英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『IQ246 華麗なる事件簿』 第9話

2016-12-12 21:32:20 | ドラマ・映画
(法門寺家の長男がその頭脳を疎まれ暗殺されたり、自ら命を絶ってしまうため、平均寿命が29歳の短命であるという事実から話が進展し)
「IQ246の私でさえ、未来に対し、明るい展望は持ちきれない。IQ300と言われるマリアTにとって、今のこの世界は、どう映っているのであろうか」
 と、沙羅駆が述べた言葉に対し、奏子が断固として叫ぶ!


奏 子「それは間違ってます!間違ってる!間違ってる!間違ってる!」
沙羅駆「…」
奏 子「訳わかんないこと言っても、私はだまされませんよ。IQが高くたって、低くたって、正しい事は正しい!間違っていることは間違っているんです
沙羅駆「…」
奏 子「せっかく、お父さんとお母さんからもらった生命なんです。たったひとつの生命なんです。自 殺はもちろんダメだし、他人を殺したりするのも絶対ダメです
沙羅駆「(笑う)」
奏 子「な、なんですか」
沙羅駆「君は正しいな。とても正しい


   ………………………いいシーンだった


「どうして人を殺しちゃいけないの?法律で決まっているからなんて言わないわよね。法律なんて、私やあなたよりIQの低い人間たちが決めたことよ」(by マリアT)
 先の奏子の言葉は、マリアTへの答えにもなっている
(season13 「鮎川教授最後の授業」「鮎川教授最後の授業・解決篇」でも提起された問い掛けだが、この時、右京は真正面から受け止めた解答を提示しなかった。この問いかけは、教授の計画実行の為のフラグで、テーマではなかった)
 私は、IQも平凡値で、人生経験も大したことはないが、「鮎川教授最後の授業」で、一応、真面目に考えていたが、今回、再考。
「命あるモノは、過去や現在の多くの命(人間だけではない)によって存在しており、命を奪うということは、それらの繋がりを断ち切ることで、おいそれとしてはいけない行為である。
“生きる”ということは権利であるが、同時に義務(使命)でもある」
のだと思う。 
 
 さらに、奏子は、自 殺に対しては、
「自 殺なんて、一番してはならない事です。遺された人たちの悲しみを考えたら、どんなに苦しくたって、自分で自分の生命を絶つなんて……」
とも、述べている。


★今回の沙羅駆は、フル活動!
・マリアTを翻弄しており、さすがIQ・246!と感じさせた
(展開が速く、その手段の妥当性とか有効性の判断が追い付かなかったが、とにかく凄そうに感じられたので、良かった)
・賢正(ディーン・フジオカ)に人殺しをさせない為、マリアTを身を挺して銃弾から守ったのも良かった
 
★“切レッキレッ”の賢正
沙羅駆「私は私の大義のためにのみ、この頭脳を使う。そしてマリアTを倒す」
賢 正「それは、即ち、殺しても、よいということですね?」
沙羅駆「ああ、賢正、はやまるな」

賢 正「私は若を裏切るつもりはありません。しかし、マリアTだけは、この命に替えても……殺します」
沙羅駆「ならん」
賢 正「その命令はお受けできません」

 マリアTに唆されて、沙羅駆の命を狙った過去をよほど悔いているのだろう。
 マリアTに対しては、猪突猛進で、沙羅駆の命にも背く賢正。結局、早まってしまい、沙羅駆が銃弾を受けることとなってしまった。

★吉本新喜劇並の間の抜け方
 銃弾を受け気を失い絶命したかのように見えた沙羅駆を、思いっきり揺さぶって叫ぶ奏子。
 しかも、沙羅駆の死を悲しむのではなく、奏子に対する沙羅駆の評価が気になって揺すっていた……
 さらに、三人があれこれ盛り上がっているうちに、マリアTに逃げられてしまう間抜けさ……



 それにしても、中谷美紀は死体を美しく演じるなあ………


 

【ストーリー】番組サイトより
 奏子(土屋太鳳)の活躍により、殺人事件の容疑が晴れた沙羅駆(織田裕二)は無事に北鎌倉の屋敷に戻るが、戻った矢先、沙羅駆たちのもとに刑務所に拘留されているマリア・T(中谷美紀)が服毒自殺を謀り、搬送先の病院で息を引き取ったとの連絡が入る。
 すると時を同じくして御前会議のメンバーの黒木(上杉祥三)が法門寺家に来訪。対面した沙羅駆は黒木から政財界のある要人が手術で極秘入院することになった為、秘密裡に警護の指揮を執って欲しいと要請される。賢丈(寺島進)は黒木の要請を引き受けるよう沙羅駆を促がすが、沙羅駆はマリア・Tの件を解くことが優先だと、黒木の申し出を即座に拒否する。
 その後、沙羅駆は奏子と賢正(ディーン・フジオカ)を伴い、法医解剖室へマリア・Tの遺体を確認に訪れる。遺体と対面した沙羅駆はマリア・Tの遺体を一目見た途端、あることに気付く。そして、マリア・Tが自分たちを監視していると察した沙羅駆が解剖室の監視カメラに呼びかけると案の定、解剖室のパソコンにマリア・Tが姿を現し、「あなたの大切なものが、私の手の中にある」との意味深な言葉を残して消えてしまう。マリア・Tの挑発に憤る賢正。と、そんな賢正に賢丈が車にはねられ病院へ搬送されたとの連絡が入り、沙羅駆ら3人は病院へと急行する。沙羅駆たちが見守る中、賢丈の手術が始まるのだが、その矢先、病院内の電気が停電。沙羅駆は病院の電源が何者かによってハッキングされ、オペ中の賢丈の命はもちろん、病院の患者全員の命がマリア・Tに掌握されてしまったと悟る。
 と、そんな沙羅駆に、警視総監の棚田(篠井英介)から沙羅駆が警護の指揮を依頼されていた要人つまり御前様(井上真樹夫)が入院する病院の電源がハッキングされてしまった為、沙羅駆に病院へ来て欲しいとの連絡が入る。
 奇しくも御前様が入院した病院とは賢丈と同じ病院であった……

脚本:泉澤陽子 監督:坪井敏雄


第1話 脚本:泉澤陽子  監督:木村ひさし
第2話 脚本:泉澤陽子  監督:木村ひさし
第3話 脚本:泉澤陽子  監督:坪井敏雄
第4話 脚本:栗本志津香 監督:坪井敏雄
第5話 脚本:木村涼子  監督:韓哲
第6話 脚本:栗本志津香 監督:木村ひさし
第7話 脚本:泉澤陽子  監督:坪井敏雄
第8話 脚本:木村涼子  監督:韓哲

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