英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『臨場』 第6話 「罪つくり」

2009-05-21 16:56:34 | ドラマ・映画
鋭過ぎです。鋭過ぎる推理です。

 ホテルで発見された一見病死の女性の遺体が、巨体が圧し掛かったことによる圧迫死(窒息死)であったこと〔倉石検視官(内野聖陽)の見立て〕
 心臓麻痺で運ばれてきた巨漢の男性・桐岡洋介の妻・素子(あめくみちこ)が、一ノ瀬検視官心得(渡辺大)とぶつかり、一之瀬の服に口紅を付着させたこと。

 この2つの事象から、ホテルの女性殺人事件の犯人が、心臓麻痺の男性と推定できるなんて、凄過ぎです。
 確かに、人工呼吸したのに口紅がつくのは、何か裏があると思いますが、その2つを即座に結びつけるなんて、天才です。

 妻の素子も凄腕です。100円ライターで感電させるなんて、東京の主婦はすごい。さらに、水で濡らして感電しやすいようにして、自分はゴム手袋で防止する。冷静です。
 ホテルの指紋も、警察の目をごまかせるほどの手際のよさ。さすが、薬師丸ひろ子のもとそっくりさんのあめくみちこです。
 そこまで冷静なら、放っておいても死んでしまいそうな状態だったのだから、何も手を汚さなくても、と思ったのですが、殺意が抑えられなかったということでした。

 一見、病死に思えた二つの殺人。その奥にあるものを暴いて立証していく。奥にあるものとは何か?……「へえ」という真相で面白かったです。
 ただ、あまりにも鋭過ぎる推理と、それ故、心もとない証拠(ライターと、口紅が付着した服と矛盾する妻の言葉、濡れていたキーホルダー)。あまりに凄腕過ぎる主婦の手際のよさと知識。さらに、凶器のライターを処分しなかった迂闊さなど、納得いかないものも多くありました。

 敷島刑事はやたら倉石検視官に心酔していましたが、今後も登場するのでしょうか。
コメント
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