流浪オヤジの探検日記

KOBEを拠点に各種イベントや名所・旧跡を見て歩き、紹介していきます。

王子製紙軽便鉄道

2024-05-02 | 廃線・廃駅
北海道苫小牧市に来ました。
苫小牧(とまこまい)市は、北海道中南部(道央地方)に位置する行政市です。
同市はホッキ貝(ウバガイ)の漁獲量日本一を誇り、平成14年(2002年)には『市の貝』として制定されました。
さらに厚生省(現在:厚生労働省)おいしい水研究会が選んだ『全国の水道水がおいしい都市ベスト32』に入選しています。

JR北海道・苫小牧駅から徒歩5分に位置にあるアカシア公園(苫小牧市王寺町)にて蒸気機関車及び客車が静態展示されています。
展示車両は、王子製紙軽便鉄道により運行していました。
王子製紙軽便鉄道は、王子製紙苫小牧工場(苫小牧市)から千歳市烏柵舞(うさくまい)の千歳川上流に設けられた自社工場向け水力発電所や支笏湖畔を結び、
発電所の建設資材や支笏湖周辺の森林資源を運搬する目的で敷設された軽便規格の専用鉄道でした。
貨物輸送のための鉄道でしたが、後に一般客扱いも行っていたとのこと。


「王子製紙山線鉄道4号機関車」


製造:橋本鉄工所(小樽市)、昭和10年(1935年)


重量:8,394kg、牽引力:90トン、最高時速:26.46km/h


山線苫小牧駅から支笏湖畔(25キロ)及び上千歳(第4発電所/34キロ)の間を運行しました。


「貴賓車」


大正11年(1992年)、お召列車として貴賓車に改造された客車です。
同年7月22日、摂政宮皇太子(後の昭和天皇)による支笏湖畔及び水力発電所のご視察の際に使用されました。


同鉄道は、明治41年(1908年)4月の馬車軌道敷設工事竣工から操業されました。
その後、発電機などの大型機械類運搬に対応するため蒸気機関車運転に変更しました。


大正11年(1922年)からは、支笏湖観光の気運を受けて一般乗客を受け入れ、修学旅行などにも使用されたとのこと。


終戦後は旅客及び貨物輸送が自動車に移行し、昭和26年(1951年)5月10日に廃止されました。

一部でありますが、苫小牧における歴史を知ることができた展示車両でした。
この出会いに感謝です。
☆*・+゜ゎぁぃヽ(ω・`*ヽ)(ノ*´・ω)ノ゛ゎぁぃ*・+゜☆

<その後の移動/JR北海道・苫小牧駅>

「国鉄キハ40系気動車」【普通・鵡川行き】

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