の自供を不審に思い、安積班は捜査を開始する。

 ・妻が夫を刺したとは思えない
(刺された角度や、具体的なことを話さない(覚えていない)、DV被害者が逆襲する例は少ない)
   ↓
 ・誰かをかばっているのでは?
(真犯人と思われる従業員をかばう理由がない)
   ↓
 ・真相は?

 結局、真犯人(従業員)が捕まったことで、妻の口から真相が語られた。

 で、安積班が「妻が夫を見殺しにした」という証拠や確証を掴まずに、妻の口から真相が語られただけというのが、大いに不満(私が見逃しただけでしょうか?)。
 さらに、安積が「すべて自分が悪い」と認めて(決め付けて)、問題から逃避してしまう妻を、もっと困難に立ち向かうよう説得するが、その理屈が強引に感じた。
 このあたり、伊達さん(『伊達でございます!』)が、きっちり述べておられます。

 具体的には、妻を諭す台詞
「すべて自分が悪い、そう思っているうちは、人生は変えられません。
自分は悪くない。一生懸命生きているんだ。
そう思って初めて、人は自分の人生に責任をもてるんです」

「自分の人生を自分の足で歩いてください。
自分の人生に責任を持って、理不尽な目にあったとき
納得のいかないことにぶつかったとき、

私は悪くない!大声で叫んでください。

できますよ、あなたなら、きっと」

 何か、今時の自分勝手な現代人になりなさいと言っているように聞こえます。
 悪いところは悪いと認めることも大事だが、それを全部自分が悪いと謝ってしまうのでは、問題の解決にはならず、問題と正面からぶつかって解決策を見つける努力が必要なんだとか、諭して欲しかった。

★その他の不満点
 ①『ハンチョウ』というタイトルなので、「班長は村雨刑事(中村俊介)をもっと認めてほしい」という桜井刑事(山口翔悟)の不満を無理やり挿入した感がある

 ②警視庁捜査一課の相良警部補と芝山刑事(ドランクドラゴン・鈴木拓)を無理やり挿入

 ③重態や重症の人を手当てや救急車を呼ばない場合の罪はどうなるのか、もっと詳しく示してほしかった。手当てをすれば助かった場合、また、手遅れの場合でも見殺しにしたら罪になるのか?
 このドラマでは、罪に問えないといっていましたが、どうなんでしょう?一応、検察に送られたみたいですが。

 

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名人戦 第三局

2009-05-12 20:53:08 | 将棋
 △5六同馬の新手から、柔らかい指し回しで、未知の将棋を切り開いていく羽生名人。しかし、郷田九段も何とか踏みとどまり追走していく。
 △4六桂と先手の要の金に取りをかけ、金引きに飛車の王手。これに対し合駒をせずに▲6七玉とかわす手が成立したことが、羽生名人の誤算で、つまづきの始まり。以降、よろけ始める羽生名人とは対照的に、持ち時間が切迫していた郷田九段の方が確かな足取りで、背後に迫り、攻防の▲9六角で、一気に抜き去ってしまった。
 将棋の流れは、竜王戦第七局とそっくり。竜王戦は渡辺竜王も誤り、ギリギリの死闘が続いたが、本局では郷田九段は更に▲6三成香の妙手を繰り出し、羽生名人を突き放したかに見えたが、最後の最後で、後手玉に積みありと錯覚し、まさかのどんでん返しとなった。
 ただ、対局中や終局直後では、羽生名人の「最後のお願い」風の王手に合駒をすれば簡単に勝ちだったという印象だったが、正確に指せば先手の勝ちの様だが、相当難しいので、持ち時間が切迫していたので、勝負はわからなかったというのが妥当なのかもしれない。

 竜王戦でも感じたが、羽生名人のスタミナ不足の傾向がある。
 以前は、終盤の入口で遅れを取っていても、最後の直線で並びかけ、更に加速して突き放して勝つというイメージだったが、最近は、逆によろめいてしまう。
 手の震えも心配。勝ちを確信した時の緊張感(高揚感)が原因ではないかと言われているが、単に、疲労からきているように思えた仕方がない。あるいは、あまりに脳を使いすぎて、低血糖のような症状を引き起こしているのではないだろうか。
 時間の使い方、特に、終盤に入り、残り1時間ちょっと残している時に、割と時間をかけて読んでいる割には、最善手を逃し、決めきれずに時間も切迫するというパターンが多い。
 心配のし過ぎ出だろうか?


★その他、第三局で感じたこと

①やはり山崎七段の解説は面白い。今度は、佐藤九段との掛け合い?を見たい

②鈴木環那女流初段の聞き手として指し手を頭に入れているのは、すごく良い。
 ただ、飛車を「シャ」と発音する(聞こえる)のが不満。他にも「シャ」と聞こえる女流棋士がいるように思う。

③終盤、▲4五銀の飛車金両取り。聞き手としてのサービスかもしれないが、鈴木女流初段の評価がやたら高かった。

④解説の森内九段。第1日の△5五飛(松尾流)が意外とか、△4五桂と捨てての△4六角の動きを疑問視し、先手が指しやすいと断定。
 2日目の午後、後手よしの声が多い中、「どちらかと言えば、後手を持ちたい」という表現。
 また、最終盤の先手の王手に対し、「桂合をすれば、はっきり先手の勝ち」と言い切っていた。
 羽生名人の指し手に関して、森内九段は「冷たい」と感じるのは、私だけ?
コメント (4)
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