英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

(ちょっと古いのですが)『白玲 ~初代女流棋士No.1決定戦』(BSフジ)

2023-12-15 21:30:36 | 将棋
 隙間時間を利用して、録画したまま放置していた番組を視聴しています。主に、『SONGS』などの歌番組や『将棋フォーカス』などの将棋番組などです。年末から年始にかけて駅伝などのスポーツ中継や『相棒』などのSPドラマ、バラエティの録画に備えて、ハードディスクの空き容量を確保しようと努力しています(笑)

 その中に、白玲戦がらみの番組がいくつか。毎週放送されていたわけではないので、録画できなかったことがほとんど(2021年2本、2022年1本、23年1本のみ)。なので、観る意欲が薄れて放置していました。

 この記事の第1期の第7回放送分(2021年7月18日放送)。ベスト8が出揃い、準々決勝が始まったところ。この白玲戦は男性棋士の順位戦に倣ったシステムなのだが、それには、全64女流棋士の序列をつけなくてはならない。そこで、その序列付けと初代白玲位7番勝負を争うふたりを決定する2本立てとなった。おそらく、おおよその仮ランク分けを行い、実力均等に8組に分けたような気がする。各組1位がトーナメントを戦った。その他、各組同順位同士で順位決定戦を行い、1位(白玲位)~64位を決めた。

 そのベスト8棋士の紹介が面白かった。
「7つあるタイトルのうち4つ(清麗、女流名人、女流王位、倉敷藤花)を手にする里見香奈女流四冠
「残り3つのタイトル(女王、女流王座、女流王座)を持つ里見香奈最大のライバル、西山朋佳女流三冠
「通算タイトル獲得8期、打倒二強に燃える加藤桃子女流三段
「第29期女流王位、“天才肌”渡部愛女流三段
「通算タイトル獲得数19期、歴代3位、中井広恵女流六段
「タイトル戦の常連、伊藤沙恵女流三段
「謎多き女流棋士、加藤圭女流二段」
「22歳、期待の新生、石本さくら女流二段

 “謎多き女流棋士”って酷くない?……思わず、飲んでいた缶コーヒーを吹き出しそうになった。
 最初の準々決勝は、伊藤vs加藤戦
 伊藤女流三段は、タイトル戦登場8期の実力者で、受け将棋を得意とすることから、異名は…”盾の伊藤”!(かっこいい…)
 対する加藤圭女流二段は…予選リーグでは清水女流七段、室谷女流三段らを破り七戦全勝で通過を決めた。
 わずか三年という彗星のごとく現れた存在であるが、「ちょっと前まで、名前あまり聞かなかったので、急に上に上がってきた。すごい成長。謎に満ちている」(加藤桃子)、「とても一言では言えない。未知数が非常に高い。怖い存在」……まさに、“謎多き女流棋士”(“謎の女流棋士”とも)←ナレーション
 加藤女流二段への取材によると、女流棋士になったわけは「自分でも、なんでなのか分からないんですけど、将棋にその時、たまたまハマってしまって、心理学の勉強よりも将棋の方が楽しかった。ついついわき道にそれてきたら、こちらにたどり着きました」
 臨床心理士を目指し大学院で心理学を専攻していた。将棋に目覚めたのは、大学院時代の22歳にネット将棋にハマり、その後、加瀬純一七段に弟子入りし、4年で女流棋士に(26歳)。さらにそこから3年で白玲戦予選リーグを突破し、女流二段となった。
 「楽しいから指しているので、何を目指しているわけではないです。私が゛タイトルを目指している”と言うのは恐れ多いです」と。

 この伊藤vs加藤は、盾(守り)の伊藤女流が速攻を敢行、伊藤ペースに思えた(←番組ナレーションの評だったが、無理して攻めている感があった)。終盤、加藤のカウンターが炸裂、加藤の勝利となった。
 《“謎の女流棋士”加藤圭女流二段、ベスト4に進出!》←ナレーション

 この後、予選二位グループ順位決定戦で来期A級の3枠を目指す戦い、甲斐女流五段vs香川女流四段戦も取り上げていた。甲斐女流が勝ち、番組がスポットを当てていた香川女流の来期のA級はなくなった。


 そして、準々決勝の好カードの西山女流三冠vs加藤桃女流三段戦……“剛腕、西山女流三冠”vs“攻めの加藤三段”
 西山女流三冠は奨励会員だったので、女王、女流王座、女流王座の3棋戦しか参加できなかった。奨励会を退会したので、4冠目を狙っている。
 加藤桃女流三段は、ここまで女王4期、女流王座4期。鋭い攻めで一気に相手を追いつめる゛攻めの加藤”(←ちょっと違うと思う)

 加藤女流三段にとって、西山女流三冠は因縁の相手。加藤は4期連保持していた女王位を奪われた(以後、西山が女王を保持)。
「白玲を取れたら……“2強”じゃなくて“3強”と呼んでください」と闘志を燃やす。

 戦型は後手の西山女流三冠の四間飛車に、加藤女流三段が5七銀左戦法の急戦で挑んだ。
 昭和40~50年代を思わせる戦い。加藤が西山仁に切り込み、攻め切れるかどうか……
 西山女流三冠は冷静に受け止め、反撃!
 そこで、加藤が持ち時間を使い切り、1分将棋(まだ中盤戦)
 そこから、」西山の剛腕が炸裂!加藤玉を一気に追い込んでいく。
 そして、134手目……△6五銀を見て、加藤女流三段が投了。開始から4時間50分で西山に凱歌が上がった。
 「めちゃくちゃ悔しい……この将棋、勝ち切れなかったからしょうがないかな…(←ちょっと、文脈がおかしい)」
 
 西山女流三冠「強敵と当たっていたので、心して挑んだ。今日は納得いく将棋が指せた」(加藤の感触とは違うなあ。ぱっと局面を見ただけなのでよくわからないが、一見、加藤の攻めが決まっていたかのようだったが、しっかり受け止めていたように見えた」
 西山女流三冠の次の相手は、“謎多き女流棋士、加藤圭女流二段!」…あくまで“謎”を強調(笑)

 残りの準々決勝の二局は……
“天才肌”渡部女流三段 vs 若手のホープ、“追い込み”の石本女流二段
“出雲のイナズマ”里見女流四冠 vs タイトル獲得数歴代3位 中井女流六段


 次回に続く!と盛り上げて、番組終了(私の記事は続きません・笑)

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