英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『特捜最前線2013』(9月29日放送)……仲秋の残念な2時間サスペンス、その3

2013-11-20 17:03:52 | ドラマ・映画
『事件救命医~IMATの奇跡~』……仲秋の残念な2時間サスペンス、その1
『信濃のコロンボ~死者の木霊~』……仲秋の残念な2時間サスペンス、その2
 に続く、第3弾です。(かなり、間が開いてしまいました)

 このドラマ、突っ込みどころが多く、その突っ込む程度も、「おいおい、あかんやろ」ではなく、「何してんねん!」バシッと頭を叩(はた)きたくなるぐらいのものであった。
 脚本は長坂秀佳氏。『特捜最前線』のメインライターとして全509話のうち、100話以上を執筆している。他のシリーズものは『刑事・野呂盆六』シリーズ、『西村京太郎サスペンス・十津川警部』(TBS・主演:渡瀬恒彦)シリーズ があるが、低年齢層向け活劇ドラマ(『刑事くん』『人造人間キカイダー』など)、や時代劇、ゲーム『弟切草』のシナリオなど幅広いジャンルで活躍している。
 このドラマ、「仲秋の残念なサスペンス」として先の2作と並べているが、確かにハチャメチャ度は超一級であったが、サービス精神過剰による陽性の破綻振りで、清々しささえ感じた。
 特捜メンバー7人、さらに麻薬対策班、警察犬、すべて際立たせ活躍させようとしたため、見せ場がてんこ盛りとなり、ストーリーは起伏に富み過ぎ、無理やり感が半端ではなかった。

内容は……私が説明するより、『ニコニコ大百科』の「特捜最前線2013〜7頭の警察犬」の説明ページが的確で面白いので、引用させていただきます。ストーリー紹介だけでなく、ドラマへの突っ込みなど、ドラマを見た人なら、思わず吹き出したり、ニヤリとしてしまうことでしょう。ぜひ、ご一読下さい。
以下引用==============================
あらすじ、というか大まかな流れ
1.とりあえず人が死ぬ。後述する組織について情報をくれるはずだった。
2.最近、首都圏でドラッグ絡みの事件が多発。なんか新興組織が暗躍しているようだ。
3.特捜刑事の上川隆也、警察犬を引き連れて捜査に乗り出す。
4.陣川警部補の弟が悪い奴で殺される。警察の仕事増えた。
5.古臭いアクション刑事みたいな演出をされた石黒賢とか、いろんな奴もがんばる。
6.どうも姿をくらました、元麻薬対策班の刑事・伊沢が怪しいらしい。実は上川の親友だった男。
7.麻薬捜査の責任者である小日向文世らと共に、敵の本拠地があると見られる京都へ。
8.伊沢の妹の原沙知絵、刑事犬カールのお姉さんみたいな役で登場。
9.「クラシキ」って奴が新ボスらしいよ。
10.良く分からないところで度々アクションシーンが入る上に、何か色々と強引過ぎる。
11.ともかく次々と悪い奴が消されていく。カツラの元教師の売人、内村完爾刑事部長、おっぱい女などが次々と死ぬ。
12.警察に内通者が!麻薬捜査をする刑事の一人、長谷川が怪しい。
13.特捜、ついに突き止めた真犯人の本拠地に乗り込む。だが真犯人に長谷川殺されてた!原さちえが重傷に!伊沢も凶弾に倒れる。
14.真犯人は小日向文世だった!追い詰められるも小日向逆上。
15.小日向無双状態に。2丁拳銃でメッチャ強い。警官は何十人で取り囲んで応戦するも、全然弾が当たらない。
16.おまけに爆弾をバンバン投げてくる小日向。京都府警どかーん!。
17.でも最後はわんわんの力で小日向逮捕。
18.笹野高史の歌。
======================引用終


以下は、私の感想(と言っても、先の引用ページとほぼ重複)
1.無理やり挿入のアクションシーン、無駄の多い過剰なアクション
 本記事冒頭にも書いたが、見せ場をてんこ盛りにしたのが原因。このスペシャルドラマ、東映の肝いり企画で視聴率15%取れたら、連続ドラマにという計画があったという事情のせいか。
 なので、メンバー大活躍、警察犬まで登場させ、多方面から視聴を稼ごうとした。(実際の視聴率は11.3%で、企画は流れた。記事元…エキサイトニュース
 アクションシーンは、片桐竜次(『相棒』の刑事部長)がバイクの後部座席に飛び乗るが、これが普通の乗り方ではなく、中国雑技団の曲乗りのよう、その後特捜刑事との追撃シーンも何故か太秦映画村の中を逃げ回る。
 敵キャラに女コマンドーがいて、特捜の肉体派刑事と唐突に肉弾戦。その上、やたら、敵キャラが勝手に殺されていく。
 長坂氏が乗り過ぎなのか、企画側のあまりの要請に、氏がやけくそになったのか……

2.サブタイトルに「7頭の警察犬」とあるけれど……
 視聴者取り込みのための警察犬投入であるが、活躍したのは上川隆也と原沙知絵が率いていた2頭だけで、あとは最終決戦場にワヤワヤ出現した警察犬たち。そのうち一頭が殉職した。なぜ「7頭」とタイトルに付けたのだろうか?
 そもそも、追跡ならともかく、犯人が潜んでいると思われ確保しに行く場に、多数の警察犬を投入するのか理解できない。

 警察犬は熱演だったが、サブタイトルに「7頭の警察犬」と付けた為、≪7頭の警察犬が活躍するドラマなのか≫と従来の特捜最前線ファンが逆に敬遠してしまったのではないだろうか?

3.無敵の小日向さん
 最終決戦の場で、お約束通り?悪の組織のボスという正体を現す。(今回も小日向さんは、いつもの「ひ弱さ」や「人の好さ」は感じさせず、渋い強面の刑事を演じていた)
 特捜メンバーや警官隊、警察犬に取り囲まれ、潔く自害するか、多少の抵抗を見せて射殺、あるいは確保されるか………と思っていたら、ここからが凄かった。
 強い、強すぎる! 二丁拳銃で連射、速射。特捜メンバーを寄せつけない。
 それでも、じりじり小日向さんを追い詰めていくが、小日向さんも頑強に抵抗。

 それにしても、すごい銃弾の雨嵐だが、子どもの鉄砲ごっこのようにほとんど当たらない。その外れっぷりと小日向さんの無敵ぶりは、突っ込みを入れるどころか、爽快感さえ感じてしまった。

【ストーリー】番組サイトより
 末端価格にして15億円にもなる違法ドラッグをある山中に隠匿している、という情報を元に、新興麻薬組織の足取りを追っていた椚谷評介(上川隆也)ら特捜課。手がかりは、情報提供者が息を引き取る直前に残した「きた」という言葉だけ…。麻薬対策班と協力して情報を集めた結果、ようやく幹部のひとりの居所をつかむ!
 だが追跡の最中、その人物は何者かによって刺殺。現場に残された遺留品の革ジャンと手袋のDNAから、それらの持ち主が捜査官の伊沢竜司(平山浩行)のものだということがわかる。この組織を追っていた伊沢は三ヶ月前から消息不明。警察内では、伊沢と組織の親密な関係が疑われていた。
 幹部が殺害され、その現場に伊沢の持ち物と思われるものがあったことで、特捜課は伊沢を重要人物として追うことに。さらに、解析していたデータから、その組織が拠点を京都に移していたことがわかり、評介らは京都へと向かう!

 ほどなくして組織のボスが“クラシキ”という人物だということが判明。だが評介の相棒である警察犬のブルカーン、そして京都府警の嘱託訓練士・朝水彩栞(原沙知絵)と見習い犬のハスティらが総力をあげて組織を追う中で、組織の幹部たちが相次いで殺されていく! 
 次第に浮かび上がってくる伊沢と麻薬組織との関連――。伊沢はなぜ姿を消したのか? そして事件との意外な関連とは?

 特捜課の刑事たちと7頭の警察犬たちによる、決死の捜査が始まる…!
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