英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『軍師官兵衛』 第29話【補足】~宗治自害の周辺~

2014-07-24 11:07:39 | ドラマ・映画
今ドラマでは宗治の自決が和睦への楔(くさび)となっていた
しかし、その必然性意義については多面的で複雑な絡みがあった


Ⅰ信長の急死がもたらした状況の変化
【秀吉サイド】
秀吉は明智を撃つのが最優先となり、中国遠征を早く終結しなければならなくなった⇒和睦を急ぐ
信長がいなくなったので、勝利の戦果としての宗治の首の必要性は低くなった
【毛利サイド】
秀吉軍は毛利と明智の挟み撃ち状態になり、大攻勢のチャンス(実際は信長の死を察知していない)

Ⅱ官兵衛・恵瓊の密約
【秀吉サイド・官兵衛】
和睦を成立させるため、毛利の本領安堵を約束する譲歩案を提示
宗治についてまで譲歩するのは、毛利側に異変を察知されてしまう
和睦を成立させるため、恵瓊にだけは信長の死を知らせ、協力を依頼

【毛利サイド・恵瓊】
本能寺の変により、和睦を結ぶ必要はかなり低下した
秀吉を叩くチャンスでさえあるが、恵瓊は秀吉や官兵衛を買っており、できれば戦いたくない
勝利したとしても、かなりの痛手を負うだろう
それよりは、秀吉(官兵衛)と手を組んだほうが得策である

 そういうわけで、官兵衛と恵瓊が意気投合
 うん、ここまでは納得
ところが、
「…して、和議を進めるに当たって、高松城の始末はどうする?」
「今一度、織田に寝返るよう、説き伏せるしかありません」
「うむ、そうと決まれば、こうしてはおれぬ。善は急げじゃ!」

 えっ?簡単すぎるだろっ。
 宗治の性格を考えると、寝返らずに自決を選ぶのは間違いない。
 現状において、和睦を結ぶことが最優先であるが、宗治の首は必須ではないはず。
 毛利が信長の死を知れば、和睦は成立しないどころか、秀吉軍を殲滅に動く可能性が大。
 秀吉と毛利が手を組むことで合意しても、隆景の気持ちや宗治の有能さを思えば、恵瓊が信長の死の秘密保持を条件に宗治助命を要求するのが妥当な流れではないのだろうか?
 確かに、「本領安堵」+「宗治助命」となれば、却って≪織田方に、何か異常事態が起こったのか?≫と疑われる危険性はあるが、恵瓊が「善は急げじゃ」と言うのは、急ぎ過ぎである。
 恵瓊が「宗治助命」を要求して、
 そこで、官兵衛が「毛利に疑われないため」という理由を挙げ、さらに、
「信長の死が毛利に知られてしまう可能性が低くはなく、それゆえ、宗治の死が必要である。
 宗治自決という事実が、和睦を結ばせる大きな礎となるはず。
 宗治が自決したにも拘わらず、和睦を蹴ってしまったのでは、まさに宗治は“無駄死に”なってしまう。
 和睦を決定的なものにするには、宗治の死は必須なのだ」
(実際、隆景は「宗治を無駄死にさせるのか?」という官兵衛に言葉が詰まっていた)

宗治の死は和睦の担保』だったと、ここまで論じて欲しかった。
 時系列に従って、こういった会話を見せてしまうのはネタバレになってしまうので、回想シーンにする必要はあると感じるが、本編はこの点に於いて恵瓊の腰(宗治の運命)が軽すぎた


Ⅲ隆景、恵瓊、官兵衛、三者会談
 宗治を見捨てるのか?と問う隆景に対し
恵瓊「宗治の切腹によって、城兵は救われ、和睦も成る。宗治も承知している」と説得。
 隆景は恵瓊の言葉に思案に沈むが、和睦の条件が良いことを訝しがる。そこへ、官兵衛が登場し、無益な戦を避けるためと説明、和睦の返答を迫る。
 独断で即答はできないという隆景に、
官兵衛「すべては天下のため。宗治は惜しい男であるが、その命こそ織田と毛利両家の和の証となり、この乱世を終わらせるのです」と力説。
 恵瓊も「宗治殿は、天下のためなら喜んで死ぬと言うておりました」とダメを押す。
 隆景「…………天下のためか……。“乱世を終わらせる”…しかと相違ないな」
 官兵衛「この命に代えましても、お約束します」
 隆景「相わかった。官兵衛、お主を信じよう」

 正論、最小限の(都合の良い)事実を駆使し、巧みに隆景の説得に成功。
 官兵衛の言葉はかなりグレーだ。


Ⅳ人質交換の場、隆景、官兵衛を糾弾
 毛利の旗を貸してくれという官兵衛の頼みに対し、
「毛利が織田に味方すると、明智に思わせるためか?
 謀ったな官兵衛!」
 この件(くだり)は、なかなか良かったが、“惜しむらくは視聴者に隆景が明智の使者により、信長の死を知ったこと”を明かさない方が、鮮やかだった。

 官兵衛、「味方の利とならぬことを口にしなかっただけ」と開き直る。
 追い打ちを掛ければ挟み撃ちになる、羽柴勢も進退窮まると毛利の優位を強調する隆景に対し、
「分からぬかっ!今天下に最も近いのは羽柴秀吉さま(である)!」
と大見得を切り、羽柴と戦うか、手を組んで乱世を終わらせるか、どちらが得策か、どちらを選ぶかを迫る。
 前回記事でも述べたが、
隆景「“毛利は天下を望んではならぬ”…それが亡き父の遺訓だ
    元より我らには版図を広げる野心はない。
    羽柴殿と和議を結び本領が安堵された今、大義なき者に付き世を乱すことは、毛利にとって何の理もない。
    行けっ! 一日も早く、明智を討て! わしはお主に懸ける」

 かっこいいぞ!隆景。

①毛利の本領安堵を約束した官兵衛を信じた
②宗治の死を経たうえ、和睦が成立した。それを反故にはできない
③秀吉と戦うのは、毛利も打撃を受ける
④毛利の義を重んじる家訓
 これらを考慮し、隆景の腹は決まっていたようだ。
 吉川元春には②が有効だったようで、ドラマの意図としては①も重要か。


 今話は、和睦周辺のそれぞれの思惑が絡み合ったコクのあるストーリーだったが、要らぬシーン(おねのシーン、長政と又兵衛の水飲み場?での奇跡の出会いなど)が多過ぎで、もっと、宗治の処遇に関する密約を掘り下げてほしかった。

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第55期王位戦 第2局1日目

2014-07-23 19:56:09 | 将棋
 第1局は、木村八段の伸び伸びした指し手に対し、羽生王位の指し手がどこかチグハグ。更に終盤の踏ん張りどころでも読み抜けがあり、いいところなく敗れた。
 第2局は羽生王位の後手番なので、横歩取りと予想したが矢倉だった。羽生王位はもともと矢倉は得意なのだが、昨年度は先手番で5勝3敗、後手番では3勝4敗と苦戦している。今年度は第1局の敗局を含めて、先手番は1勝1敗、後手番は2勝0敗とまずまず。ちなみに一昨年度は先手番8勝0敗、後手番1勝4敗と極端な結果となっている。
 通算では、矢倉先手番.766、矢倉後手番.661で先手番後手番を合わせた矢倉戦の成績は.720と、羽生四冠としては平均の成績である。
 ただ、ここ数年、対森内戦で矢倉先手番をブレークされている印象があるので、矢倉先手番は苦手なのかなと思うことがある。
 昨年度から、横歩取り戦は先手番5勝1敗、後手番9勝0敗とほぼ無敵状態なので、第1局の先手番を落としたので、本局は横歩取り戦だろうと思っていたが、矢倉だった。まあ、羽生四冠にとって過去のデータの傾向など眼中にないのであろう。

 と思っていると、戦型は昨年度の名人戦第5局と同じ進行。
 そう後手番の森内名人が△3七銀の新手を繰り出し

 それに抗しきれず、惨敗と言える将棋で敗れ、シリーズも1勝4敗で敗れ去ってしまった将棋である(悲しい思い出はこちら)。

 だが、本局は後手番の森内側を持って指しているのが大きく違うところ。このままいくと、羽生王位が△3七銀を指すことになるが……
 しかし、55手目▲6八角ではなく▲5七に引いた。△3七銀と打たれる手に対しては角は5七の方が対処しやすいらしい。

 なので羽生王位も名人戦の△6五歩ではなく△2四歩を選択。実は昨年の名人戦の第5局までは、55手目の▲6八角に対しては本局の△2四歩の方が圧倒的に前例が多かったようだ。
 △2四歩と指せば、以下▲1二歩△同香▲2四角△2三銀と進むので、55手目の先手角の引き場所は6八でも5七でも同じになる。

 昨年度の名人戦第5局とは離れてしまったが、実は本譜の進行は2期前のA級順位戦最終局▲渡辺竜王-△郷田棋王戦と同じ進行。渡辺竜王が快調に攻めていたように思われたが実は難しい形勢で、結局攻めきることができず、郷田棋王の快勝となった一局だ。

 2四の歩を守る△2三玉ではなく、△2二玉と指した手が読みの入った一手で難解な局面が続いたが


 △5五歩に対して▲5五同角としたが、ここで▲7四歩を入れるのが正着で、ここから渡辺竜王が苦しくなったとのことである。

 本局は△2四歩以降▲1二歩△同香▲2四角△2三銀▲4六角△2四歩▲1三歩△同桂▲1五香△1四歩▲3三歩△3一金▲3二銀と同じ指し手を辿るが、

 △1五歩で離れる。ここで1日目は終了。木村八段が次の手を封じた。

 渡辺-郷田戦は△1五歩ではなく△3二同金だった(当時は新手)。
 本局の△1五歩は「4局の前例があり、羽生自身は先手を持って1局経験があり、勝利を収めている」と中継の解説に書かれている。
 本局は負けた後手を持って指しているわけだが、当然、勝つつもりで指しているわけで、明日は羽生王位が温めていた手を繰り出すのだろう。その前に木村八段が手を変える可能性もある。

 中継の解説によると
「図での前例は▲4三銀成と▲4三銀不成でいずれも金を取る手。控室の予想は福崎九段が▲2三銀成。武市七段が▲4三銀不成。長谷川女流二段が▲4三銀成。封じ手終了後控室に姿を見せた梶浦三段も▲4三銀成を挙げた」とある。
 また、Twitter解説の北島忠雄六段によると
「△1五歩は、どうぞ好きなように攻めて下さいという手です。羽生王位は局面に自信を持っているように感じます。
封じ手予想は▲2三銀成です。以下△同玉▲3二銀△同金▲同歩成△同玉▲1三桂成△同香▲2四角(想定図)と進んだ局面がどうか。先手、香損ですが自玉が堅く攻勢を取れているので、いい勝負でしょうか」とのこと。


 確かに、先手は攻勢が取れていて駒も捌けている。玉も堅い。
 後手は香得だが、1三の香が当たっており、▲1三角成と香を取られつつ馬を作られてしまうと、後手の主張点はなくなってしまう。しばらくは丁寧に受けることになりそう。今のところ先手の攻め駒も足りているが、持ち歩が一歩だけなのと実際に先手は香損なので、正確に受けていくと光が見えてくるかもしれない。

 木村八段が攻め、羽生王位が受ける……棋風と逆の展開だ。
 
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1個右 ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2014年4月号

2014-07-21 19:35:17 | 詰将棋
『将棋世界』2014年4月号掲載、中田七段詰将棋コーナー(第6問)です。

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『軍師官兵衛』 第29話「天下の秘策」

2014-07-21 11:53:59 | ドラマ・映画
秀吉・毛利、和睦の構図
秀吉・官兵衛の思惑
 一刻も早く京に戻り、光秀を討ちたい
 毛利8か国の本領安堵を提案

恵瓊の野望
 秀吉と組むのは有効だと考えていた
 官兵衛に信長の急死を隠すことなく打ち明けられ、軍師同士意気投合
 毛利と秀吉が手を組んで、天下を動かすのも悪くない

清水宗治の決意
 恵瓊より、織田方に付くよう再度の説得を受ける(すべてが丸く収まる)
 寝返るより、忠義を貫くことを一義として、自害を決断
 自分の命で、毛利の本領安堵が叶い、城兵が助かるのなら、本望である
   (隆景よりも先に宗治に接触)

小早川隆景・その1
 恵瓊より、宗治の決断と官兵衛の和睦条件を伝える
 毛利に有利な条件を訝しがる
 (官兵衛登場)
 官兵衛は「信長が到着すれば毛利を殲滅の大戦(いくさ)になる。無用な戦を避けたい」と決断を迫る
 「宗治は死なせるには惜しい人材だが、>宗治の命こそ、織田と毛利の和の証として、乱世を終わらせるのだ」と力説
 隆景、天下のため、和睦を決断

宗治、自害

小早川隆景のもとに、光秀からの声明文が届く

光秀、信長の茶器を配下に分け与、信長の痕跡を排除しようとする
光秀、長浜城、佐和山城(丹羽長秀)占拠
光秀、細川高藤から袖に振られ、朝廷よりの“お墨付き”が必要と感じ、実行に移す

小早川隆景・その2
 和睦の最終確認に来た官兵衛を糾弾
 官兵衛「まずい事実(信長の死)を口にしなかっただけ」と開き直る
 さらに、ここで天下取りに最も近い秀吉と手を組む利を力説
 隆景「“毛利は天下を望んではならぬ”…それが亡き父の遺訓だ
    元より我らには版図を広げる野心はない。
    羽柴殿と和議を結び本領が安堵された今、大義なき者に付き世を乱すことは、毛利にとって何の理もない。
    行けっ! 一日も早く、明智を討て! わしはお主に懸ける」
   「(毛利の)旗を持って行け。引き際には堤の堰を切って、われらが追えぬように行く手を阻んでおけ」


 官兵衛の迅速な謀略を見て、官兵衛に懸けることを決意した隆景
 かっこ良すぎるぞ!人が良すぎるぞ!


さらに、
 毛利を謀った秀吉に一矢報わないと腹の虫がおさまらぬ追撃を命じる吉川元春に
 宗治の遺志を踏みにじるおつもりか?官兵衛は「本領安堵」を約束した。「官兵衛は約束を守る男」だと説得する。


 それにしても、隆景に大義なき者と断じられ、主君を裏切ったと高藤から見放された光秀って……
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『ゼロの真実 監察医・松本真央』

2014-07-20 19:15:35 | ドラマ・映画
感情を持たない天才監察医
 以前、武井咲が演じた『お天気お姉さん』の安倍晴子と似たキャラであるが、阿部春子は感情を表すのが苦手だっただけで、感情はあったようだ(最後まで観ていないので、違っているかもしれない)。とにかく、気象学が好きでそれが最優先になり、他のことまで頭が回らないようだった。
 今回の松本真央はもっと冷徹な印象を持った。それが表面だけなのかは、今後明らかになるのだろうか?
 逆立ちパフォーマンスは要らない。

 さて、このドラマは中央監察医務院に配属された新人なので、自分本位に才能を発揮すれば周囲と軋轢を生む。そんなところが鬱陶しい。しかし、真実を追求する真央にメンバーが感化されていく可能性もある。
 そのメンバーだが、部長の生瀬勝久を始め、尾身としのり、六角精児など豪華。彼らがもっと光るような脚本であってほしい。
 唯一、真央と対抗できそうなのが、真矢みき演じる印田恭子監察医。ふたりのやり取りも面白い……かも。
 また、暴走刑事・屋敷(佐々木蔵之介)も面白い。まあ、監察医の中心のドラマなので、有能な単独行動刑事がいないと、尺が足りなくなる。
 拘置所にいる死刑囚・小杉貞夫(橋爪功)は真央とどういう関わりを持っているのかも気になるところだが、こういうラスボスをちらちら見せるシリーズの流れは好みではない(最近の刑事ドラマのほとんどが、このパターンのような気がする)。
 今回、真央の天才ぶり(生意気ぶり)は十二分に発揮していたが、監察による真相の解明振りは普通だったように思う。
 救命のための手術により直接確かめることはできないにしても、執刀医に聴取したり、血痕など現場検証によって、転落による死亡か、撲殺されたのか、判断できると思う。



今週の謎
 被害者の部下が、時折、意味深な表情や態度を見せていたが、どういう意味があったのか?


※今週の気になったセリフ
「秋山君、また遅刻か?イカンねえ」
「今のはパワハラです」


 遅刻を注意するのがパワハラ?!
 だとしたら、上司は一切注意できないことになってしまう。



その他
「アメリカなら、訴訟ですよ」

 よくテレビの討論番組で、「欧米は○○」という例を出して、日本は遅れているという趣旨の発言を聞くが、欧米を「先進」として絶対視するのはどうかと思う。
 「猫を入れて電子レンジを使用しない」という注意書きがなかったと難癖をつけて、多額の賠償金をぶんどった例があるアメリカを崇められても困ります。


【ストーリー】番組サイトより
 中央監察医務院。死因不明の急性死、事故死、自殺など、すべての不自然死の検案・解剖を行う機関。ある日、万年人手不足にあえぐその医務院に、松本真央(武井咲)という新人監察医が着任する。彼女はIQ150という才女だが、学生時代から法医学の世界にのめり込んでいたという変わり者。自己紹介もそこそこに、プロファイラーのような洞察力で上司のプライベートをずけずけと分析するなど、初日から先輩職員たちを困惑させる。ただ一人、ベテラン監察医の印田恭子(真矢みき)だけは冷静に、真央を試すような言動を見せるのだった。
 そんな真央の着任初日も、多数の解剖がなされ、慌ただしく一日が過ぎようとしていた。しかし、その夕方、「死因に納得できないので解剖してほしい」という遺族が、医務院に押し掛けてくる。遺体は、建設現場の足場から転落したらしい作業員の男性。院では飛び込みの解剖など受け付けていないが、遺族の勢いに押され、とりあえず遺体を預かることに。ところが、「再会したときには遺体になっていた」という遺族の無念を感じ取った真央は、独断で解剖を開始。遺体に残されたわずかな痕跡から、事件の可能性を見出すが…!?
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『ST 赤と白の捜査ファイル』 第1話

2014-07-20 10:44:08 | ドラマ・映画
赤城左門(31)……法医学者。卓越した科学捜査能力を持つ。「俺様性格」で自ら「一匹狼」を名乗るが、対人恐怖症の引き籠り
青山翔(24)……文書鑑定担当。犯罪心理学のエキスパートであるが、秩序恐怖症。
結城翠(27)……物理学担当。絶対音感など超人的な聴力で相手の心理の動きを把握できる。束縛されるのを嫌い(閉所恐怖症)、服装も開放的(エロい)
黒崎勇治(29)……第一化学担当。優れた嗅覚を持つ。武闘に秀でるが、先端恐怖症(他人の言葉にもとげを感じる)極端な無口。
山吹才蔵(41)……第二化学担当。僧侶でもある。不眠症(眠ると死んでしまうのではないかという強迫観念を持っている)。チームの潤滑油的存在。

 異色メンバーの特殊チームというのはドラマでは珍しくない。
 ただ、個性が強すぎで、赤城、青山、翠が超自分本位なので、不愉快。

 彼らをまとめるのが
百合根友久(26)……キャリアの警部。几帳面な性格なだけに、STの管理者として苦労が絶えない。

 事件は独創的で面白い。

以上の点から言うと、
『東京スカーレット ~警視庁NS係』とは、正反対。

 以前のスペシャルドラマの時もそう感じたが、キャラの不快感は顔見世の際、キャラを断たせる目的でデフォルメ気味。慣れるということもあるが、徐々にメンバーの良さも見えてくる。毎週、付き合うことになるので、尖がった性格は控えめにしてほしい。

 個人的には、藤原竜也が演じる赤城が面白い。
 自己中心で自信家だが、対人恐怖症。
 それでも、(百合根のために?)苦手な聞き込みも試みる(失敗)。
 その他、弱者にやさしい面もある。

 普段はSTメンバーに振り回される岡田将生演じる百合根だが、決めるところは決める。
 百合根&赤城のコンビは面白い。

【ストーリー】番組サイトより
 法医学のスペシャリスト・赤城左門(藤原竜也)を筆頭に、警視庁科学捜査研究所の優秀な研究員5名に特別捜査権を与えて結成されたサイエンティフィック・タスクフォースこと、通称“ST”。
 キャリアの警部だった百合根友久(岡田将生)が彼らの管理を任されてから1年、ろくな実績を挙げることが出来ず、また三枝俊郎(渡部篤郎)参事官という後ろ盾も失った。さらに後任としてついたのがSTを敵対視する松戸紫織(瀬戸朝香)理事官。それにより、ますますSTは存続の危機にあった。
 そんな中、2つの殺人事件が発生。しかもそのうち1人の被害者は、遺体がゾンビのように動き出したらしい。百合根は不思議がるが、STのリーダーである赤城は、フグが持っているような毒を使えばありうると告げる。
 赤城・百合根に加え、青山翔(志田未来)、結城翠(芦名星)、黒崎勇治(窪田正孝)、山吹才蔵(三宅弘城)という科学捜査のスペシャリストたちで構成されたSTだが、変わり者揃いとあって警視庁内で疎まれていた。さらに青山が余計な挑発をしたことで捜査本部から締め出されたため、STは独自で捜査を開始。
 被害者は2人ともモデルの八神秋子(加藤夏希)に付きまとっていたことを知る。捜査すればするほど秋子への疑いが深まるが、それが真犯人の狙いではないかと赤城は考え…。

 
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『東京スカーレット ~警視庁NS係』 第1話「夢の城…タワーマンション殺人事件」

2014-07-19 22:53:07 | ドラマ・映画
「女性管理官がいない男社会」という批判をかわすために新設された『NS係』(「New Service」の頭文字)。
「女性刑事を係長に据えた」という事実が欲しいだけの間に合わせ“お飾り部署”であった。


 ありがちな設定は別に文句はないが、初回を見た限り“間に合わせのドラマ”という印象。
 近藤公園さんはよく知らないが、菅原大吉、キムラ緑子、生瀬勝久と役者を揃えているのに、「そつなくこなすベテラン刑事」、「情報収集得意なもやし系刑事」、「暗い過去を持つやり手の一匹狼」、「姐御肌の中堅女性刑事」と、これもありがちなキャラで、今のところ個性(魅力)を感じない。(キムラさんは役にマッチしていないような感じ)
 主人公の鳴滝杏(水川あさみ)はと言うと、純粋だがお人よしでパッとしない30代の女性刑事。これも女性刑事が主役である時の典型的なパターンである。実際は垢抜けた女優に、無理に冴えないファッションも行動パターンを強いるのはどうかと思う。水川さんの魅力半減である。刑事でありながら結婚詐欺に遭ってしまうというのもありがち。
 冒頭の張り込み→逮捕劇も、踏み込んでから「裏口に回れ!」って、段取り悪すぎ。水川さんの銭湯での逮捕劇を見せるのが目的だったようだ。


とにかく、納得のいかない点が多かった。
 ドラマ名の『東京スカーレット』もどうなのか?
 さらに、『NS係」もネーミングセンスを疑いたくなる。小学校の「給食係」じゃないんだから……
 立ち位置的には『相棒』の「特命係」を意識したのかもしれないが……何をするかも“お任せ”らしいし。

 とは言っても、なぜホステス殺人を担当できたのだろうか?
 NS係、発足前に事件が発生し、捜査一課が捜査していたはず。

 殺人事件の真相もありふれていたし、被害者の心理も描写不足。
「絵は捨ててしまった」と嘘をついたのはなぜか?
 犯人を挑発するようなことを言ったのはなぜか?
 アパレル会社社長は会社名が「絆」なので離婚できないと言っていたのだから、彼女が犯人に「結婚する」と言ったのも嘘なのだろうか?

 清掃員として超高級マンションに出入りしていたとは言え、夜間にそこに入ることは無理のように思えるのだが、どうなのだろう?
 阿藤は「犯人は何度かマンションに出入りしていた。住人と間違えられてもおかしくない」って、犯人の風体から無理だろう。
 
 アパレル会社社長の妻の心理描写も説明不足であるし、主人公が、偶然会社社長の妻のブログのファンであったのも無理がある。マンションの住人の特権意識にはむかついた。なので、社長の妻を含めて住人達をやり込めるシーンを見せてほしかった。(阿藤が“無差別殺人”と脅かしてはいたが)

 モタモタ感がいっぱいの捜査であったが、スケッチの際につく掌の横の写り込みの一発で解決。
 それだけで警察に引っ張るのも無理がありそうだが、任意同行と言っておきながら阿藤が脅かして聴取。
 観念して同行したが、黙秘。自白を引き出したのは、鳴滝の説得。


 ドラマの最後で、鳴滝もSN係に配属された。
 その時、出町係長が“赤バッジ”のプライドを力説したが、“NS係”で言われてもねえ……
 

 設定の平凡さは不問に付すとしても、「プラス要素」をほとんど感じられなかった。
 唯一、面白かったのが、「写り込み」を説明する際の「恋のおまじない」。
  ……≪何を言っているんだ?この女?≫と思ってしまった。

 

【ストーリー】番組サイトより
 2014年東京。都知事の芝浜勘太郎(ラサール石井)はとある外国誌の記事を受け、警視庁に女性をマネージャーとする部署を新設すると宣言した。そしてその責任は警視庁内を丸投げされ続け、最終的に捜査一課長・岩井十三(中村雅俊)に全てが任された。岩井は捜査一課の中に「New Service」の頭文字を採ったNS係を新設、湾岸の超高級マンション付近で起きた殺人事件を捜査中の中堅女性刑事・出町いずみ(キムラ緑子)を係長に任命する。いずみは係の人員をリクルートするが、誰に声をかけてもいい返事はない。結局、義理の弟である堀徳美(菅原大吉)と激務の時期に産休を取りお荷物扱いされていた鑑識課の荒木田満(近藤公園)の3人でNS係はスタートする。
 そんな時、警視庁麻布西署の刑事・鳴滝杏(水川あさみ)がいずみを尋ねてきた。杏は些細な用事をこなすためにNS係まで来たのだが、そこに一課内でもひとり浮いた存在の刑事・阿藤宗介(生瀬勝久)が現れ事件の話を始めたことで事態は急展開。なんと殺人事件が起きた超高級マンションには彼氏の小林トオル(黄川田将也)が住んでいるのだ! 杏はなし崩し的に捜査を手伝うことになってしまう。
 殺人事件が起きた超高級マンションは塀で居住区域を囲み様々な防犯装置でセキュリティを強化し住人の安全性を高める“ゲーテッドマンション”と呼ばれるタイプで、当然大金持ちしか住めない。しかしコンシェルジュによると小林トオルという男は住んでいないという。どういうことだ!?
 住民を集めた事情聴取でアパレル会社社長の遠山(伊東孝明)が殺された女性・百合子(岩田さゆり)に請われて何度かマンションを案内したと申し出た。加害者はこのマンションに住む大金持ちを憎む人間かもしれない。宗介は住民たちに敢えてそう伝え危機感を煽る。そして杏はそういう人物に心当たりがあると気付く。
 杏の言う心当たりとは彼女がよく読むブログの筆者で、内容を解析した結果、筆者は遠山の妻・佳織(東風万智子)だった。杏はいずみと共に佳織を直撃するが、彼女にはアリバイがあった。遠山自身にもアリバイがあり、捜査は暗礁に乗り上げる。。
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小保方氏博士論文問題……博士号って、けっこうヌルイものなんだ(W大だけ?)

2014-07-19 19:28:26 | 時事
 『早大 小保方氏学位取り消さず』という見出しが、飛び交った。
 小保方氏については、吟味もせずチヤホヤ持ち上げておき、問題が発覚すると途端に叩き落とすというマスコミに一番の問題点を感じるが、氏の論文の不備にはやはり疑念を抱いてしまう。
 しかし、今回の学位問題については、彼女自身というより大学の体質に不審を抱いてしまう。

 まず、NHKの午後七時のニュースのフラッシュニュース(いくつかの事件出来事を、まとめて手短に報じるニュース)において、
「理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが3年前に早稲田大学に提出した博士論文、文章や写真の登用の疑いが指摘されていましたが、大学の調査委員会は「博士号の学位取り消しには当たらない」と判断しました。

 この問題で早稲田大学は調査委員会を設置し調査を行ってきましたが、その結果、
「小保方リーダーが大学に提出した博士論文は、多数の問題個所があり、内容の信ぴょう性・妥当性は著しく低い」と認定しました。
 しかし、調査委員会は
 小保方リーダーが『誤って下書き段階の論文を提出した過失であり、完成した論文は別にあった』などの主張を認め、博士号の学位取り消しには当たらないと判断しました。


 ちょっと疲れた頭で聞いていたので、よく理解できなかった。
 ≪何か矛盾することを言っているような…≫
 ≪そのうえ、問題のあった提出された論文は下書きだから問題ないって……?≫

 ニュースはこれだけだったので、たくさんの疑問符が頭の中に残った。
 さすが、NHKのキャスター(サブの女性アナウンサーだったが)である。こんな矛盾する内容の記事を、何の抵抗もなくすらすら読み上げていた。
 私は頭が悪いので、(キャスターが主観を述べるわけにはいかないだろうから)解説員を起用してしっかり解説してほしいものである。


 仕方がないので、ネットで「小保方氏 博士号」とか「小保方氏 学位」で検索を掛けると容易に多数の記事がヒットした。
『小保方さん早大論文、6か所で不正…学位維持』
『小保方氏学位取り消さず 早大、博士論文11カ所不正認定』
 やはり、矛盾したタイトルである。
 調査委員会が配布した資料を載せている記事もあった。
『<小保方博士論文>「不正あったが学位取消に該当せず」早大調査委・配布資料(全文)』

 これらの記事を要約すると
論文は多数の問題箇所があり、内容の信ぴょう性、妥当性は著しく低いが、
 しかし、早稲田大学における学位取り消しの要件は、「不正の方法により学位の授与を受けた事実が判明したとき」である。
 つまり、「一度認められた学位は、それが不正に依るものでなければ取り消さない(内容は関係ない)」ということである。

 さらに、この「不正」は故意に行ったモノを指しており、過失によるものは該当しないらしい。(小保方氏の不正は故意ではない)
 また、「不正」が学位取得に多大な影響を与えたか否かも、「学位取り消し」の基準になるらしいが、簡単に言うと「問題になった不正は学位授与へ一定の影響を与えているものの、重要な影響を与えたとは言えない」らしく取り消しに該当しないらしい。

 で、小保方氏の主張についても検証し、過去の資料や記録を分析した結果、提出された論文より完成度が高い論文の存在を認めている。


 という訳らしい。
 しかし、
「下書き段階の論文で学位を認めてしまういい加減さ」
「一旦認めた学位は悪質な不正がなければ取り消さない」
「調査委員会が検証の結果、下書きとは別に完成した論文があったと認定」
(正直で良いかも)


 実際、調査委員会は「信ぴょう性が低い」と断じた後、「審査体制に重大な欠陥がなければ、学位が授与されることは到底考えられなかった」と(正義ぶって)指摘論文の審査体制を厳しく批判している。(なんだか他人事のように言っているが)
 マンモス大学なので、多数の論文を精査するのは大変なのはわかるが、こんないい加減に「博士号」を与えてしまっていいのだろうか?
 そもそも、問題が発覚して調査した結果、「下書きでした。正式なものはこちらにありました」で、お構いなしって、一般社会ではダメでしょう。

 
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『HERO』 第1話

2014-07-16 23:09:15 | ドラマ・映画
 いよいよ始まった『へろ』……否、『HERO』!
 コテコテのボケはさておき、実は「2」が始まるの、忘れていました。見逃さなくてよかった。

 一言で感想を言うと、『HERO』は『HERO』だった。
 映画を除くと13年ぶりだが、
 久利生は相変わらず、形式に囚われず、マイペース、信念・正義を貫く。
 メンバーの入れ替わりはあるが、東京地検城西支部の独特の会話や雰囲気も引き継いでいる。


 個人的には、前シリーズから13年経ていること自体、大きな驚きなのだが、
 にも拘わらず、『HEROの世界』が変わっていないことに嬉しさを感じてしまう。
 ただ、冷静に考えると、「変わらない久利生君、進歩しなくていいの?」と思ってもしまう。


さて、第1話であるが……
 宝石強盗と居酒屋暴行事件の真相は見え見えで、真相解明よりも、久利生の検事としての正義感を描くのが目的だったのだろう。
 また、真相が見え見えの分、久利生や城西支部のメンバーの心内を、視聴者には“どんでん返し”に思わせるようにしている。(こういった構成は、前シリーズでも見られた)


久利生の意図の逆転の構図
「時効が迫っている。早く起訴しないと時効が成立してしまう」という世間(上司)の声に対し、
「凶器の指紋だけでは、起訴できない」という久利生の主張

 これが、今回の主題で、
「人生を左右しかねない起訴を、“取りあえず起訴”といういい加減な気持ちでしてはいけない。罪を犯したという確信がなければ起訴してはいけない。冤罪は絶対にあってはいけない」
という久利生や検事の正義を描いている。


 話の流れ的には、
「指紋だけが証拠の容疑者の無実を証明しよう」と久利生が新事実を発見・証明していくのではと見せかけるのだが、
如何せん真相が見え見えなのが残念。
 ただ、(無実を信じて調べるのではなく)確信がなければ起訴してはいけないという久利生の信念は描くことができた。

城西支部メンバーの逆転の構図
①大西が犯人に違いない。さっさと起訴すべきだ
②いざ担当が回ってきてみると、起訴できない
 この流れから受ける印象は
Ⅰ起訴するだけの証拠も確信もなく起訴できない
Ⅱ本当に犯人なのだろうかと検事たちが疑心暗鬼になる

 が、メンバーの心の内だと推し量ってしまう。


 Ⅰについては、馬場&井戸コンビが徹夜で資料を読んだり、川尻部長検事が報道陣にキレて「(容疑者が)他にいないから“お前が犯人だ”って言うわけにはいかないんだよっ!」「時効になったら“残念でした”とあきらめるしかないんだよ。そういうルールなんだから」と怒鳴ってしまうが、これも久利生の信念と同じものであった。
 それはともかく、『それを言っちゃあお終い』的な失言をしてしまったシーンは面白く、一見、久利生と正反対に見えて、同じ主張をしている点が秀逸である。

 Ⅱについては、麻木を除いた他の検事たちも、実は「大西はクロ」と思っていたという逆転の構図があった。
 こういう構図は、今回だけでなく前シリーズでもよく見られ、“後出しジャンケン”的過ぎるのが不満であった。今回も同じ印象を持った。

 「15年前の事件など、3日で起訴なんかできるかよ」
 「大西は犯ってるな」
 「犯ってるな」
 と云う会話を、最終盤に入れるのはどうかと思う。
 「15年前の事件など、3日で起訴なんかできるかよ」など、冒頭にあっても全く不思議ではない台詞だ。


【その他の感想】 
・牛丸次席検事が記者会見中、携帯に着信があり、記者たちに背を向けるシーンがあるが、後ろ向きの次席検事が映像で流れていたのが笑えた
・事項間際での暴行事件の聴取は、思わせぶり過ぎでテンポが悪かった
・久利生をよく知っているはずの前シリーズからの事務官が、初見の検事たちと同じように久利生の評価が低いのはおかしい。
・『サラリーマンNEO』のキャスター役でお馴染みの中田有紀さんが、さりげなくニュースキャスター役を演じていた


【ストーリー】番組サイトより
 とある居酒屋で食事中の久利生公平(木村拓哉)。店員に、自分は引っ越してきたばかりなど久利生が話をしていると、店内で争う音が。と、他の店員が客に突き飛ばされて階上から落下してくる。どうやら、客に突き飛ばされたようだ。久利生は、突き飛ばした客を追いかけ、必至の抵抗に遭いながらも、何とか取り押さえた。

 その頃、東京地検城西支部のメンバーは、新たに着任する検事の話題で持ち切り。特に、事務官の麻木千佳(北川景子)は、新任検事とコンビを組むことになっているので、他のメンバーから注目されていた。そんな朝、出庁した千佳が自分の担当する検事室に行くと、見慣れない男が腹筋の真っ最中。唖然としてドアを閉め、フリースペースに戻った千佳に、川尻健三郎検事部長(松重豊)が新任検事の名前がわかったと伝える。その名は、久利生公平。この名前、いや本人を知る事務官の遠藤堅司(八嶋智人)、末次隆之(小日向文世)は驚きの反応。すると、部屋から当の久利生が出てきた。検事の田村雅史(杉本哲太)ら久利生を知らない検事たちは、ジーパン姿に茫然。これからコンビを組む千佳は、軽い目眩を感じる。

 着任したばかりの久利生は、早速取り調べを開始。最初の被疑者は、大西祐二。先日、久利生自ら取り押さえた男。だが、大西の指紋が15年前の宝石強盗犯人のものと一致。しかも、時効成立は3日後に迫っていた。大西は強盗事件関与を否定するが…。
コメント (2)
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色々と事件が…

2014-07-16 14:40:37 | 時事
色々と取り上げたい事件が頻発しています。
しかし、私事で気力と時間を消耗しているので、簡単に…


号泣議員(野々村兵庫県県議会議員)
 明らかに、政治活動費の不正取得で、詐欺罪になるのかな。
 当然、辞職ではなく、懲戒免職であろう。
 そもそも、ああいった収支報告書を通してしまう組織そのものが機能不全である。
 非常に不自然な日帰り出張、金券ショップで切手購入など、議員に説明を求め、突っ返す。いや、その段階で詐欺罪で訴えてもいいのではないだろうか。
 関係者も減給などの処分を受けるべきであろう。


個人情報流出(ベネッセ)
 名簿を売り買いする“名簿業者”が成立すること自体、おかしい。
 ワイドショーの解説では、それ自体は法に触れないみたいだが、不思議である。

国民生活センターによると
個人情報保護法では、個人情報取扱事業者(注1)が個人データ(注2)を第三者に提供する場合、あらかじめ本人の同意を得ることを原則としています。例外としてオプトアウトの手続きが設けられている場合、本人からの同意を得ずに個人データを第三者に提供することができます。


とのこと。

 こんな例外をなくして、名簿業者を認めないようにするのが、急務であろう。


集団的自衛権(憲法の拡大歪曲解釈)
 複雑で微妙な防衛問題を詳しく理解しないで言及するのは、憚られるが……
 憲法改正をせず、解釈を変えて閣議で決定してしまっては、憲法無視に等しく、何でも政府の思いのままになってしまう。

 国民の理解を得るため、人道的や日本の安全のためと思える都合の良い事例だけ挙げているように思える。
 


セクハラ野次(塩村文夏・都議会議員)
 確かに、セクハラ野次や個人攻撃は許されない。
 ただ、彼女の過去……
      ………『恋のから騒ぎ』で「男とはタダでは別れない。慰謝料1500万取った」など、恋の遍歴を自慢していた彼女を思うと
 ヤジを「女性に対する冒涜」云々と彼女の口から発せられるのに抵抗を感じてしまう。
コメント (6)
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