最終日、優勝の可能性があった日本は、ブラジルにストレートで敗れ、3勝2敗の3位だった。アジア選手権で連敗を喫したタイ、前回大会で敗れたドミニカ共和国(ドミニカ3位で、日本4位)、そして2010年世界選手権優勝のロシア(ロンドン五輪は不運な5位)を破っての3位は評価できる。日本のグラチャンバレーでのメダル獲得は、銅メダルを獲得した2001年大会以来、3大会ぶり2回目。
ところで、「ワールドグランドチャンピオンズカップ」、世間の認知度は低いのではないだろうか?
かく言う私も、「ワールドグランプリ」と混同しがちである。かろうじて、略称の「グラチャン」が頭に残り、両大会が別物であると認識はできている。そもそも、この略称の「グラチャン」て、語感が悪い……と言うより、「ワールドグランドチャンピオンズカップ」という名称が冴えない。サッカーのヨーロッパチャンピオンズリーグを意識したのかもしれないが、飾り言葉を重ねたため胡散臭くなってしまっている。だいたい、頭と最後をつなげたら「ワールドカップ」になってしまうじゃないか!
ネーミングとしては「金鷲旗全国高等学校柔道大会」や「黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会」のほうが、はるかに洒落ている。
★「ワールドグランドチャンピオンズカップ」とは
国際バレーボール連盟(FIVB)公認の世界4大大会の一つ。オリンピックの翌年に開催され、この年に行われる大陸選手権で出場権を獲得した4チームと開催国・日本、および推薦国(ワイルドカード)の6チームで争う、4年に1度の世界一決定戦。1993年に第1回大会が開催され、1997年(第2回)、2001年(第3回)、2005年(第4回)、2009年(第5回)に続き、2013年大会で第6回を数える。
4年に一度だったのか。2年に一度かと思っていた。
精鋭6カ国と言えば聞こえがいいが、6カ国のリーグ戦(1回のみの総当たり)なので、1カ国につき5試合しか行われず、1週間の日程で消化してしまうため、盛り上がるまでもなく終了してしまう。
各大陸の選手権と言っても、ヨーロッパ、アジア、北中米、南米の区分けで、アフリカ大陸は除外されているようだが、「前年に開催されたオリンピック最終順位の上位4大陸が大陸出場枠を獲得」という項目により、先述の4大陸が予選の対象となっている。
この4大陸代表の他は、1カ国は主催者推薦で、もう1枠は開催国日本。「主催者推薦」には、大陸予選で落ちた五輪の上位国が選ばれるのが順当だと思うが、女子は1997年から2009年まで4開催連続で韓国が選出されていた。今年はドミニカ共和国(北中米2位、ロンドン五輪5位)。韓国はアジア3位、五輪4位だが、6チーム中アジア3チーム(タイ、日本、韓国)になってしまうためかもしれない。
ちなみに、「ワールドグランプリ」も1993年から開催されている(こちらは毎年開催)。チームの当たり具合に偏りがあり、決勝進出が確保されている開催国も、予選リーグ(3クールある)から参加するという歪さはあるものの、大会としてはこちらの方が規模が大きいように思える。
大陸予選を含めると、WGCCも規模は大きいかもしれないが、各大陸の選手権はWGCCの為の大会ではなく、2年に一度行われている。
【不合理な勝ち点方式】
これは今大会に限らないが、3-0、3-1で勝てば勝点3、3-2ならば勝点2、2-3で負けた場合は勝点1、1-3、0-3での負けは勝点0という不合理な勝ち点方式が行われている。
この方式だと、フルセットで3戦全勝すると勝点6、3-1か3-0で2勝し2-3で敗れた2勝1敗だと勝点7となり、2勝1敗が3勝0敗より上位になってしまう。
実際、ブラジルがこの不合理の犠牲となり順位が下がった大会がある。また、ロンドン五輪でも予選リーグでこの方式によってブラジルが予選4位(勝敗で劣る韓国が3位)となり、もう一組の1位のロシアがブラジルと準々決勝でぶつかる不運に見舞われ、5位に終わっている。(いずれ『女子バレーボール、日本の幸運銅メダル』という記事を書きたいと思います)
いい加減に悪制度は改めるべきであろう。
ところで、「ワールドグランドチャンピオンズカップ」、世間の認知度は低いのではないだろうか?
かく言う私も、「ワールドグランプリ」と混同しがちである。かろうじて、略称の「グラチャン」が頭に残り、両大会が別物であると認識はできている。そもそも、この略称の「グラチャン」て、語感が悪い……と言うより、「ワールドグランドチャンピオンズカップ」という名称が冴えない。サッカーのヨーロッパチャンピオンズリーグを意識したのかもしれないが、飾り言葉を重ねたため胡散臭くなってしまっている。だいたい、頭と最後をつなげたら「ワールドカップ」になってしまうじゃないか!
ネーミングとしては「金鷲旗全国高等学校柔道大会」や「黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会」のほうが、はるかに洒落ている。
★「ワールドグランドチャンピオンズカップ」とは
国際バレーボール連盟(FIVB)公認の世界4大大会の一つ。オリンピックの翌年に開催され、この年に行われる大陸選手権で出場権を獲得した4チームと開催国・日本、および推薦国(ワイルドカード)の6チームで争う、4年に1度の世界一決定戦。1993年に第1回大会が開催され、1997年(第2回)、2001年(第3回)、2005年(第4回)、2009年(第5回)に続き、2013年大会で第6回を数える。
4年に一度だったのか。2年に一度かと思っていた。
精鋭6カ国と言えば聞こえがいいが、6カ国のリーグ戦(1回のみの総当たり)なので、1カ国につき5試合しか行われず、1週間の日程で消化してしまうため、盛り上がるまでもなく終了してしまう。
各大陸の選手権と言っても、ヨーロッパ、アジア、北中米、南米の区分けで、アフリカ大陸は除外されているようだが、「前年に開催されたオリンピック最終順位の上位4大陸が大陸出場枠を獲得」という項目により、先述の4大陸が予選の対象となっている。
この4大陸代表の他は、1カ国は主催者推薦で、もう1枠は開催国日本。「主催者推薦」には、大陸予選で落ちた五輪の上位国が選ばれるのが順当だと思うが、女子は1997年から2009年まで4開催連続で韓国が選出されていた。今年はドミニカ共和国(北中米2位、ロンドン五輪5位)。韓国はアジア3位、五輪4位だが、6チーム中アジア3チーム(タイ、日本、韓国)になってしまうためかもしれない。
ちなみに、「ワールドグランプリ」も1993年から開催されている(こちらは毎年開催)。チームの当たり具合に偏りがあり、決勝進出が確保されている開催国も、予選リーグ(3クールある)から参加するという歪さはあるものの、大会としてはこちらの方が規模が大きいように思える。
大陸予選を含めると、WGCCも規模は大きいかもしれないが、各大陸の選手権はWGCCの為の大会ではなく、2年に一度行われている。
【不合理な勝ち点方式】
これは今大会に限らないが、3-0、3-1で勝てば勝点3、3-2ならば勝点2、2-3で負けた場合は勝点1、1-3、0-3での負けは勝点0という不合理な勝ち点方式が行われている。
この方式だと、フルセットで3戦全勝すると勝点6、3-1か3-0で2勝し2-3で敗れた2勝1敗だと勝点7となり、2勝1敗が3勝0敗より上位になってしまう。
実際、ブラジルがこの不合理の犠牲となり順位が下がった大会がある。また、ロンドン五輪でも予選リーグでこの方式によってブラジルが予選4位(勝敗で劣る韓国が3位)となり、もう一組の1位のロシアがブラジルと準々決勝でぶつかる不運に見舞われ、5位に終わっている。(いずれ『女子バレーボール、日本の幸運銅メダル』という記事を書きたいと思います)
いい加減に悪制度は改めるべきであろう。