新規感染者数が6月下旬から増加に転じ、増加傾向が明らかになってきたのが7月上旬。(「その138」参照)
分科会の尾身会長は7月11日の時点で「新しい波に入ったのは間違いない」と述べ、流行「第7波」との認識を示した。しかし、まん延防止等重点措置などの行動制限については今のところ必要ないとしている。(同じく「その138」参照)
その後の7月20日放送の『クローズアップ現代』でも、「緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの行動制限の必要はない。しかし、出さないかわりに、私は、感染のレベルを一定程度に抑えるために必要な対策はすべてやる必要がある」と言い、『対策の5つの柱』という訳の分からない対策を掲げていた(「その139」参照)。
政府や各県の方針もこれと同ベクトルで(分科会が主導したのか、政府の方針を分科会が後押ししたのかは不明)、感染対策をして、プロスポーツは有観客試合(声援なしが主体)、インターハイなどは大会関係者のみ(家族は入場できず)といった具合で実施されている。甲子園は有観客(声援なし)、PCR検査は開催前(5校で集団感染が判明)と初戦後(6校12人の感染確認)に行われた(2回だけで良いのか?)
東北6大祭り、京都の祇園祭、四国の阿波踊り、よさこい祭りも観客制限・飲食禁止などの対策を取って開催された。もちろん、開催を見合わせた祭りも多い。
経済や伝統芸能・風習の継続などの点、また、重症化率が低い点などを考えると、イベントなどの開催や飲食店営業はやむを得ない。(妥当なのかもしれない)
しかし、感染者数に関して言うと、活動が活発になれば、感染対策を取っても感染リスクは高まる。感染力の高さを考え合わせると、感染の拡大は当然の結果である。
重症化率が低いと言っても、感染者数が膨大になれば、重症者も増える。それに、中等症や軽症といっても、その言葉のイメージ以上にしんどい状況と聞く。(39℃の発熱も軽症?)
そして、検査や治療、全数把握を目指す報告作業の負担増(NHKニュースである医師は疲労困憊で入力作業がはかどらず、終わったのが午前3時30分、入力開始が午前1時)で、医療はひっ迫してしまった。感染者数が膨大になれば、医療がひっ迫するのは分かり切っていたはずなのに……尾身会長は……
医療の負担を軽減させるには、
①感染者数を抑える(減らす)
②軽症以下は自宅療養
③全数把握から定点把握に切り替える
①は初めから放棄。②を実施しているが、それでも、感染者数の増大で医療機関の負担は増している現状
結局、医療の負荷を軽減するため、全数把握から定点把握に切り替える方針に固まりつつある(各県知事の強い要請もある)。
定点把握だと、データの質の低下が心配だが、現状ではやむを得ないかなあ……
分科会の尾身会長は7月11日の時点で「新しい波に入ったのは間違いない」と述べ、流行「第7波」との認識を示した。しかし、まん延防止等重点措置などの行動制限については今のところ必要ないとしている。(同じく「その138」参照)
その後の7月20日放送の『クローズアップ現代』でも、「緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの行動制限の必要はない。しかし、出さないかわりに、私は、感染のレベルを一定程度に抑えるために必要な対策はすべてやる必要がある」と言い、『対策の5つの柱』という訳の分からない対策を掲げていた(「その139」参照)。
政府や各県の方針もこれと同ベクトルで(分科会が主導したのか、政府の方針を分科会が後押ししたのかは不明)、感染対策をして、プロスポーツは有観客試合(声援なしが主体)、インターハイなどは大会関係者のみ(家族は入場できず)といった具合で実施されている。甲子園は有観客(声援なし)、PCR検査は開催前(5校で集団感染が判明)と初戦後(6校12人の感染確認)に行われた(2回だけで良いのか?)
東北6大祭り、京都の祇園祭、四国の阿波踊り、よさこい祭りも観客制限・飲食禁止などの対策を取って開催された。もちろん、開催を見合わせた祭りも多い。
経済や伝統芸能・風習の継続などの点、また、重症化率が低い点などを考えると、イベントなどの開催や飲食店営業はやむを得ない。(妥当なのかもしれない)
しかし、感染者数に関して言うと、活動が活発になれば、感染対策を取っても感染リスクは高まる。感染力の高さを考え合わせると、感染の拡大は当然の結果である。
重症化率が低いと言っても、感染者数が膨大になれば、重症者も増える。それに、中等症や軽症といっても、その言葉のイメージ以上にしんどい状況と聞く。(39℃の発熱も軽症?)
そして、検査や治療、全数把握を目指す報告作業の負担増(NHKニュースである医師は疲労困憊で入力作業がはかどらず、終わったのが午前3時30分、入力開始が午前1時)で、医療はひっ迫してしまった。感染者数が膨大になれば、医療がひっ迫するのは分かり切っていたはずなのに……尾身会長は……
医療の負担を軽減させるには、
①感染者数を抑える(減らす)
②軽症以下は自宅療養
③全数把握から定点把握に切り替える
①は初めから放棄。②を実施しているが、それでも、感染者数の増大で医療機関の負担は増している現状
結局、医療の負荷を軽減するため、全数把握から定点把握に切り替える方針に固まりつつある(各県知事の強い要請もある)。
定点把握だと、データの質の低下が心配だが、現状ではやむを得ないかなあ……
なかなか私事で忙しく、ご無沙汰しております。
英さんも疑問を持たれていると思われる軽症~重症の区分ですが、オミクロン株より前の株は、呼吸器症状の重症度を指標にすることでコロナウイルス感染症のリスクを表せていました。しかし、オミクロン株以降は、呼吸器症状よりも全身症状がどの程度かを指標にして区分すべきであり、軽症~重症の指標の見直しが必要だと思います。
しかし、政府は行動制限による経済へのダメージに手当てするのを避けるため、あえて見直しをせずに、コロナはほとんどが軽症だと強調しています。しかし実際に死者は過去最多のレベルになっています。
それでも政府は、死亡するのはほとんど高齢者だから仕方ない、程度の認識で、まともに対応するつもりはなさそうです。
本来ならば、発症してから5日以内に抗ウイルス薬を高リスク感染者に処方して、死亡数を減らすべきであり、政府も専門家会議も多くのマスコミも、デタラメを言っているとしか思えません。
定点把握については、詳細データが取れなくなることも問題ですが、誤った指標による「軽症者」への行政・医療の対応がますます放置プレイとなり、国民の多くが感染するまで死者がどんどん増えるであろうことが問題だと思います。
>オミクロン株以降は、呼吸器症状よりも全身症状がどの程度かを指標にして区分すべきであり、軽症~重症の指標の見直しが必要だと思います。
>しかし、政府は行動制限による経済へのダメージに手当てするのを避けるため、あえて見直しをせずに、コロナはほとんどが軽症だと強調しています。
政府や分科会がダメなのは、相当以前から私も主張していますが、この軽症~重症リスクの判断基準も相当ダメですよね。
定点把握の方針変更に関しては、政府にも大いに疑問を感じますが、全国知事会もひどすぎます。
これについては、次回書きます。