書を読めど ストーブ温き 昼寝かな
梅士 Baishi
昨日は1℃、今朝は5℃という冬場である。
定休日の昨日は読書を決め込んだが、いつの間に
か夢の世界に滑り込んでいる。
冬のストーブは異次元に通じているらしい。
難しい本を読んでいるわけではない。
本の山の一角にあったJ.S.ミルの霊言を読み返して
いたのである。
「現代に天才教育は可能か」という教育関連のタイト
ルがついている。
J.S.ミルといっても、世界史的知識しかなく、代表著
作の自由論も読んだことはなかった。
まして、英語原書で読むなどとんでもないことである。
ミルはIQ200と推定されているが、コンピュータで言
えばプロセッサの性能とメモリー容量が高いということ
であろう。
IQは語学力と計算力の優秀性に現れると思われる。
もっとも、オペレーターに相当する霊的能力の差も大
きいのだろう。
そうした資質あってこその天才性であろうが、天才教
育は神経系の発達時期である幼児の時でなければな
らないという分野に有効と思われる。
楽器演奏や技巧的スポーツ分野には有効だろう。
しかし、天才は短命に終わる傾向がある。
技巧を深めるには、試練の体験と思索を深める時間
に耐える必要がある。
いわば、醸造期間である。
新境地を開かなければ天才はただ早熟というだけで
終わりかねない。
早い者勝ちの世界で既得権益にありつくというメリッ
トはあるが、人の役には立たない官僚のようである。
教育ママの存在は親の自己満足にすぎないというの
もうなずける話である。
しかし、天才ではなくとも、子供のころから教育を受け
る制度は民族的優秀性に関わる。
日本人は欧米に引けを取らない知的優秀性があり、
アジアでは抜きんでいるが、それは、寺子屋教育で子
供のころから漢学や読み書きそろばんの教育が定着し
ていたからだろうとミルは分析している。
しかし、現代教育を見ると、子供たちの学力低下は
著しい。
読み書きそろばんの基礎能力が訓練されていない。
宗教教育もなく、むしろ、唯物論教育に害されている。
教育改革に立ち上がった幸福の科学大学は文科省
から大学に値しないと認可を拒否されるありさまである。
教育に関わる論点も大きいが、功利主義と民主主義
の正統性という論点も難しい論点である。
最大多数の最大幸福という論理を支配力にしている
マスコミ権力を抑制できなければ、民主主義は衆愚制
という死を迎えることになる。
衆愚制は、国家の滅亡をも意味する。
これが日本が直面する最大の危機であろう。
最大多数が進む方向は滅びの門であるというキリス
トの警告をどう理解するかが問われている。
すなわち、神の啓示に耳を傾けよということであろう。
信仰こそは、衆愚制に歯止めをかける鍵である。
日本独立宣言・九州本部・神聖九州やまとの国
幸福実現党応援隊・中村梅士党