北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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ゴミは「投げる」物?

2008-12-09 19:14:42 | 日々のもろもろ
今日の北海道は、東京よりも暖かかったらしい。
函館もそうだったが、あちこちで気温が10℃を超え、これは、12月としては十数年ぶりのことらしい。
今週金曜日から、その東京へ行くことになるのだけど、これなら、余り寒暖の差を気にしなくていいかもしれない。
天気予報も、金曜日はまずまずみたいなので、飛行機の心配は、今のところはないと思う。

さて、今日はこんな話。
どこの地方でもそうだけど、我が北海道にも、北海道特有の言い回し、「北海道弁」という方言が存在する。
日常何気なく、当たり前に使っている言葉だけど、違う地方の人と話していると、「ああこれって方言だったんだ」と感じることも多い。

そんな北海道弁の代表格に、「ゴミを投げる」というのがある。
これは、標準語で言う、「ゴミを捨てる」という意味なのだけど、東京から北海道に就職してきた人が、職場の上司に「そのゴミ投げといて」と指示され、「投げちゃっていいんですか?」と訊いた後で、本当にその場にポイ捨てしてしまい、上司から怒られたなんていう、笑うに笑えないエピソードがあるくらい、いわくつきの方言と言っても良い。
「相棒」3rdSeason第16話「人間爆弾」でも、右京さんがこの言い回しに反応したことが、事件解決の鍵となっているが、では、実際にどの程度使われているのかというと、これは、どんな方言でもそうだと思うんだけど、日常会話、即ち、口にして喋る場面で使われることが殆どというのが実態のようだ。

例えば、こんなことがあった。
今日の昼休み、職場の近所のスーパーに買い物に行ったのだが、そこのカウンターの横に、こんな小さな貼紙がしてあるのを見つけた。

「不要なレシートは、こちらへお捨てください」

そう、「お投げください」ではなく、「お捨てください」という、標準語的な言い回しで書かれていたのだ。
そりゃまあ、いくら地元密着型のスーパーとはいえ、お客さんの中には、本州から引っ越して間もないって人もいるかもしれないだろうし、そんな人が「お投げください」なんて表示を目にしたら、本当にその場にポイ捨てしちゃったりすることもあるかもしれない。
そういうこともあるので、文章で表す場合は、方言ではなく標準語でというのはごく自然なことなんだろうけど、こういう場面に出くわすと、本当に言葉って面白いものだなあと思う。
同じような例は他にも沢山あるんだろうけど、日常で使う際には、変な誤解を与えてしまうことのないよう、注意せねばと思います。
コメント
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