「旦那様には、赤い櫛が似合っていた頃のあたすを……覚えていてもらいてえ」
今回、三組の夫婦が離縁になった。
寡黙は罪だ……「言葉に出さなくとも、分かり合える」なんて嘘だ。言い訳するのはみっともないかもしれないが、誤解されて(して)別れるのは不幸だ。
覚馬の弟子が、中途半端に余計なことだけ伝えて…どうせなら、覚馬が失明したことも伝えればよかったものを………
うらが覚馬と別れようと決心したわけは、
・若い女子(時栄)と一緒になった覚馬に恨み言を言ったり、時栄に当たったりするみっともない様を娘のみねに見せたくなかった
・夫を盗った時栄と一緒に住みたくはない(世話になりたくはない)
などがあるが、一番の理由は若さを失った自分の姿を覚馬に見られたくはないという思いだった。
しかし、しかし……覚馬は今のうらの姿を見ることはできなかった。
弟子が、覚馬の失明をうらに伝えていたら、うらの選択は変わっていた……
それにしても、娘より妻のプライドを選ぶものなのか?
八重もいきなり「離縁状」を突きつけられてしまう(人伝だが)
庄之助の場合は、事件に巻き込まれた身の上で、八重を巻き込まないための思いだった。八重にすべてを語れば、八重は自分(尚之助)を助けることに躍起になることが目に見えていたからだろう。
しかし、それでも伝えるのが夫婦だと思う。八重も庄之助のもとへ行き真相を確かめないのは、尚之助への信頼が薄れていたのかもしれない。斗南に行かなかったのもそのせいか?
もう一組の離縁は、すっかり腑抜けになった梶原平馬・二葉夫婦だった。
「戦の後に、もっとつらい目に遭うなんて」
日向ユキの言葉。冒頭に挙げたうらの言葉を聞くまでは、この言葉を冒頭に挙げるつもりだった。
本当に過酷な会津の者たちに悲惨さを表す言葉だ。
今回、この台詞を言うために、日向ユキが登場したような気がする。
廃藩置県て大変な出来事だったんだ
歴史の教科書では、ほんの一行で済んでしまっていた記憶がある。
藩を廃することは、武士の世の幕を引くということ。士族(武士)の存在意義がなくなってしまう。多くの武士が路頭に迷うことになった。
「役に立たん士族らは、もう面倒みてられしまへん」(岩倉具視)。いや、あんたら華族も役に立たんだろう。
倒幕の出費のため新政府も諸藩も財政難。それなら、藩を廃止して藩財政を御破算するとともに、リストラを一気に断行したというわけか。
会津を復興するために耐えていた会津藩は心の拠り所を失ってしまった。まあ、長州も薩摩もなくなってしまったが。
【ストーリー】番組サイトより
米沢の八重(綾瀬はるか)のもとに、尚之助(長谷川博己)から離縁状が届く。気丈に振る舞いながらも悲しみを抑えきれない八重。尚之助は斗南藩のために行った米取り引きで詐欺に遭い、取り引き先から訴えられ勾留されていたのだ。しかし、八重への手紙にそのことは書かれていなかった。
そんななか、八重たちのもとに兄・覚馬(西島秀俊)の使いが訪ねてくる。覚馬が京都で生きていることを知り、安堵(あんど)する佐久(風吹ジュン)とうら(長谷川京子)。しかし喜びもつかの間、覚馬に内縁の妻と娘がいるということが判明し、八重は激怒する。
今回、三組の夫婦が離縁になった。
寡黙は罪だ……「言葉に出さなくとも、分かり合える」なんて嘘だ。言い訳するのはみっともないかもしれないが、誤解されて(して)別れるのは不幸だ。
覚馬の弟子が、中途半端に余計なことだけ伝えて…どうせなら、覚馬が失明したことも伝えればよかったものを………
うらが覚馬と別れようと決心したわけは、
・若い女子(時栄)と一緒になった覚馬に恨み言を言ったり、時栄に当たったりするみっともない様を娘のみねに見せたくなかった
・夫を盗った時栄と一緒に住みたくはない(世話になりたくはない)
などがあるが、一番の理由は若さを失った自分の姿を覚馬に見られたくはないという思いだった。
しかし、しかし……覚馬は今のうらの姿を見ることはできなかった。
弟子が、覚馬の失明をうらに伝えていたら、うらの選択は変わっていた……
それにしても、娘より妻のプライドを選ぶものなのか?
八重もいきなり「離縁状」を突きつけられてしまう(人伝だが)
庄之助の場合は、事件に巻き込まれた身の上で、八重を巻き込まないための思いだった。八重にすべてを語れば、八重は自分(尚之助)を助けることに躍起になることが目に見えていたからだろう。
しかし、それでも伝えるのが夫婦だと思う。八重も庄之助のもとへ行き真相を確かめないのは、尚之助への信頼が薄れていたのかもしれない。斗南に行かなかったのもそのせいか?
もう一組の離縁は、すっかり腑抜けになった梶原平馬・二葉夫婦だった。
「戦の後に、もっとつらい目に遭うなんて」
日向ユキの言葉。冒頭に挙げたうらの言葉を聞くまでは、この言葉を冒頭に挙げるつもりだった。
本当に過酷な会津の者たちに悲惨さを表す言葉だ。
今回、この台詞を言うために、日向ユキが登場したような気がする。
廃藩置県て大変な出来事だったんだ
歴史の教科書では、ほんの一行で済んでしまっていた記憶がある。
藩を廃することは、武士の世の幕を引くということ。士族(武士)の存在意義がなくなってしまう。多くの武士が路頭に迷うことになった。
「役に立たん士族らは、もう面倒みてられしまへん」(岩倉具視)。いや、あんたら華族も役に立たんだろう。
倒幕の出費のため新政府も諸藩も財政難。それなら、藩を廃止して藩財政を御破算するとともに、リストラを一気に断行したというわけか。
会津を復興するために耐えていた会津藩は心の拠り所を失ってしまった。まあ、長州も薩摩もなくなってしまったが。
【ストーリー】番組サイトより
米沢の八重(綾瀬はるか)のもとに、尚之助(長谷川博己)から離縁状が届く。気丈に振る舞いながらも悲しみを抑えきれない八重。尚之助は斗南藩のために行った米取り引きで詐欺に遭い、取り引き先から訴えられ勾留されていたのだ。しかし、八重への手紙にそのことは書かれていなかった。
そんななか、八重たちのもとに兄・覚馬(西島秀俊)の使いが訪ねてくる。覚馬が京都で生きていることを知り、安堵(あんど)する佐久(風吹ジュン)とうら(長谷川京子)。しかし喜びもつかの間、覚馬に内縁の妻と娘がいるということが判明し、八重は激怒する。