英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ビブリア古書堂の事件手帖』 第6話「晩年」

2013-02-18 23:00:52 | ドラマ・映画
 作者の自筆メッセージが入った本というのは、ファンにとっては何物にも代え難い価値を持っているものです。
 それを手に入れるためなら、誰かを傷つけても構わない…そう考える人間がいたとしても、不思議ではありません。
 でも、もし自分の綴った言葉が、そこに込めた思いとは裏腹に、後の世で争いを招く要因になっていると作者が知ったら……果たして、どう思うでしょうか?


五浦って、無神経なんじゃない?
・簡単に藤波を疑い、簡単に問い詰める五浦。詫びないし
・笠井の言動に疑問を持ち、簡単に犯人と決め付ける五浦(もう少し、躊躇すると思うけど)
・放火した老けた高校生・西野を捕まえたが、簡単に警察に突き出すし。
・「たかが本のために人を傷つけるなんて、まともな人間がすることじゃないし」
 栞子に「たかが本」て言っちゃったよ。
 「あの本を手放すくらいなら、殺された方がましです……そう思ってしまう私も、きっとまともじゃないんでしょうね」という栞子に対しても、無言。何か、言ってやれよ。普通、『晩年』に栞子の深い思い入れがあるとか、訊くんじゃないの?

 五浦は人間が単純なだけだと思うけど……
 そんな五浦だが、今回は推理は冴えていた。
 「笠井が読んだことがないという『せどり男爵数奇譚』を短編集の山に置いた」
 「栞子が突き落されたことを笠井は知っていた」

【どうでもよい突っ込み】
①「これは単なる脅しだと思います。自分が本気だということを伝えるための警告でしょう。
 あの男の狙いは『晩年』です。私を殺しても、本は手に入りません」

 論理的だけど、脅しにしては過激すぎでしょう。
 『土曜ワイド』の冒頭シーンなら確実に死亡でしょう。
 少し前の『相棒』でも、中学生が階段から転がっただけで、意識不明でしたし。

②300万円以上の価値がある太宰治の署名入りの『晩年』の初版本を、栞子も五浦も無造作に扱い過ぎ

③足首を骨折しただけなら、自宅療養で五浦に仕事の指示をした方が合理的。入院費も高いだろうし。

④志田も信用してやれよ

⑤「階段から突き落とした」と言うよりは「階段から蹴落とした」と言うべき

⑥五浦はいつ栞子に「逃げろ」というメールを打ったんだ?

【ストーリー】番組サイトより
 何者かに石段の上から突き落とされた篠川栞子(剛力彩芽)は、救急車で病院に運ばれた。しかし、幸いなことに足首の骨折だけで済み五浦大輔(AKIRA)は安堵する。一方で、倒れていた栞子を見つけ救急車を呼んだのが藤波明生(鈴木浩介)だと聞くと大輔は顔を曇らせた。
 やがて、志田肇(高橋克実)、篠川文也(ジェシー)、藤波が病室を出ると、栞子は大輔に病院に持ち込んだ金庫から一冊の本を取り出すように頼む。パラフィン紙に包まれたそれは、太宰治の『晩年』だった。栞子は、この本を狙う男に突き落とされたのだ、と明かした。
 栞子が祖父の代から引き継いだ『晩年』は、500部ほどしかない初版本のなかでも太宰自身の署名まで入るなどした大変稀少なもので、世に出せば300万円以上の値が付くという。栞子は『晩年』を母屋で保管していたが、その存在を知った人物から「譲ってほしい」と何度もメールが来るようになり警戒していたところ、今回の事件が起こったと言う。
 栞子の入院中、大輔はひとりで「ビブリア古書堂」を切り盛りするが、古書の知識がないため苦労する。そんな大輔の様子を見に、小菅奈緒(水野絵梨奈)や藤波がやってくる。そんな折、店の外に出た藤波が大きな声を上げた。大輔と奈緒が駆けつけると、ワゴンのなかの本にガソリンがかけられていた。
 危機感を覚えた大輔は、『晩年』を売ってしまってはどうかと勧めるが、栞子は本を手放すくらいなら殺されたほうがましだ、と譲らず…。
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オリンピックが競技を歪める その1 「オリンピック偏重」

2013-02-18 20:58:09 | スポーツ
 レスリングが五輪の中核競技から外れた(「今更、遅いよ」という声が聞こえてきそうです)。

 私は子どもの頃から五輪が好きで、4年に一度のスポーツの祭典に心を躍らせ、その2週間は「心、此処に在らず」の状態であった。
 私が五輪に夢中になるのは、日本選手の活躍も嬉しいが、最も大きな理由は、世界のトップの競技者が最高の舞台で最高のプレーを競うからである。しかし、最近は金メダルを取ることが最大の目標で、「競う」のではなく「勝つ」ことが遥かに重要視されているのが残念である(もちろん、昔から「勝つ」ことが最重要であった)。
 私が五輪に対してどういうスタンスをとっているかというと、ロンドン五輪の場合だと、私の興味の半分は体操の内村選手が個人総合で金メダルを取るかどうかにあった。≪なんだ、やっぱり金メダルか?≫と思うなかれ。私が内村選手に肩入れしたのは、最高の演技を追究する彼の体操に対する精神とその演技に惚れているからである。
 この他に好きな選手を挙げるとしたら、少し古くなるが、コンディション不良でマラソン代表選考会を回避した瀬古選手に対して、「這ってでも出て来い」と言った中山竹通は大好きである。
 逆に、五輪3連覇を果たした吉田沙保里選手は、連勝記録が途絶えた試合後に泣きじゃくった(2回)ので評価は低い。もちろん、彼女の普段の明るさや前向きさは好きである。
 体操の鉄棒で、技の難易度を落とし金メダルを獲得した森末選手も評価は低い(難易度よりミスしない方が評価が高いという当時の採点技術が低かったという背景もある)。
 また、トッププレーヤーにとってエキシビション的意味が強いテニスや男子バスケットボールには興味が湧かない。男子サッカーもワールドカップの方が遥かに価値が高い。
 卓球も国の代表枠があり、中国選手が2人しか出ないので、世界選手権よりレベルが低い。

 話が逸れ掛かってしまったが、何が言いたいかと言うと、極端な五輪偏重、メダル絶対視から離れてほしいということである。
 過去の記事『五輪雑感 ~パレードについて~』でも述べた(本文よりコメント欄で)が、あまりにも五輪を絶対視すると、競技者や競技そのものも歪んでしまう。
 もちろん、五輪競技から外れたり、五輪でパッとしないと、その競技の運営がままならないという現状もあり、非常に難しい。ただ、その責任の一端というか、かなりの部分はマスコミの姿勢にある。そして、それに踊らされる世間一般の視聴者もその一因である。
 また、話が少々逸脱するが、フィギュアスケートも中継内容は歪(いびつ)である。外国の有力選手や日本選手の紹介スポットはあるが、浅田真央選手の紹介スポット(過去の演技、練習風景、インタビュー)が圧倒的に多い。中継自体がが競技中継というより、浅田選手の応援番組の様だ。ウオーミングアップ時もカメラが追いかけ、競技後のインタビューも、同じような内容をしつこく繰り返し質問する(特にフジテレビが酷い)。
 浅田選手が競技に集中できないし、そこに時間を割くなら、他の選手の演技や他の種目を中継すべきだ。視聴率という足枷もあろうけれど、フィギュアスケートファンを舐めているんじゃないかという中継である。
 スポーツ中継も偏りがありすぎだが、これは視聴率の関係で仕方がないかもしれない。しかし、スポーツニュースは、ニュース(報道)と名乗るからには、もう少し公平にしてほしい。野球、サッカー、ゴルフ、相撲(NHK)に偏り過ぎ。特に、プロ野球のキャンプ情報やオープン戦に時間を割くのは止めてほしい。
 ついでに言うと、NHKのメジャーリーグ中継も酷い。日本人選手のプレー以外はどうでもよく、メジャーリーガーの凄さ、ゲームの面白さを伝えようとする気持ちは全く感じない。フジテレビの高校バレーに、ジャニーズを起用するのもやめてほしい。
  
 次回は「IOC理事会の歪んだ構成」。
 また、細切れ記事になってしまいますが、ご了承ください。
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『八重の桜』 第7話 「将軍の首」

2013-02-17 20:36:27 | ドラマ・映画
会津藩士と共に容保京都守護職として都に入る!
京に行くもの、会津に残るもの、それぞれの思い
 “悲劇の貴公子”・神保修理と雪、梶原平馬の妻・二葉、西郷頼母、佐川官兵衛、そして八重、尚之助、権八、佐久たち。
 各シーンが短いが、的確に丁寧に描かれていて、心に残る。

容保、怒る
言路洞開から厳罰にて処断
 「言路洞開」……浪士たちの話をよく聞いたうえで、誠を尽くして説き聞かし融和を図る
 しかし、「尊王攘夷は表看板に過ぎず、真の狙いは討幕」と知り、容保、怒る。
 覚馬の
「誠を尽くして動かぬものはない」
「百の策略より、一の誠が人を動かすことがある」
「条理を尽くして説けば、事態も変わる」
の思いも空しく終わった。

尚之助と覚馬の危惧
「強い力を持つ者は、初めは讃えられ、次に怖れられ、末は憎しみの的となる」

山川大蔵、散る、いや、散ることもできず!
 上洛が決まり、その前に八重への思いを伝えようとした大蔵だが、尚之助の邪魔が入り、無念!

初登場の………
孝明天皇(市川染五郎)……澄んだ目の容保を気に入り、信頼する。天皇も、真っ直ぐな目をしていて、気品があった。少し、芯が強すぎという気も。

三条実美(篠井英介)……尊王攘夷派の公卿。
 腹に一物も二物もありそうな怪しい人物。ピッタリの配役である。

日向ユキ(剛力彩芽)……八重の幼馴染。
 幼馴染なのに、初登場?と思ったが、6つ年下なのでこの時は11歳らしい。事務所の力や剛力さんの演技力をもってしても年齢の壁は厚く、それ以前の出演は無理だったようだ。年齢はともかく、元気でひょうきんもので、古書店店主より違和感はない。


【ストーリー】番組サイトより
 覚馬(西島秀俊)が八重(綾瀬はるか)や尚之助(長谷川博己)たちのもとから離れ、容保(綾野剛)に従って都へと旅立った。
 そのころ都では、攘夷を唱える不逞浪士たちによる天誅(てんちゅう)騒ぎが相次ぎ、不穏な日々が続いていた。安寧を祈る孝明天皇(市川染五郎)は、容保を気に入り、自らの御衣を特別に授ける。

※御衣(おんぞ)…天皇や身分の高い人の着衣を敬っていう言葉…。
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将棋界(順位戦)の歪み その7 「試案Ⅰとその検証」 +「その6」の補足

2013-02-16 22:20:06 | 将棋
『将棋界(順位戦)の歪み その6「棋界全体の実力分布(年度成績~分析~)」』
『将棋界(順位戦)の歪み その5「棋界全体の実力分布(年度成績~概況~)」』
『将棋界(順位戦)の歪み その4「棋界全体の実力分布(通算成績~下位棋士~)」』
『将棋界(順位戦)の歪み その3「棋界全体の実力分布(通算成績~上位棋士~)」』
『将棋界(順位戦)の歪み その2「昇級争いにおける対戦相手の分析とC級2組の実力分布の偏り」』
『将棋界(順位戦)の歪み その1「菅井悲劇をもたらした棋界の現状」』の続きです。

【「その6」の補足】
③負数
 「その5」で、次のように推測したので、検証してみる。

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 フリークラスの属する棋士は順位戦がなく、参加制限のある棋戦への参加はまずないと思われるので、9~11敗と考えられる(年度をまたぐ棋戦によって上下することもある)。
 順位戦参加棋士は負数に幅が生じるが、順位戦指し分け棋士で14~16敗、若手棋士だと新人王、加古川戦で負数が増える可能性がある。
 各棋戦で8敗、竜王戦で3敗、順位戦を10戦全敗し、若手棋士だとプラス2敗すると計23敗となる。これが最大なので、年度成績で20敗近くしている棋士は逆にどこかで活躍(タイトル戦登場やリーグ入りし痛い目に遭っている)していると考えてよいかもしれない。
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 負数が20以上の棋士は、久保九段が26敗、丸山九段が23敗、佐藤王将、三浦八段、青野九段が21敗、深浦九段、藤井九段、村山六段、窪田六段が20敗とそうそうたるメンバーが並んでいる。
 以下19敗が9人、18敗17人、17敗15人、16敗18人、15敗18人、14敗12人、13敗13人、12敗9人、11敗8人、10敗16人、9敗10人、8敗1人、7敗1人、5敗以下8人(後期新四段と引退棋士)。ほぼ予想通りの分布だ。
 主な棋士では、羽生三冠、森内名人が19敗、郷田棋王、高橋九段が18敗、谷川九段が17敗、屋敷九段、行方八段が13敗、渡辺竜王が12敗、橋本八段が10敗。
 フル出場棋士で最少敗は、中村(太)六段の7敗(40勝)。勝率1位(歴代2位の高率.851)なので当然だが、さすがに少ない負数である。2か月にほぼ1敗というペースだ。


試案Ⅰ 通算負け越し50
 4割がボーダーライン、16敗が分布の中心とすると、11勝6敗で.407、12勝18敗、10勝15敗で.400、11勝17敗で.393で、負数が5~6上回る。9年から10年で負数が50上回る。
 通常、四段昇段後しばらくは5割以上は勝つので、その貯金を考えると、試案は妥当な線ではないだろうか。
 ただ、これはボーダーが.400と仮定しての話。実は、年度勝率を検証してみて、このラインは厳しいのではないかと疑問を持った。そこで、.333をラインとすると8勝16敗で負け越し50への到達期間は約6年となり、若干厳しい基準かもしれない。
 ちなみに、今年度引退した石田九段は680勝730敗(.482)で、負け越し50であった。また、昨年度引退した勝浦九段は714勝697敗(.506)で、年間10負け越しても、あと7年は現役でいられる。名棋士(大棋士)と称される棋士はこういう状況になる。なので、この基準は、次項で上げる試案Ⅱと、「どちらかの条件を満たした場合」という条件付けにすべきであろう。

 基準を「負け越し50」とすると、昨年度終了時点で28人が該当する(昨年度引退した6棋士を含む)。また、「負け越し80」とすると該当者は17人となる。
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『相棒 eleven』 第15話「同窓会」

2013-02-14 00:47:24 | ドラマ・映画
40年前、女性教師が崖から落ちた……その真相は?
    ……男子生徒の悪戯心と、恋人だった岩田先生との喧嘩が原因だった。

 その二つの要因とヒメサユリが崖に咲いていたという偶然が重なって、悲劇が起こってしまった。



 秘密は、その期間が長くなるほど重くなり、先に打ち明けられるとさらに重くなる。
 生徒たちに打ち明けられていなかったら、岩田先生の方から打ち明けていただろう。
 自分が秘密にしていたせいで、生徒たちを40年間も苦しませていたと思うと、彼女を死なせた罪に、さらに罪の意識が重なってしまった。

 爆弾犯は同窓会の内部にはおらず、幹事の仲川の愛人だったという筋の是非はともかく、彼女の殺人の動機や、彼女が真犯人だと辿り着く推理が弱かった。

 わざと右京を欠席した吉村に間違え、同窓会に引き込んだ理由も強引。よほど厚かましくて暇な人物でなければ(右京は該当するかも?)乗ってこないだろう。それに、実際に誘ったのは女生徒たちだった。
 享は、やはり右京の単なる助手で。出しゃばりで「分かったふう」の態度が鼻につく。

 今シリーズ、どんどん面白くなくなってきている……


【ストーリー】番組サイトより
 右京(水谷豊)と享(成宮寛貴)が歩いていると、一人の老人が右京に「吉村君ではありませんか?」と声を掛けてきた。岩田(近藤正臣)というその老人は元教師で、40年前に廃校になった中学の写真部の同窓会に行く途中だった。同行する元部員の佳奈子(川俣しのぶ)によると、この日欠席の吉村(野添義弘)と間違えているらしい。吉村の古い写真を見せてもらうと、右京とは似ていないのだが…。右京は佳奈子らに頼まれ、吉村になりすまして同窓会に出席することに…。

 会場の日本料理店で座が盛り上がってきた頃、元部員たちから岩田先生にプレゼントがあるという。喜びを露にする岩田だったが、ふと右京が回りを見るともう一つ袋が残っている。元部員の仲川(志垣太郎)によると、仲居さんが玄関に置いてあったと持ってきてくれたとか。どうやら欠席の吉村がプレゼントだけ置いて帰ったらしい。右京はその吉村に成り代わり、プレゼントを渡そうとするが、中には…。

 ひと騒動のあと、捜査一課の刑事らが岩田や部員たちに事情をきくと、40年前の撮影旅行の際、写真部の副顧問をしていた女性教師が事故死していた事実がわかる…。さらには同級生の一人が「姫小百合」という作者が投稿した短歌などを掲載した最近の新聞の切り抜きを持っているのが見つかるのだが…。
 40年前の女性教師の事故死はなぜ起こったのか? また「姫小百合」の短歌に隠された秘密とは?

ゲスト: 近藤正臣 志垣太郎

脚本:金井寛
監督:和泉聖治
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『ビブリア古書堂の事件手帖』 第5話「時計じかけのオレンジ」

2013-02-12 00:08:30 | ドラマ・映画
本や映画が子どもたちに与える心理的影響は、非常に大きいとよく言われます。
名作と言われる文学作品の中にも、過激な暴力描写や性描写を含むものは、数多く存在していますが、
それを読んで共感した子どもは、いずれ同じような行動をとりかねない……
そう考えることは、はたして正しいのでしょうか?

       (もう少し、練習して欲しいと思うのですが)

変な会話
「(子どものころから)漫画や児童文学も好きだったんですけど、大人が読む本にも興味があって…」
「やっぱり、変わった子だったんだなあ」
「え?…変わっていますか?」
「いやぁ、変わってるでしょ」
「………」
「あ、いや……変な意味で言ったわけじゃないですよ」
「五浦さん、例の感想文のことなんですけど…」
(FAXの受信の音に)
「あ、注文かなあ」と立ち去る。

 無神経気味な言葉を言ってしまった五浦。
 唐突に読書感想文の中学生のことに話を振る栞子。
 失言に気がついた五浦だが、栞子の相談をスルーしてFAXの方に行ってしまうのは、あまりの無神経さ。

意味不明な会話
「あんたも何やってんの!万引き犯にされるくらいなら、感想文写しましたって言っちゃえばいいじゃん!」
「そんなのできないよ!万引きなんかより、人の作文を写す方が、ずっとずっと恥ずかしい!盗作したなんて思われるくらいなら、停学になっても退学になってもいいの?」

 おお、奈緒なのに(笑)良いことを言っている。
 と思ったら、妹の結衣の言葉が矛盾に近いもの。万引きは物、盗作は知的財産。どちらも人のモノを盗むことには変わりはない。どちらが罪が重いかは、議論が分かれるところ。(結衣がこだわった理由はこの後、明かされる)

「じゃあ、なんで、人のモノを写したりなんかしたの?」
理由:姉より難しい本が読めるところを見せたかった
「子どものころから、いつもお姉ちゃんばっかり注目されてる。お姉ちゃんの周りには自然と人が集まってくる。だから、せめて勉強くらい、おねえちゃんより上にいたかったからだよ。それだけは、どうしても負けたくなかった」


 いやぁ」、この結論に到達するまでに、何段階もの、理論の跳躍が必要だった。(「お姉ちゃんが難しくて読めないと言ったから」「五浦とつき合っている」)
 ≪姉に負けたくない。姉より優秀でありたい≫という気持ちが強かったから、あの感想文が取り消されるのが嫌だったのだ。

 とても、優秀な生徒とは思えない。
 それに…それに、お姉さんが注目されたり、周囲に人が集まってくるわけはねぇ…人にズケズケとモノを言ったり、物事に絡んだりして、問題を起こす(大きくする)「鬱陶しい人」だったからなんだよ。張り合う必要はないんだよ

『「時計じかけのオレンジ」を読んで』という感想文
「アレックスは刑務所に入っても(反省せず)悪い人間のままで、ついに洗脳され、絶対に悪いことができない性格になってしまう。
 でも、いい人になってもアレックスは幸せにはならない。今まで乱暴した人たちから乱暴され、それでも自分の身を守ることもできず、俺は時計じかけのオレンジみたいじゃないかと叫ぶ。時計みたいに決まった動きしかできなくなったのだ。
 誰かに押し付けられていい人になっても、本当にいい人になったことにはならないと、作者は言っているような気がする。それよりもまだ悪いことをしている方が人間らしいかもしれない」


 確かに、問題のありそうな感想文。
 洗脳はともかく、悪い人が押しつけられていい人になった方が、周りは助かる。悪人によって、人が不幸になるよりは、よっぽど良い。
 それにしても、小学4年生でこの感想って…



 推理のキーポイントは、『時計じかけのオレンジ』に結末が2通りあったこと。(それと結衣の潔癖症)
 結衣が本を読んでいないことに到達する鍵であったが、実は、基になった感想文が栞子が書いたもので、栞子は初めから分かっていたいうオチはよかったと思う(見えてはいたが)。
 そのことを言いだせなかったのは、古書堂関係者の反応が微妙だったから。
 あまり好きではない甘味堂のマスターだが、いろいろ物事を発展させるのには便利なキャラなのだろう。


【ストーリー】番組サイトより
 篠川栞子(剛力彩芽)は、書籍を寄贈するため聖桜女学館を訪ね、栞子を迎えた図書委員の田辺美鈴(生田絵梨花)が搬入を手伝った。書籍は教員の杉浦(阿南敦子)により選別されたが、数冊が「中学生には不適切」という理由で返却されてしまう。栞子は、それらが文学的評価が高いため、性描写や暴力描写があるだけで除外するのはもったいない、と言うが、杉浦は最近もアントニイ・バージェスの『時計じかけのオレンジ』を読んで学校の体制を批判する感想文を提出した生徒がいたから、と返却の理由を説明する。
 同じ頃、「ビブリア古書堂」に小菅奈緒(水野絵梨奈)がやってくる。奈緒は、志田肇(高橋克実)に借りた本を返しに来たのだが、表情がどこか沈んでいて志田は心配する。奈緒は、中学生の妹の結衣(森迫永依)がCDを万引きして捕まり学校を停学になっていることを明かした。結衣は聖桜女学館に通う優秀な生徒だが、先日書いた読書感想文が学校で問題視され母親が呼び出されることもあった、と奈緒は五浦大輔(AKIRA)や篠川文也(ジェシー)に話した。
 その後、奈緒は学校から戻った栞子、大輔、志田に結衣の感想文を読ませた。それは『時計じかけのオレンジ』を読んで書かれたもので、善悪の常識について疑問を投げかけていた。それを聞いた藤波明生(鈴木浩介)は、万引きも本の影響だろう、と意地悪く言う。栞子は奈緒に、結衣はどこで『時計じかけのオレンジ』を購入したのか、と聞いた。インターネットの通販だと答えた奈緒に栞子は…。
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淡白な投了

2013-02-11 14:59:00 | 将棋
昨年の12月13日の記事、『将棋雑感 ~やはり強い渡辺竜王、減速気味の羽生三冠、順位戦の動向~』の文末に、「この日は、早めの終局が目立った」と述べたが、実はこの傾向がずっと気になっていた。
 統計を取って他のクラスと比較すべきだが、そこまでの根性は私にはない。でも、気になっていたので、終局時刻には注視していた。
 断言はできないが、A級の終局時刻は非常に遅く、B級2組以下は早い傾向がある。戦型や対局相手にも左右され、1局だけを取り上げて言及すべきではないのかもしれない。

 大平五段は、たまたま目についただけかもしれないが、早い終局が目に付く。(本局とは関係ないが、早指しの田村六段も終局時刻は早い)
 ▲宮田(敦)六段-△大平五段(2月5日、C級1組9回戦)
 相腰掛銀から後手の大平五段が右玉に変化し飛車を4筋に振ったのに対して宮田六段が▲6五歩と突っかけた第1図、

 「16時過ぎ、△4一飛までの消費時間は▲宮田3時間30分、△大平53分」とある(宮田六段が▲6五歩に費やした時間は不明)精密型の宮田六段と感覚型の大平五段、更に力戦形の将棋なので、消費時間の差は当然かもしれない。
 それはさておき、▲6五歩に△同銀▲同銀△同歩と進む。
「次に△6四銀と手厚く打つ形の味がいいようだ。それを防ぐなら▲2四飛△同歩▲4五歩から▲6四歩を狙う激しい順も考えられる。17時過ぎ、△6五同歩までの消費時間は▲宮田4時間18分、△大平53分」(中継サイトより)
 宮田六段もその読みだったのだろう。「えい!」と飛車を切る(言うはずはないが)。

 飛車を切ってから、▲4五歩と角道を開け次に▲6四歩を狙う。ここで疑問なのが飛車を切る必要性があったのかということ。単に▲4五歩に△4六銀を警戒したのか?しかし、△4六銀にここで▲2四飛と飛車を切り、△3七銀成(不成)には▲3四飛△3三歩(△3三金なら▲同飛成△同桂▲3七銀)▲4四飛と暴れてよさそう(△4三歩なら▲6四歩△5四金▲同飛△同歩▲3七桂)。
 宮田六段が33分考えて飛車を切ったのだから、当然の理由があるのだろう。(今考えると、単に▲4五歩だと、この瞬間△6六歩を利かす手があるかもしれない←2021年2月7日)


 ここで大平五段は△4五同歩。
「堂々と同歩。」(実況サイトの解説)
 以下、▲6四歩△5四金▲7五歩と進み………何と、投了!

解説は
「22分考えて▲7五歩。
大平は5分考えて、次の手を指さずに投了を告げた。玉頭に拠点を作られて、粘れないと判断したようだ。
終局時刻は17時36分、消費時間は▲宮田5時間13分、△大平59分。」
  
 第1図から投了図までの大平五段の考慮時間は6分。
 その間の指し手は、宮田六段の指し手に素直に応じただけ(若干、第1図の▲6五歩に△同銀が捻った取り方)。宮田六段の考慮中に考えることができるが、素直に応じて投了図まで進め、投了した大平五段の思考は理解できない。
 投了図で指せると思っていたのだろうか?
 玉頭に歩が垂れ、桂頭も危うい。しかし、投了するには早いように思う。
 試しに考えてみると、先手に歩がなく、すぐに▲7四歩と打たれないので、投了図で素直に△7五同歩はどうか?しかし、▲6三銀△同銀▲同歩成△同玉に▲7四銀(参考図1)が必殺。

 △7四同玉には▲5二角の王手飛車がある。これを取れないのでは後手は壊滅である。

 では、投了図で△4六歩と角の利きを抑えるのはどうだろうか?
 これには平凡に▲7四歩と歩を補充しながら桂取りに進めて、やはり後手が辛すぎる。▲7四歩には△6四歩と玉頭の嫌味を解消したいが、▲7三歩成△同玉に▲4二歩(参考図2)が痛い。

 △4二同飛には▲5一角の王手飛車(厳密には飛車角交換だが、この玉形で飛車を渡しては持たない)。かと言って、▲4二同金や飛車を逃げては、▲4六角と角を世に出されてしまう。

 投了はやむなしかもしれないが、大平五段の指し手や考慮時間に、やる気のなさを感じる。


 参考までに、過去3回のC級1組の終局時刻を挙げておきます。
C級1組9回戦(2月5日)(☆(☆印は大阪対局)
(内藤 國雄九段-村山 慈明六段…13時16分千日手成立)
(浦野 真彦八段-金井 恒太五段…16時55分千日手成立)
村山 慈明六段(8勝1敗)○-●内藤 國雄九段(1勝8敗)…17時4分☆
宮田 敦史六段(8勝1敗)○-●大平 武洋五段(3勝6敗)…17時36分
森 けい二九段(2勝7敗)●-○日浦 市郎八段(5勝4敗)…19時12分
(北島 忠雄六段-片上 大輔六段…19時52分千日手成立)
長沼 洋七段(3勝6敗)●-○糸谷 哲郎六段(6勝3敗)…21時11分☆
真田 圭一七段(8勝1敗)○-●塚田 泰明九段(5勝4敗)…21時41分
佐藤 秀司七段(4勝5敗)●-○小林 裕士七段(6勝3敗)…22時3分☆
桐山 清澄九段(1勝8敗)●-○佐々木 慎六段(7勝2敗)…22時18分☆
脇 謙二八段(0勝9敗)●-○福崎 文吾九段(3勝6敗)…22時40分☆
土佐 浩司七段(3勝6敗)○-●加藤 一二三九段(0勝9敗)…22時49分
金井 恒太五段(6勝3敗)○-●浦野 真彦八段(3勝6敗)…23時7分☆
田中 寅彦九段(3勝6敗)●-○千葉 幸生六段(7勝2敗)…23時30分
平藤 眞吾七段(5勝4敗)●-○富岡 英作八段(5勝4敗)…23時53分
小林 健二九段(4勝5敗)○-●高崎 一生六段(3勝6敗)…0時23分☆
高野 秀行六段(6勝3敗)○-●近藤 正和六段(4勝5敗)…0時40分
阿部 健治郎五段(7勝2敗)○-●船江 恒平五段(4勝5敗)…0時41分
稲葉 陽六段(8勝1敗)○-●中村 太地六段(6勝3敗)…1時2分
片上 大輔六段(7勝2敗)○-●北島 忠雄六段(2勝7敗)…1時49分

 C級1組8回戦(1月15日)(☆印は大阪対局)
大平 武洋五段(3勝5敗)●-○佐々木 慎六段(6勝2敗)…16時50分
真田 圭一七段(7勝1敗)○-●日浦 市郎八段(4勝4敗)…17時10分
森 けい二九段(2勝6敗)●-○高野 秀行六段(5勝3敗)…19時8分
桐山 清澄九段(1勝7敗)●-○稲葉 陽六段(7勝1敗)…19時40分☆
小林 健二九段(3勝5敗)○-●加藤 一二三九段(0勝8敗)…20時9分
(脇 謙二八段-平藤 眞吾七段…20時17分千日手成立)
浦野 真彦八段(3勝5敗)○-●小林 裕士七段(5勝3敗)…20時21分☆
船江 恒平五段(4勝4敗)○-●富岡 英作八段(4勝4敗)…20時54分☆
北島 忠雄六段(2勝6敗)○-●内藤 國雄九段(1勝7敗)…21時13分☆
塚田 泰明九段(5勝3敗)●-○土佐 浩司七段(2勝6敗)…21時34分
田中 寅彦九段(3勝5敗)●-○阿部 健治郎五段(6勝2敗)…21時42分
福崎 文吾九段(2勝6敗)●-○糸谷 哲郎六段(5勝3敗)…22時3分☆
平藤 眞吾七段(5勝3敗)○-●脇 謙二八段(0勝8敗)…22時57分☆
近藤 正和六段(4勝4敗)●-○佐藤 秀司七段(4勝4敗)…23時11分
片上 大輔六段(6勝2敗)○-●高崎 一生六段(3勝5敗)…23時50分
中村 太地六段(6勝2敗)●-○長沼 洋七段(3勝5敗)…0時23分☆
金井 恒太五段(5勝3敗)○-●村山 慈明六段(7勝1敗)…0時38分
宮田 敦史六段(7勝1敗)○-●千葉 幸生六段(6勝2敗)…0時46分

 C級1組7回戦(12月11日)(☆印は大阪対局)
福崎 文吾九段(2勝5敗)○-●田中 寅彦九段(3勝4敗)…16時9分
糸谷 哲郎六段(4勝3敗)○-●土佐 浩司七段(1勝6敗)…17時8分☆
村山 慈明六段(7勝0敗)○-●平藤 眞吾七段(4勝3敗)…19時25分☆
塚田 泰明九段(5勝2敗)○-●大平 武洋五段(3勝4敗)…20時25分
富岡 英作八段(4勝3敗)○-●北島 忠雄六段(1勝6敗)…20時53分
高野 秀行六段(4勝3敗)○-●内藤 國雄九段(1勝6敗)…21時17分☆
小林 裕士七段(5勝2敗)●-○金井 恒太五段(4勝3敗)…21時30分☆
千葉 幸生六段(6勝1敗)○-●森 けい二九段(2勝5敗)…21時43分
日浦 市郎八段(4勝3敗)○-●近藤 正和六段(4勝3敗)…21時53分
加藤 一二三九段(0勝7敗)●-○真田 圭一七段(6勝1敗)…22時16分
船江 恒平五段(3勝4敗)●-○中村 太地六段(6勝1敗)…22時21分☆
佐藤 秀司七段(3勝4敗)○-●桐山 清澄九段(1勝6敗)…22時44分
長沼 洋七段(2勝5敗)○-●小林 健二九段(2勝5敗)…23時29分☆
阿部 健治郎五段(5勝2敗)●-○片上 大輔六段(5勝2敗)…0時2分
高崎 一生六段(3勝4敗)○-●脇 謙二八段(0勝7敗)…0時11分
稲葉 陽六段(6勝1敗)○-●浦野 真彦八段(2勝5敗)…0時25分☆
佐々木 慎六段(5勝2敗)○-●宮田 敦史六段(6勝1敗)…2時1分
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『八重の桜』 第6話 「会津の決意」

2013-02-10 22:21:27 | ドラマ・映画
会津の決断
 会津の御家訓(忠誠心)を盾に取り、松平春嶽は容保に京都守護職(厄介ごと)を受けるよう迫る。
 頼母をはじめ会津の家臣たちは「京都守護職を受けるは、破滅の道を歩むこと」と容保に進言するが、義を貫く容保の強固な意志を受け入れる。

 ………という訳で、会津もいよいよ幕末の動乱に巻き込まれていく。

で、ヒロインの八重は?
 幼馴染らに縁談話が進んだり、江戸や京都の時勢の話では、兄や梶原平馬らに仲間外れにされたりと、女子(おなご)の生き方に不満を感じ、心が穏やかではいられない。

更に、準主役の覚馬は?
 全く目立てず!

逆に、目立ったのは?
容保と頼母(ババーン!)
 揺るぎそうにない容保の決意に、しつこく最後まで抵抗を示した。このシーンは見ごたえがあった。
 佐藤B作(田中土佐役)なんて、最初だけだった。

二葉
 堅くて、慕う気持ちを素直に表せない(今風言えば「ツンデレ」)。
 平馬と夫婦になり、死地の京都に向かう覚悟をして、今まで勝てなかった八重に薙刀で一本取る。
 二葉と平馬とのやり取りは主役級の扱い?

敏姫と照姫
 天真爛漫な敏姫が疱瘡を患い死去。まさに儚い花のようであった。
「殿をお頼み申します。……支えとなってくださいませ……殿の…姉上として」
天真爛漫に見えて、照姫の心を見抜いていて、くぎを刺す……。

 この他、佐川官兵衛(中村獅童)も存在感を示していた。


 松平春嶽(村上弘明)はラリー(『ATARU』)にしか見えない。そう言えば、『トッカン』の北村有起哉(秋月悌次郎役)も登場。
 中村獅童は『ビブリア古書堂の事件手帳』のゲスト出演していたなあ。そして次週、とうとう、古書堂のあの人が……



【ストーリー】番組サイトより
 八重(綾瀬はるか)の幼なじみ、山川大蔵(玉山鉄二)の姉・二葉(市川実日子)が、会津藩の有望な家臣・梶原平馬(池内博之)のもとへ嫁ぐことが決まった。
 一方、江戸では勅命を携えた薩摩が幕府に将軍の上洛を迫る。これを受け幕府は、京都の治安維持にあたる京都守護職の選任へにわかに着手。政事総裁職の松平春嶽(村上弘明)は、かねてから優れた見識をもつ容保(綾野剛)に白羽の矢を立てるが…。
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渡辺竜王、強し!

2013-02-09 22:39:19 | 将棋
朝日杯将棋オープン戦で、渡辺竜王が準決勝で羽生三冠、決勝で菅井五段を破って初優勝を遂げた
 準決勝、決勝とも完勝。羽生ファンとしては悔しいが、完敗、惨敗であった。しかも先手番で。
 渡辺竜王は、王将戦、棋王戦のタイトル戦などハードスケジュールの中での優勝。「大変だなあ」と同情したが、大きな誤りであった。

今年に入っての渡辺竜王の対局
1月 7日     ○ 対羽生三冠  棋王戦挑戦者決定戦第2局
   9日     ○ 対佐藤王将  A級順位戦
  13日、14日 ○ 対佐藤王将  王将戦第1局(静岡県掛川市)
  18日     ○ 対村山六段  朝日杯本戦1回戦
  18日     ○ 対郷田棋王  朝日杯本戦準々決勝
  23日、24日 ○ 対佐藤王将  王将戦第2局(千葉県野田市)
2月 1日     ● 対羽生三冠  A級順位戦
   3日     ● 対郷田棋王  棋王戦第1局(長野県長野市) 
   6日     ● 対佐藤王将  王位戦挑戦者決定リーグ戦
   9日     ○ 対羽生三冠  朝日杯本戦準決勝(東京・千代田区・有楽町朝日ホール)
   9日     ○ 対菅井五段  朝日杯本戦決勝(東京・千代田区・有楽町朝日ホール)
  11日       対行方八段  棋聖戦本戦1回戦
  13日、14日   対佐藤王将  王将戦第3局(岩手県大船渡市)

 この後も19日、20日に王将戦第4局(栃木県大田原市)、23日に棋王戦第2局(石川県金沢市)と続く。
 何という過密スケジュールだろうか。タイトル戦は移動や前夜祭もあり、日程以上に大変である。
 しかも、対戦相手もハード。村山六段、菅井五段の活きの良い若手、そして、この若手以外は羽生三冠、佐藤王将、郷田棋王とタイトル保持者のみ。最強羽生世代をひとりで立ち向かうというより、、迎え撃つと言った方が良いような竜王の貫録と将棋。もし、あの羽生戦(A級順位戦)の錯覚がなければ、凄いことになっていた。
 心配なのは、以前も書いたが、渡辺竜王は3月に調子を落とす傾向があること。今後もハードな戦いが続くが、頑張っていただきたい(って、私が言う立場ではない)。

(『朝日杯将棋オープン戦』という名称だが、「オープン戦」という響きは、プロ野球のオープン戦を連想してしまう(テニスやゴルフだと『全英オープン』『全米オープン』とメジャーの響きがあるが)。『朝日杯将棋オープントーナメント』の方が良いのではないだろうか)
コメント (2)
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『相棒 eleven』 第14話「バレンタイン計画」

2013-02-06 23:52:32 | ドラマ・映画
いろいろな謎が収束していく
・祐介が実行した復讐の意味。誰(何)に対してか?ジャズの名盤を割った意味は?
・3ヶ月前にミス慶明の高村奈津とつき合っている噂がたった真相は?
・被害者の中古レコード店の店長との関わりは?
・店長の左腕に残る傷のいきさつは?
・ペットボトルのキャップと事件のかかわりはあるのか?
・祐介が売り払ったはずのジャズの名盤が、どうして祐介の手に戻っていたのか?
・被害者の血が付いた3か月前に祐介が捨てたカッターナイフの真相は?

  ……中学校の犯行予告を捜査していくと、殺人事件につながり、いろいろな謎が浮上してくる。それが、集約していき事件解決という『相棒』の一つのパターン。


 これはこれで面白いが、あちらこちらと聴き込むイベントが多く、視聴者(私)はそれについていくだけの傍観者であった。視聴者は傍観者なので、それはそれで仕方がないが、イベントを多くこなさなければならないせいか、右京と享が同じ方向を向いていて、衝突したり享が置き去りにされる場面がなく、淡々と進んでいきアクセントがなかった。
 今回に限らず、享は相棒と言うより、よく出来た助手という趣である。ドラマ『相棒』としては物足りない。

 それから、長男を事件で失った悲しい思いを抱えており、次男の心を奪われたと思った母親の心理が異常と言うのは分かるが、いきなり後ろから消火器で殴るものだろうか?


【ストーリー】番組サイトより
 右京(水谷豊)と享(成宮寛貴)は、中園参事官(小野了)の指示で私立中学の警備をすることに。同校の裏サイトに「2月14日8時30分、計画を遂行する…」という書き込みがあったからだ。右京らが中学校へ行くと予告の時間にジャズの「マイ・ファニー・バレンタイン」がスピーカーから流れ、屋上から「ハッピーバレンタイン」という垂れ幕が投げられ、さらに「教科書なんか捨てて恋をしろ!復讐成功」と書かれたチラシが大量にばらまかれる。

 その屋上からは一人の生徒が逃走。が、階段から転げ落ち意識を失ってしまう。生徒は同校の3年生、藍沢祐介(北村匠海)だったが、意識不明の重体となり救急車で運ばれてしまった。

 祐介がいた屋上には高価なジャズの名盤がバラバラに砕かれ散乱していた。なぜ中学生の祐介がそんなレコードを所持していたのか? なぜそれらを砕くことなどで復讐に成功したというのか?

 その後、中古レコード屋の店長が他殺体で見つかるのだが…。中学生のイタズラと中古レコード店店主殺害はいったいどういう関係があるのか?

脚本:酒井雅秋
監督:東伸児  
コメント (2)
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