英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『八重の桜』 第32話 「兄の見取り図」

2013-08-11 23:17:11 | ドラマ・映画
 ドラマ冒頭、京都での新生活での時栄と八重たちの対峙シーン(時栄の段取りの良さ、うらを蔑ろにされたみねの気持ち)など、姑・嫁・小姑入り乱れた『渡る世間は鬼ばかり』のようなドラマが展開されるのかと思った。
 その後、うらを八重に構わせずに本を読ませ、自分に付き添わせ登庁させるが、多くを語らず。今度は『エースをねらえ』風の展開。
 でも、新山本家のいざこざは、それほどこじれず、すんなりと解決してしまう。断腸の思いで、みねと別れたうらの立場がない。女の意地から「みねの母親」の立場を捨てた報いか?

「これからは学問(知識、知恵)が、お前の武器だ」
 と言われても、≪ああ、そうなのね≫とすぐ納得できるわけはないが、
 会津戦争において(1丁の)鉄砲では無力だったこと、まして、もはや鉄砲が活躍する時代ではない。
 また、「女だから」と行動が制限されてきた八重にとって、「婦人も男子と同じく学ばすべし」という覚馬の思想は受け入れやすかったのかもしれない。
 しかし、八重にとっては、もうひとつ解消しなければならない「会津は逆賊ではねえ、間違ったことはしていねえ」というわだかまりがあった。
 これに対しては、
日本の為に、シンパシーを感じていた会津を討った西郷隆盛
日本の為に、会津へのこだわりを捨てた覚馬
 ふたりの対面に八重も居合わせることで、何となく納得させた。


 山本家の分岐点、八重の人生の分岐点をうまくまとめた回であるが、(個人的には、こういうシーンを長く描いたり、重く描いたりするのは好みではないが)あっさりまとめ過ぎた気もする。
 せめて、会津の無念を兄にぶつけるより、その無念さを西郷に打ち掛かるなど、もっと激しくぶつけてほしかった。


【ストーリー】番組サイトより
 京都の覚馬(西島秀俊)の家に暮らすようになった八重(綾瀬はるか)と佐久(風吹ジュン)、みね(池田沙弥花)。3人は同居後初めての朝を迎え、八重は台所を手伝おうとするが、覚馬の後妻・時栄(谷村美月)の段取りの早さについていけない。
 一方、みねは母・うら(長谷川京子)のことが忘れられず、納戸にこもってしまう。みねの後を追おうとした八重を覚馬は厳しく制止し、みねのことは時栄に任せるよう言い放つ。さらに、八重に自らが取り組む京都再建の片腕になるよう命じる。
 まるで人が変わったように振る舞う覚馬に憤りを隠せない八重。しかし、覚馬が目指す新しい国のあり方を聞き、共に力を尽くしていこうと決意する。
コメント (2)
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