英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

新型コロナウイルスに関する疑問 その56「三浦瑠麗氏⑦ “重症化率が低いので経済を回すべき”と主張するが」

2020-07-29 07:39:21 | 時事
(「その2」~「その14」までの記事はありません。今までにいろいろ書いてきましたし、書かずにきたものを含めると、このくらいにはなるだろうということで記事タイトルに付けています)

『とくダネ!』(7月28日)の“Go To トラベル キャンペーン”に纏わる三浦瑠麗氏の発言……
「現状のように騒いで経済にブレーキを掛けると、それによって路頭に迷うものが増え、命を落とす人が増える。それはコロナによる死亡者より遥かに多い」というのが、かねてよりの氏の主張だが、最近の頃なの重症化率の低いデータを取り上げて、この日は声高だった。

 日本での重症化率の低さ(死亡数の少なさ)の因は、「日本人の体質」、「治療法の進歩」など様々な要素が考えられるが、「日本は重症化率が低い」というのが正しいとは限らない。現状、軽症や中度の患者も重症化する可能性はあるし、今後、患者が増えれば、医療が間に合わなくなり、重症化を防げた患者も重症化してしまうケースが生じる可能性は低くない。
 Go To トラベル キャンペーンなど経済のアクセルを踏めば、感染者数が10倍、いや、数十倍になり、たとえ、医療が頑張り、現在の重傷化率を維持できたとしても、患者数に比例して、重症化数、死亡数は増加してしまう。それに、患者数が10倍になれば、医療崩壊が起きるのは必至。コロナだけでなく他の病気の人も治療を受けられなくなる。たとえ、自宅待機で済む人がほとんどであっても、現在の数十倍になれば、社会が成り立たなくなるのは目に見えている。
 三浦氏はこのような状況は想定しないのだろうか?

 そもそも、5000人規模のイベントを容認、県を跨いでの移動自粛の要請解除、全業種の休業要請解除など、経済活動のブレーキを緩めた結果、感染が再蔓延してしまった現状を三浦氏はどう考えているのか?
 さらに、蔓延した現状なのに、多額の税金が投入されるGo To キャンペーンを強行することについて、三浦氏は説明してほしい。

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