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北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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かもしれない

2014-07-22 21:20:51 | 気になるコト
ベネッセ事件 「過信」兆候見逃す 対策限界「悪意持つ内部者現れたら…」(産経新聞)


そう、これは教訓とすべき話だよ。
何事も「過信」は禁物だってね。
記事には、(事件の背景にあるのは)「過信かもしれない」と書かれているだけだけど、「過信があった」ということを前提に考えれば、対応策も考えやすいだろうというもの。

数年前、とある自治体で官製談合事件が発生し、職員が逮捕された件で、その自治体の長が「現行の入札システムでは不正は起こりえないと考えていた」という趣旨の発言をしたことがあったのだが、その発言を聞いて私は思った。トップがそのような認識でおり、なおかつそれを公の場で堂々と口にしているようでは、不祥事の根絶は望めないと。

よく、交通事故防止策として、「だろう運転」ではなく「かもしれない運転」を心がけることが大事だと言うことが言われているが、このような問題も同じ。
現行の体制に自信を持つのは結構だけど、「今の体制は盤石だ。不正の入り込む余地などない」ではなく「今の体制は盤石だと思うが、もしかしたらどこかに欠陥があるかもしれない。大ごとにならないよう、一人ひとり注意して取り組んでいこう」という姿勢でいないと、不祥事というのはなくならないと思う。また、率先して社員たちにそう呼びかけるのが、トップに立つ者のあるべき姿だとも。

そりゃさ、逮捕された男のやったことは悪いよ。
でも、記事で言われている「過信」が、男に付け入る隙を与えたと考える方が、私はよっぽど、この事件の背景としてはすっと腑に落ちる。
「だろう」ではなく「かもしれない」で事に当たることの大切さ、これからも肝に銘じていかねば。
コメント
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