漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0425

2020-12-28 10:51:19 | 古今和歌集

たもとより はなれてたまを つつまめや これなむそれと うつせみむかし

袂より はなれて玉を つつまめや これなむそれと 移せ見むかし

 

壬生忠岑

 

 袂以外のものでどうして玉を包むことができましょうか。これがその玉だと移してみなさい。消えてしまうかどうか、私も見てみるから。

 0424 への返歌。内容として返しになっているだけでなく、隠し題の「うつせみ」も踏襲しています。



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2 コメント

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Unknown (jikan314)
2020-12-28 18:29:05
何時も拝見しております。
法華教の影響にや
と思ふ次第です。
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ありがとうございます (凜太郎)
2020-12-29 05:59:03
jikan さん

いつもご来訪ありがとうございます ^^
法華七喩の衣裏繋珠ですね。水の泡で喩えられた「玉」は「魂」。袖に包む魂を詠んだ歌は、古今和歌集のそこかしこに見られるようです。
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