英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

順位戦 C級1組 解析その3

2014-05-07 21:58:27 | 将棋
 「順位戦 C級1組 その2」(3月22日)から、随分、間が空いてしまいました。
 なので、復習です。

 まず、前期のC級1組の組み合わせの偏りを検証(詳しくは「リーグ戦の中のリーグ戦」)。
 順位戦の結果と感想…≪やはり、激厳の6人リーグは厳しかった≫(詳しくは「順位戦 C級1組 解析その1」)。
 そこで、その偏りが、単に“偏っただけ”なのか、それとも、“その偏りが実際に厳しかったのか”を検証した。まず、6人リーグの者のリーグ非所属棋士との対戦結果を検証(合計23勝7敗で.767)、さらに、対戦相手10人が挙げた勝ち星の総数を比較したが、6人リーグ棋士は比較的勝数は高かったが、思ったほどではなかった(詳しくは「順位戦 C級1組 解析その2」)。
 その原因は、6人組が互いに星を潰し合い、勝ち数の総計が伸びないことにあった.。
 そこで、別観点の分析を試みた訳です。


「被難敵度指数総計」
 「難敵度指数」……皆さんは、初めて聞く言葉かもしれない。まあ、知らないのも無理はない。私が考案した指数である。
 棋士の通算勝率と昨年度の勝率に点数をつけ合計点数で難敵度を評価したものである。
通算勝率に関しては
 .640以上…3点 .600(以上)~.640(未満)…2点 .540~.600…1点 .540~.480…0点 .480未満…-1点
昨年度勝率に関しては
 .680以上…3点 .620~.680…2点 .540~.620…1点 .480~.540…0点 .350~.480…-1点 .350未満…-2点
特例として、
 棋聖位挑戦者の中村(太)六段には+1


 この基準における「難敵度」上位棋士は
6点……菅井五段
5点……糸谷六段、中村太六段
4点……佐々木六段、船江五段、高崎六段、斎藤五段
3点……宮田敦六段、阿部健五段、小林裕七段、
 以下2点3人、1点3人、0点4人、-1点9人、-2点5人

 被難敵度指数総計(各棋士の順位戦で相手10人の難易度点の合計)算出すると
塚田九段23点 阪口五段22点 神谷七段21点 近藤六段19点 田中寅九段18点 
阿部健五段17点 真田七段15点 富岡八段15点 船江五段14点 菅井五段14点 
千葉六段13点 桐山九段13点 加藤九段13点 大平五段12点 斎藤五段12点 
中村太六段11点 北島六段10点 高野六段8点 長沼七段7点 福崎九段6点 
脇八段6点 高崎六段5点 小林九段5点 土佐七段5点 糸谷六段4点 
片上六段4点 金井五段4点 佐々木六段3点 平藤七段3点 浦野八段3点 
小林裕七段1点 佐藤秀七段1点 宮田敦六段 -1点 日浦八段 -6点 
  (6人リーグ棋士…赤色 6人リーグに巻き込まれた棋士…青色)

 こうして見ると、まず難易度に大きな差があることが分かる。
 さらに、6人リーグ関係棋士が相当難易度が高かったと言える。
 また、昇級した糸谷六段、佐々木六段は難易度が低かったと言える。


 あと、もう少しだけ考えてみたい。(続く)
コメント
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