漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 1038

2022-09-02 06:59:30 | 古今和歌集

おもふてふ ひとのこころの くまごとに たちかくれつつ みるよしもがな

思ふてふ 人の心の くまごとに 立ち隠れつつ 見るよしもがな

 

よみ人知らず

 

 私のことを思っているという人の心の中の隠れたところに入り込んで、その人の心を見ることができたらいいなあ。

 「くま」は「隈」で目立たないところ、物陰の意。思いの言葉を寄せて来る人の本心を知るために、その人の心の中に入り込んで内側からそれを見たい、という発想が奇抜ですね。



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