英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

歳時メモ ダントツ…ヒメジョオン

2011-06-25 18:51:13 | 歳時メモ
ヒメジョオンが依然、最盛期。個体数、分布域、共にダントツ。
タチアオイも最盛期。アジサイは咲いているが、まだつぼみのモノもかなり。
オオキンケイギクはそろそろ終わり、代わりにハルシャギクが咲き始める。
ヤナギハナガサも見かけられるようになった。
イモカタバミは、けっこうあちこちに生育している。
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名人戦第6局 その6 「香打ちの明暗」

2011-06-25 00:58:25 | 将棋

 森内九段が△8三香と詰めろをかけた局面。
 当初、この詰めろが受けにくく、「羽生名人、危うし」の声もささやかれていた。
 実際は、▲7八桂でまだまだ難解。また、▲9五桂という奇手も考えられていた。△9五同歩とさせておけば、後で9五に銀が打てない仕掛けだが、出入り桂1枚は後に響いてくる恐れもある。なので、▲7八桂は順当…などと考えていたが、その前の△8三香が問題だった。
 と言っても「羽生名人、危うし」の声が上がるくらいなので、△8三香が問題の一手だと、露ほども思わなかった。それが実戦が進むにつれて、「8三ではなく、8四から打つべきだったのでは?」という声が聞こえ出した。
 △8三香以下▲7八金△6九銀の詰めろに、それを逃れる▲7四金。この手自体は他の変化でも出てきたが、詰めろを受けながら金取りをかわす手なので、それなりの手ではあるが、いまひとつ敵陣に響きが小さいので、攻防の一着とまではいかなかった。しかし、この局面は8三に香があるので事情が違っている。
 8三の香は飛車が直下に控えているのでタダでは取られない。しかし、それでも△2二金に▲8三金(第10図)

と切り込む手が成立してしまった。△8三同飛に▲5六角が飛車金両取り!。急所の駒への両取り、これが入って、形勢は傾いた。以下、△7八銀不成▲同飛△9五桂▲9六玉△8二飛▲6七角△1二金に▲8八香で自陣の嫌みがなくなり、形勢がはっきりした。

 もし第9図の△8三香で8四から香を打っておけば、第10図の▲8三金はなかった。▲8四金と香を取る手が飛車当たりになっていないので手が抜ける。また、△8四同飛と相手をしても、▲5六角が両取りにならない。
 局後の検討では、8四から香を打っておけば、難解ながらも後手に分があったようである。

 駒を打つのは難しい。絶好の地点がある時は駒を打つ手がしなるが、どこに打っても将来マイナスになる可能性がある場合、非常に悩ましい。敵陣に飛車を打つ場合も、下手に打つと王手飛車取りなど両取りが掛かってしまう。
 香打ちは「香は下段から」という格言があるので、普通はそれに従えばよい(下段から打った方が香の利きが多いし、歩の連打で取られてしまう可能性も低い)。しかし、場合によっては、それが当てはまらないことがある。

 本譜と似た形、下段からの方が良いと、何も考えずに△8三香と打った。しかし、▲7一角と打たれ、あれ?と。2七香成としても根本の飛車が取られては攻めにならない。なので、飛車を逃げる羽目になるが、これでは打った香が全くの無駄駒。8四から香を打っておけば、▲7一角にも△8三角で何ともない。
 かと言って、飛車の上に香を打つ場合、いつも8四香の方がいいとも限らない、仮に7四に先手の銀があれば、△8四香だと8三に駒を打たれる余地があるし、8三に香を打てば、後手から8四に駒を打つ余地もある。
 対局者はこれらを総合的に判断して打つ位置を決めるのであるが、本局の場合、8三と8四でこれだけ大きな差が出るとは、さすがの森内九段も思わなかったであろう。
 第6局は、大激戦の末、羽生名人が勝利し、これで羽生名人から見て3連敗後3連勝。他の棋戦でも勝ちまくり8連勝中の羽生名人、逆に森内九段は名人戦の3連敗を含む5連敗中。勝負の流れは圧倒的に羽生名人だったが、森内九段がその流れを打ち破って、名人位に復位。おめでとうございます。
 羽生名人、羽生ファンは非常に残念。かなり痛い敗戦だが、今後も棋聖戦の防衛、王位戦挑戦、竜王挑戦本戦トーナメント、王座戦防衛、そしてA級順位戦と重要な勝負が続く。できればすべて勝って、さらに、棋王位、王将位も奪取して、2度目の七冠を達成して欲しい。

 ん?棋聖戦第2局って、今日(25日)じゃん。
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